Menu ×

Manner Up Magazine > ビジネスマナー > 面接で本音を引き出すための面接官の心得は、「判断基準」「感謝の気持ち」「ラ・ポール」
Job interview

面接で本音を引き出すための面接官の心得は、「判断基準」「感謝の気持ち」「ラ・ポール」

2018/06/05


みなさん、こんにちは。
トップマナーOJTインストラクターの三石孝子です。

来年度の採用面接が始まる時期になりました。
面接を受ける方々は、これからの進路を決める大舞台に、とても緊張していることでしょう。重要な任務を担う面接官の方も、気を引き締めておられることと思います。

今回は、「面接の場での面接官の心得」をお伝えします。
短い面接の時間内で信頼関係を築き、応募者の本音を引き出すことができたら、ミスマッチを防ぎ、より良い採用に結びつきます。
では、面接を受ける方々から本音を引き出すには、どのようなことを心がけると良いのでしょうか?
面接前にしておくことと、面接時の心得を2つ、お伝えします。

面接前の心得:面接前に評価基準を明確にする

面接で大切なことは、他の面接官と評価の基準を合わせておくことです。
面接官に慣れていないと、印象に左右されたり、基準を見失って良い悪いの評価の振れ幅が大きくなりがちです。「あの面接官は、他の面接官と評価が違う」とならないように、評価基準のポイントを押さえておきましょう。

Resume

標準はどこにあるのかを確認し、どのような発言を評価するのかなど、細かな評価基準を確認しておきます。
事前に、面接シートなどを用意して評価をしてみて、先輩面接官にアドバイスをしてもらうのも良い方法です。
面接官として同じ評価基準で関わるということは、特に複数で面接を担当する場合は、とても重要なポイントです。

面接時の心得1:第一印象を大切に。感謝の気持ちで挨拶を

面接官になると、「採用する側」として、無意識のうちに上から目線になってしまうことはありませんか?

面接官は、応募者が「この会社を選んで来てくれている」という意識が薄くなりがちです。「数ある中から、選んでくれてありがとう」という感謝の気持ちを心がけたいものです。
まずは相手のことを「承認しています」ということを伝えるためにも、感謝の気持ちをこめて挨拶をしましょう。

Job interview

第一印象は、はじめの2~3分で決まってしまい、それも「好きか嫌いか」だけで判断します。この印象が良いと、その後の面接でコミュニケーションが8~10倍もアップします。

面接官の皆さんは、「会社の顔」ですから、一緒に働きたいと思ってもらえるよう、第一印象を大切に、感謝の気持ちを伝えましょう。

面接時の心得2:ラ・ポールを築くために共感の言葉やしぐさを

ラ・ポールとは、「橋を築く」という意味の言葉です。
面接官と相手との心に通じる橋をかけることができたら、会話はぐっと盛り上がりを増します。
面接は限られた時間内に、相手を判断しなければなりません。短い時間で信頼関係を築くことができれば、その後は相手の本音を引き出しやすくなります。

rapport

ラ・ポールを築くために、最初は、「今朝は、何を食べましたか?」「どのようにしてここまで来られましたか?」など、あまり考え込まないで答えられる質問をします。
そして、相手に合わせて、共感する・うなずく・繰り返す・表情を合わせるなどを行います。こうすると、相手は「自分を受け入れてくれている」と感じ、面接官の皆さんに、安心や信頼を感じることでしょう。

ラ・ポールが築ければ、その後は本音の話も聞きやすくなり、結果として良い人材を選びやすくなります。

いかがでしたか?
面接という短いコミュニケーションの場でも、準備と心構えをしておくと、お互いの信頼関係のもとに本音を引き出すことができます。
より良い採用のために、参考になれば嬉しいです。

心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」
思いやりの心を行動で表したい方のお役にたてれば幸いです。

このマナーについては、#マナーOJTインストラクター

日本マナーOJTインストラクター協会
トップマナーOJTインストラクター 三石 孝子

講師三石blog

あなたにおすすめの記事