今からでも大丈夫! 七五三の準備で「予約できなかった!」を笑顔で乗り切る3つのヒント
2018/11/06
みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの赤名麻由子です。
11月になりました。15日の七五三まで約一週間ですね。みなさん、準備はすすんでいらっしゃいますか?
七五三は11月15日にお祝いすると言われますが、必ずしも15日に七五三をしなければいけないという決まりはありません。
11月15日に七五三を祝うようになったのは江戸時代からのこと。五代将軍徳川綱吉が息子の徳松の健康を盛大に祈願したことから庶民に広まったと言われています(神社本庁HPより)。
現在は15日前後のカレンダーの休日に合わせてお祝いをする方が多いようです。
とはいえ、この時期に集中しますから、そろそろ七五三に向けて手配をしようとしたら、どこもいっぱい! 予約が取れず準備が進まない……、ということが起こりがち。
そこで今回は、よく利用されるサービスの予約が取れなかった!という3つのケースを想定し、今から準備できることをお伝えいたします。
フォトスタジオの予約が取れなかった!→後撮りプランがおすすめ
七五三の晴れ姿をフォトスタジオやプロのカメラマンに撮ってもらう方も多くなりました。
当日の参拝後の記念に撮る方、カメラマンに参拝についてきてもらい、当日の様子を写真に収める方、当日は忙しいので先に写真だけ撮っておく前撮りの方も多いです。この時期はスタジオでも特別なプランを用意しているので、利用したい方も多いでしょう。前撮りや当日は、予約が早めに埋まってしまうことがあります。
そんなときにおすすめなのは、七五三が終わった時期にゆっくり写真を撮れる「後撮りプラン」を利用することです。
12月末から2月末まで対応しているスタジオもあり、11月中は予約でいっぱいのスタジオも、時期をずらすことで予約が取りやすくなります。参拝用に着物を用意できなかったという方も、七五三の可愛い着物姿を写真に残しておくことができますよ。
ただ、年賀状に七五三の写真を使いたいという方は、年賀状の締め切り日などに注意してくださいね。フォトスタジオにも希望を伝え、受け取りに必要な期間を確認してから撮影の予定を立てましょう。
お参り用の着物の予約ができなかった!→可愛いフォーマルな洋服で
七五三用の着物は数やデザインが限られていることが多く、特に人気のデザインは早い時期に予約でいっぱいになってしまいます。
フォーマルな洋服でしたら一年中手に入れやすいですし、サイズがわかっていればインターネットでも購入できます。
男の子は、普段は着けないようなネクタイ、蝶ネクタイ、スーツ、女の子は可愛いワンピースなどもいいですね。女の子は、着物のときほどではなくても少し唇に色を足す、チークを入れるなどメイクをすると、特別な日のおめかしになり、子どもの気分も盛り上がります。
何より洋服は、着物に比べて動きやすいことがいちばんのメリット。
特に三歳児は動きも激しくなり、突然走り出したり、しゃがみこんだり、予想もつかない動きをすることが多いです。わが家では、三歳の七五三をしたときは自前の着物を着せたのですが、いつの間にか裾が泥で汚れていたり、動きが激しくて飾りが取れたり、袖の中にどんぐりが入っていたり……、予想もつかないことが起こり、驚きました。
「予約が取れなかったから」と考えるより、「あえて動きやすい洋服を選んだ」と考えてはいかがでしょうか。
会食の場所が予約できなかった!→自宅でパーティーはいかが
参拝をしたあとは、集まった家族、祖父母とともに会食をしたいと考える方も多いですね。
落ち着ける個室があるか、子ども用のメニューがあるか、人数は何人まで可能か、など条件を考えていくと、すでに良い場所は予約で埋まっているところが多いものです。
そんなときは自宅でお祝いするのはいかがですか?
七五三は長寿と健康を願い、子どもには千歳飴を用意しますが、それ以外に「食事でこれを食べましょう」という決まりはありません。お祝いの気持ちをこめたお赤飯や鯛の塩焼きなどとともに、子どもの大好物をいちばんよく知っている親だからこそ出せるメニューを整えてみては?
ケーキに“七五三おめでとう”と書かれたプレートを載せるだけでも、子どもは喜びます。すべて手作りは難しいという場合は、ケータリングや仕出し、出来合いのものを利用していいと思います。
大切なことは、お祝いの気持ちが形になった料理をテーブルに並べて、みんなで成長をお祝いすることですよね。自宅でしたら子どももリラックスして過ごすことができるのも良い点です。
思ったように準備ができないとき、予約したかったサービスが予約できなかったとき、「きちんと七五三ができるかしら?」と焦る気持ちになると思います。
けれども、いちばん大切なことは、子どもの成長を祝う気持ちを形に表して伝えること。
子どもには「あなたの成長を親が嬉しいと思っている」ということを伝え、ご先祖様や周りのかたには「子どもが健やかに成長できたお礼の気持ち」を伝えることを大切にしてください。
伝え方は、パパやママ(私)がどう思ったかを伝えるI (アイ)メッセージで伝えてあげましょう。
「ちゃんとお話を聞けたね、すごい、お兄さんになったね、カッコいいね、ママは嬉しい!」「ご挨拶がしっかりできていたね。みんな嬉しそうだったよ。さすがお姉さん!パパ感動したよ」という言い方で、「あなたはパパやママを幸せにすることができたんだよ」とわかるように、笑顔で具体的に褒めてあげてください。
“かっこいい”“可愛い”“素敵”という言葉を、いつもよりたくさんかけてあげれば、子どもにとっても嬉しく、想い出に残る笑顔いっぱいの日になります。
おじいちゃん、おばあちゃん、ご近所の方には、「七五三おめでとうございます」と言われる前にこちらから「無事に七五三を迎えられました。ありがとうございます」と伝えればお礼の気持ちがぐっと深く伝わりますよ。
笑顔いっぱいの七五三をお過ごしくださいね。
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