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Have fun in a plane

お子様連れの飛行機旅行は準備を万全に!機内にはこれを持っていこう

2018/08/03


みなさん、こんにちは。
マナーOJT インストラクターの 東 節子です。

暦の上では立秋も近づいていますが、相変わらず酷暑の日々が続いています。
このお盆休みに、飛行機で帰省をされる方、またご家族で海外旅行を計画されている方もいらっしゃるのではないでしょうか? お子様連れの旅行の場合、飛行機利用となると不安もつきませんよね。

今日は、CA歴、母親歴ともに約30年のマナーインストラクターが、快適なお子様連れの空の旅のために役立つことと、持っていきたいもの3点をご紹介します。

良い席を予約し、体調を整え、適度に遊んで搭乗を!

今や飛行機は一般的な交通手段になってきましたが、機内の環境は特殊なものです。
たとえば、酸素濃度は地上の約80%ですが、これは標高約2,000m、富士山5合目くらいに相当します。機内の温度は24度前後で一定ですが、とても乾燥していて、快適とされる湿度の1/3以下です。また、突然大きく揺れることもあります。

大人でも疲れているときに乗ると気分が悪くなりやすいのに、慣れていない小さな子どもには、なおのこと。最初は3~4時間くらいの短いフライトから慣らしていくほうがいいですね。

席は、ビジネスマンが少なく、比較的空席が多い後方座席、短いフライトなら景色が楽しめる窓側、長いフライトならお手洗いなどにすぐに立てる通路側の席がお勧めです。
赤ちゃん連れの場合は、簡易ベッド(バシネット)が装着できる座席を予約することもできます。

A baby is staring at sky

途中で降りることができない飛行機です。体調が悪いときは無理をせず、元気な状態でご搭乗くださいね。
でも、子どもは、飛行機の出発までに思い切り遊んで、ちょっと疲れて機内ではぐっすりお休み……というのが理想です。

ぐずる理由その1「体調の変化」の対策は?

子どもがぐずるときは、どこかが痛いなどという体調の変化と、退屈して泣く場合の二通りが考えられます。飛行機の中では、気圧の関係で大人も子どもも耳が痛くなったり、治療中の虫歯が痛み出したり、お腹が張って苦しくなることがあります。

飛行機に乗る前には排便をすませ、お腹を締めないようにしましょう。特に離着陸の時の急激な気圧の変化で起こりやすいのが耳痛です。風邪気味で鼻がつまっているときは要注意です。

大人なら、軽く鼻をつまんで耳抜きをしたり、唾液を飲み込んだりします。赤ちゃんにはミルクやおしゃぶりを、子どもには飲み物やキャンディなどを与え、「飲み込む」ことをさせます。機内では、よくお子さんに「あくびするように大きな口を開け、『アーアー!』と大きな声を出して!」とお伝えしていました。

In a air plane

様子がおかしいと思ったら、お母様は慌てないでCAさんを呼んでください。座席ベルト着用のサインがついていない限り、きっと来てくれますから。

そして、退屈して泣く場合、そんなときのために持っていきたいものを次に紹介いたします。

ぐずる理由その2「退屈」対策には、この3つがおすすめ

機内で子ども用のおもちゃを配布する航空会社は多いですが、貰っても関心を示すのは数分だけ、という子もたくさんいます。おもちゃは何種類かありますが、残念ながら原則は1人1個(もちろん、臨機応変に対応しておりましたが)。自分で用意しておきましょう。

おすすめは次のようなものです。

①絵本、シールブック
機内にも絵本はありますが、数が少ないです。ふだんのお気に入りの絵本でもいいですし、クイズやゲームのような本なら大人も一緒に楽しめます。
また子どもに人気があるのがシールブックです。いろいろなシールを貼ったり剥がしたり……、指先の感覚を鍛えるツールにもなります。薄くて軽くて100均でも調達可能、お勧めです。

②折り紙
折り紙も軽くて持ち運びに便利な知育玩具で、機内で子ども用のおもちゃとして用意していたときもありました。折り紙好きの子には、お手本集があればいつでも楽しめますし、海外でも重宝されることがあります。

③タブレット・スマートフォン
そして最後は、最強グッズ、タブレット・スマートフォンです。子どもの使用を制限している家庭も多く、特に長時間の使用には否定的な意見もあります。でも公共の場では、家庭の方針を守るよりも周囲に迷惑をかけないことを優先させる方が大切です。「飛行機のときだけよ」とあらかじめ子どもに言い聞かせて使うといいのではないでしょうか。

子ども用のゲーム、動画などをダウンロードしておきましょう。イヤフォンも忘れずに用意してください。

また、子どもの好きなお菓子などは、興奮を落ち着かせるのに有効です(海外の入国の際にはお気をつけください)

Have fun in a plane

飛行機という特殊な環境ではさまざまな理由で泣く子が多いのは事実ですが、周囲には「子どもは泣くのが仕事」と理解している大人は多いはずです。だた、子どもが泣いても何もしない親にはイラっとするものです。

搭乗して落ち着いたら、まずは周囲の人に「子どもがお騒がせするかもしれませんが」と一声かけることをお勧めします。またもし子どもが迷惑をかけるようなことをしてしまったら、必ず「すみません」とお詫びの気持ちを伝えてくださいね。
周囲への配慮が感じられると、それだけでも周囲の反応は変わりますから。

お父様やお母様が必要以上にストレスを感じることなく、お子様と一緒に楽しい空の旅を楽しんでいただけることを期待しています。

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