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みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの大縣真弓です。

2018年も残りわずか。今年はスポーツ界を中心に「パワハラ」が大きくクローズアップされました。記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。「NO」と言えないことで相手の欲求を常に受け入れてしまい、いつの間にかハラスメントを助長している可能性があります。

それは職場でも同じこと。上司からの仕事の依頼や私的な頼みごとを断ることができなくて、困ったことはありませんか？
私も数々の経験があります。
「NO」と言うことで自分の立場が悪くならないか、人間関係がギクシャクしないか……などと、いろいろと心配をして「NO」と言うことにためらいがありました。
けれども、断り上手になることは、あなた自身が楽になり、周りとの関係性も壊さない、コミュニケーション術です。

断り上手になるための3つのポイントをお伝えします。

「NO」はすぐに伝えましょう

「NO」と言うことは、とても勇気が要りますね。けれども、返事を先延ばしにすることは、相手の時間を奪ってしまう行為と心得てください。
仮に無理をして引き受けても、期限までに仕事を仕上げることができなければ、依頼された方の時間のロスになりますし。あなたの信用も失います。
現状を確認し、できない状況であればすぐに「NO」とお断りをすることは、実は相手のことを思っての行動になります。

私が以前、お客様対応が多い職場で働いていたとき、5分後にお客様との約束があるのに上司から「今すぐに〇〇をして欲しい」と依頼されたことがありました。そのときはシンプルに、「（5分後に）お客様対応に入るので、難しいです」と答えていました。
上司は部下の予定をすべて把握している訳ではありません。シンプルに伝えることで、納得し、理解を示してくれます。

断るだけでなく、代替案を伝えましょう

仕事を依頼されたとき、ほかの仕事を抱えていて今すぐには対応できない場合や、スケジュールが合わなかったりすることもありますよね。
「いまは忙しいけれども、その仕事やプロジェクトをしたい！」と思う場合は、「理由＋代替案」でフォローをしましょう。

たとえば、仕事の依頼日が他のスケジュールと重なっている場合、私は、違う日程や時間をずらして提示をすることをしています。
「○月○日は予定が入っていますが、△月△日はいかがでしょうか」と、ただ断るだけでなく代替案を提示することで、相手は再度スケジュール調整の検討をしてくれます。
日程変更は難しい場合でも、やる気を見せることで、「次回は、また声をかけよう」と思われる可能性が高くなります。

間接的な言葉で、やんわりと伝えましょう

飲み会のお誘いも多いシーズン。飲み会のお誘いを断るのにはテクニックが必要です。
断り方を間違えると、人間関係が悪化する原因になってしまうかもしれません。
この場合は、残念な気持ちを込めて、やんわりと断ることで、相手に与える印象を柔らかくします。

「残念です！ どうしてもその日は〇〇が入っていて……」と、やんわりと断り、その後に「飲み会の様子を教えて下さいね」と前向きな言葉を添えることで、飲み会の後にもコミュニケーションをとることができます。
他には、「楽しんできてください」や「また誘って下さい」「次回は必ず！」なども効果的です。
もちろん、ずっと断ってばかりいては、信用がなくなるのでご注意下さいね。

依頼をされることや、誘われることは、あなたを信用・信頼している証拠でもあります。断るときには、まず感謝の気持ちを述べるとともに、できないことはできないとしっかり「NO」と言う勇気も持ちましょう。
断ることは、決して依頼をしてくれた「人」ではなく、「こと」に対してであることを忘れずに、断り上手になって仕事や人間関係を良くしていきましょう。

心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine（マナーアップマガジン）」
思いやりの心を行動で表すためのアイデアが詰まったウェブマガジンです。お役に立てれば幸いです。

このマナーについては、#ソーシャルマナー ＃マナーOJTインストラクター養成講座

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター　大縣　真弓
講師　大縣　真弓　blog