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汗拭く・若い女性

汗くさい? 香水きつい? 柔軟剤はOK? 匂いに関するマナーの基本

2018/08/31


みなさん、こんにちは。 シニアマナーOJTインストラクターの廣瀬恭子です。

明日から9月ですね。暦のうえでは「秋」ですが、まだまだ残暑が厳しいようです。
今日は、自分では気づかないうちに迷惑をかけているかもしれない、『匂い』に関するマナーをお伝えします。

「汗の臭い」は制汗グッズ+日頃の習慣で抑える

クールビズが推奨されているとはいえ、訪問先へはジャケット着用の方も多いですよね。
私も仕事先では必ずジャケットを着用します。研修の登壇時も、OJT(実地指導)のときも、実は「汗びっしょり」です。
こんなときに欠かせないのが「制汗剤」。最近では、長時間、効果のあるものも多く出ています。
制汗剤にはさまざまな種類があるため、思ったほど効果が持続しなかったり、含まれている成分によっては肌に合わなかったり、ということも。目的や自分の肌に合うタイプを調べておくとよいですね。
他に大活躍なのが「汗拭きシート」。ハンカチと一緒にバッグにしのばせると便利です。

汗拭く・若い女性

汗の臭いを抑えるには、「有酸素運動」が効果的だということをご存知でしょうか?
適度な運動で汗を流すと、汗腺を鍛えることができ、臭いのないサラサラの汗に変化するといいます。日頃からセルフケアをする心構えが、健康にもマナーにも良いのですね。

お気に入りの扇子は夏の必携アイテム

「香水」で気をつけることは何?

「香水」は大人のたしなみだと言われます。
良い香りは好印象となり、人の記憶に残ります。通りすがりにふわりと香った香水で、誰かを思い出すことってありますよね。

お気に入りの香水にもマナーを添えて

香水のマナーとして気をつけたいことは2点あります。
1点目は「量」です。いつも着けていると、鼻が慣れて麻痺してきますので、だんだん着ける量が多くなってしまいがちです。
また、湿度の高い日本では、良い香りのはずが、ややキツい匂いに変化します。ほんの1滴ほどを手首の内側に着けるくらいで十分でしょう。

2点目は「食事へ行くとき」です。とくに和食は、繊細な香りを楽しむお料理が多いので、香水の匂いで台無しにしてしまうことも。香水は控えるのがベストでしょう。

「柔軟剤の匂い」が迷惑になることも

最近は、柔軟剤のような香りつき製品も、香りのマナーとして気をつけるべきことになってきました。

これは、以前、病院で働いていたときの私の体験ですが、入院されている患者さんから相談を受けたことがあります。
「最近、香水を着けている看護師さんがいるようなのだけど。気持ちが悪くなってしまうの」。
もちろん、香水を着けて従事している看護師さんはいません。調べた結果、香水のように香る柔軟剤が原因だとわかりました。以降、気をつけるようにとお達しがありました。
健常者には良い香りでも、病気を患っていらっしゃる方には不快なこともあるのだと学びました。

「化学物質過敏症」の方は、柔軟剤などに含まれるごく微量の科学物質にも反応し、体調を崩すことがあると言います。「香害」という言葉も話題になっていますね。
人工的な香りには化学物質が含まれているかもしれない、という意識を持っておくこともマナーですね。

洗濯するのが一番きもちいい!

「匂い」は、人を好印象に導いたり、気分を高揚させたりする効果がある反面、不快にさせることもあります。
他人に対して「ちょっと臭いですよ」とは言いにくいもの。普段から自分で気をつけていきたいですね。

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このマナーについては、#マナーインストラクター#マナーコース

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 廣瀬恭子

講師 廣瀬恭子 blog

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