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特別な日を過ごす高級レストランで、エレガントにサービスを受けるための立ち居振る舞いとは?

2018/12/21


みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの前澤暢子です。

いつもとは違う特別な日に訪れたい高級レストランは、楽しみであるとともに、ちょっとした緊張感もありませんか?
「テーブルマナーを身につけたい」と思われる方は多く、ウェブ上にもたくさんの情報があふれています。けれども、美しい立ち居振る舞いは、お店に入る最初の一歩目から。入店時のエレガントなマナーも身に着けたいですね。

今日は、メインダイニングに入るまでのマナーに特化してお伝えしたいと思います。マナーは身につけると一生のものですよ。

Fine dining restaurant

ドアを開けてもらったら、にこやかな笑顔の第一印象を

特別な日の外食では、お洒落もしていらっしゃることでしょう。入店するときから、雰囲気を味わいたいものですね。
高級レストランでは、ドアはお店の方が開けてくださいます。もし男性の方とご一緒でしたら、お店の方か男性が開け、女性から先に入店するのがマナーです。

When entering a fine restaurant

店内に案内されたら、まずはにこやかな笑顔を。話し方も少しゆっくりめに、予約の時間と予約者の名前をお伝えします。
笑顔でのご挨拶は、訪問を楽しみにしていたことを伝えます。エントランスの雰囲気が素敵でしたら、ぜひそのことも言葉にして伝えましょう。

コミュニケーションの良し悪しは、第一印象で決まると言われています。第一印象が良ければ、その後の接客にもおのずと差が出るものです。
親しみやすい笑顔とともに、時節の言葉を入れたご挨拶もよいですね。
「イルミネーションが、美しい季節に~~」「今日は小春日和の言葉がぴったりの日ですね~」など、スポット・カンバセーション(短い会話)を楽しむのをおすすめします。

クロークでの振る舞いやコミュニケーションも丁寧に

高級レストランでは、コートや大きな荷物を預けられるようにクロークが設けられています。
コートを預ける際は、ポケットはものが入っていない状態で、スカーフやストールを一緒に預けたい場合は、そのことも伝えます。
また、テーブルには、大きな荷物を持ち込まないのがマナーです。持ち込むのは、化粧直し道具と貴重品を入れた小さなバッグ(クラッチバッグ)だけです。
このときに化粧室の場所も聞いておくと、スマートですね。

クロークで対応してくださる方は、同じお店のスタッフであり、席へのご案内係かもしれません。海外のレストランであれば、チップを払うに値する役割です。あなたの振る舞いによって、その後のスタッフの方の対応も変わってくるかもしれません。

a chandelier

私自身も、初めて高級レストランに伺った際、ドキドキしたことをとてもよく覚えています。知識はあっても、身についているとは限りません。
マナーやあり方がよくわからず、その旨を伝えたところ、理解してくださったスタッフの方に教えていただいた経験があります。二度目に伺ったときに知ったのですが、実はそのレストランのオーナーでした。

おもてなしを受ける喜びや楽しみは、サービスの受け取り上手となることで、自分自身の成長にもつながるものです。

ウェイティングバーで待つ? メインダイニングで待つ?

お食事まで時間があるときは、ウェイティングバー(アペリティフバー)で時間を過ごすか、メインダイニングに直接進むか、スタッフの方に尋ねられてから応じます。
多人数で会食する場合は、上座の席にどなたがお座りになるかわからないこともあるので、ウェイティングバーがおすすめです。

サービスのプロであるレストランスタッフは、予約人数を把握しておりますし、シチュエーションに応じ、いかにお客様に喜んでいただけるかを考えています。
また、ウェイティングの時間に、そのサービスを受けるに値する人であるか、見られている意識をもお持ちください。

高級レストランでは、トータルでお客様を見ています。サービスを受けることに感謝して楽しみ、サービスの受け上手になりたいですね。
笑顔や相手に対するあたたかい気持ちは、連鎖するものです。

Fine restaurant

特別な日に訪ねたい高級レストラン。
同じサービスを受けるのであれば、気持ちよく満足できる時間をすごしたいもの。
テーブルマナーに限らず、レストランスタッフの方とのコミュニケーションも笑顔でスマートに行うことで、リラックスして楽しめるのではないでしょうか。

心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」
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このマナーについては、#マナーコース

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 前澤 暢子

講師 前澤暢子 blog

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