Menu ×

Manner Up Magazine > 暮らしのマナー > 梅雨時も素敵な女性に!ワンランク上の大人女子のたしなみ、雨の日のマナー
rainy season scene

梅雨時も素敵な女性に!ワンランク上の大人女子のたしなみ、雨の日のマナー

2018/06/29


みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJT インストラクターの廣瀬恭子です。

「梅雨」というと、「雨ばかりで、じとじとしている」「湿度で髪の毛がまとまらない」など、マイナスのイメージをお持ちの方も多いと思います。
今日は、そんなあなたに、雨の日のさまざまなマナーと振る舞い方のヒントをお伝えします。
心配りのポイントを知って、「梅雨を楽しむ素敵な大人の女性」を目指しましょう!

傘を開く・閉じるの動作にも、周りへの心配りを忘れずに

道を歩いているときに不意に傘が目の前に現れて、びっくりしたという経験はありませんか?
周りの状況を見ずに急に傘を開いてしまうと、そばにいた人を驚かせたり、場合によっては転倒させて、けがをさせてしまうかもしれません。

Pink umbrella

「あら、雨だわ」と降り出した雨に気が急いても、まずは、周りの状況に気配りしましょう。
目の前で傘が開くことがないように、斜め下に向けてさすとよいでしょう。
ボタンで開閉するワンタッチタイプの傘であっても、ゆっくりとボタンを押し、できれば手で開き具合を調整しながら開くとよいですね。

傘を閉じるときも同様です。
周りを見ずに、路面と平行に傘を持って閉じた場合、傘の先端を人に向けることになります。
もしも小さなお子さんの目に当たってしまったら……、取り返しがつかなくなりますね。
傘を閉じるときも、「さしたまま、すぼめるように」、または「斜め下に静かにおろし、閉じる」などの心配りが大切です。
また、水滴を払おうとして、人のいる方へ振ってしまうようなことがないようにしたいものです。

乗り物では傘の水滴に注意。歩くときは余裕をもって

雨の日の通勤時、電車やバスの中では、どうすればよいでしょう?
まずは傘ですが、水滴をなるべく落としてから乗車し、必ずネームバンド(傘が開かないように胴体に巻くバンド)でしっかりと閉じて、人に当たらないように気をつけます。
いつだったか、前に立った方の傘から落ちる水滴が足元に当たり、不愉快な思いをした覚えがあります。以来、反面教師として傘から垂れる水滴にも気をつけています。

最近では、水滴が落ちないように、傘の先端部分にカバーが付いているものもあるようです。アイデア傘を探すもの楽しそうですね。

rainy season scene

続いて、歩くときのマナーです。
「傘かしげ」という言葉を聞いたことはありますか?
以前、「江戸しぐさ」の講座を受けたときに知った言葉なのですが、狭い道で人とすれ違うときに、傘を斜めにかしげて歩く様子を指すそうです。そうすることで、互いにぶつからず、すれ違うことができます。
「急がなきゃ!」と脇目もふらず、突進してしまう傾向の強い私は、なんと優雅な表現だろうと自分の行いを反省したものです。
傘をさして歩くときは、急いですれ違うようなことは避けたいですね。
雨の日こそ余裕を持ったスケジュールを組みたいものです。

雨の日の訪問は、濡れたまま家に上がることがないように

雨の日の訪問には、どのようなマナーが必要でしょうか?
傘をさしていても衣類や靴が濡れることはあらかじめ想定できますね。濡れたまま、相手先に上がるのが何よりも失礼になりますから、「タオル」「ポリ袋」、「替え靴下またはストッキング」を用意しておきましょう。タオルはハンドタオル程度の大きさで十分です。

玄関前では、傘は、勝手に傘立てに置きがちですが、一声かけてからの方がベストです。邪魔にならない場所に立てかけておくのも良いですね。

umbrellas in a vase

次に、衣類の水滴をタオルで拭い、コート類はあらかじめ脱ぐのがマナーですので、玄関前で脱ぎます。レインコートはポリ袋にしまうと良いですね。
そして、最後に、玄関マットなどで靴の底の汚れを十分に落とします。それから、インターフォンを押しましょう。

もしも、ストッキングや靴下が濡れていた場合は、タオルでよく拭い、「雨で濡れてしまってすみません」と正直に言いましょう。靴下であれば、玄関で履き替えることもできます。ストッキングでも、相手の方によっては「替えを持ってきたのですが、履き替えても良いですか」と素直に聞いてもよいでしょう。

肝心なのは、訪問先を濡らさないように気配りをすることです。
私は心配性なので、ハンドタオルを2枚持ち歩いたりします。

hydrangea

諸説ありますが、「梅雨」という言葉は、「梅の実が熟す頃」なのでこの漢字を当てたという説があります。
周りへの配慮を忘れず、「雨音を聴きながら、美味しい梅の実が熟すのを楽しみに待つ」、そんな余裕を持った素敵な女性になりたいですね。

心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップ マガジン)」
思いやりの心を行動で表したい方のお役に立てれば幸いです。

このマナーについては、#マナーインストラクター #マナーコース

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 廣瀬恭子

講師 廣瀬恭子 blog

あなたにおすすめの記事