Menu ×

Manner Up Magazine > 暮らしのマナー > 感じの良い第一印象・立ち振る舞いが、女性のエレガントなマナー
桜の前に佇む新入社員男女の写真

感じの良い第一印象・立ち振る舞いが、女性のエレガントなマナー

2019/03/15


みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの前澤 暢子です。

春は進学、就職、お引越しなど新しい社会環境で多くの出会いに恵まれる季節です。
初対面の方との出会いは、ドキドキとワクワク感、そして緊張感もありますね。
「感じが良いと思われる第一印象」を意識なさる方も多いはず。第一印象の重要性を踏まえ、少し意識を向けることで身につく、良い印象の与え方のポイントをお伝えします。

第一印象は「見た目」で決まる! その後の関係性にも影響が

「第一印象」と聞くと、米国の心理学者アルバート・メラビアンが1971年に行った研究発表「メラビアンの法則」を思い出される方も多いのではないでしょうか。
最初の数秒でその人の第一印象が決まり、初対面の人に対して、言語、視覚、聴覚で矛盾した情報が与えられたとき、どの要素を優先して判断しているかを調べた結果、「視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%」になったというものです。

視覚情報が大きく占めていますが、それは表情や身だしなみ、態度・仕草などといった全体的な雰囲気です。言葉の情報よりも、見た目でわかる「視覚情報」が重要なのですね。

右手を指し示しポーズをとる女性の写真

この第一印象は一度形成されてしまうと、その後はなかなか払拭することが難しく、いったん悪印象を与えてしまうと、関係性を作ることが難しくなってしまいます。
逆に第一印象が良いと、その後のコミュニケーションが8~10倍アップするといわれています。

エレガントで感じの良い第一印象は、姿勢から

一瞬の見た目で決まってしまう第一印象。良い印象を与えるのに効果的なのは、「姿勢」です。姿勢の善し悪しで、与える印象は大きく異なります。
美しい姿勢は、爽やかな印象があり、自然と口角もあがります。いつもより少し姿勢を意識してみましょう。良い姿勢を意識し続けることで、身体がそれを当たり前と感じ、自然に身についていきます。

ソーシャルマナーの認定講座でも、美しい「姿勢」「立ち姿」「座り方」をお伝えしています。

感じの良い立ち姿の写真
●感じの良い立ち姿
左右の肩と腰の位置が床と平行であり、横から見たラインが耳・肩・腰・膝・かかとが一直線であるイメージをもってください。
① かかとをつけ、つま先を40度ほど開く。
② 腰は自然にまっすぐに、力は下腹(丹田)に入れる。
③ 胸骨が空に向かってはるイメージで胸をはります。自然と肩甲骨が背骨に寄る感覚がわかるはずです。そして顎をひき、まっすぐに前をみる。

美しい座り方の写真
●美しい「座り方」
椅子に腰かけるときには、重心の倒しすぎはNGです。
椅子の背と体の間に拳一つが入るスペースをつくることを意識してみてください。座るときも上半身は立ち姿と同じです。
座り終えたら、最後に足を揃えます。このとき、前に残ったほうの足にそろえると美しくエレガントにみえます。

話し方などの「聴覚情報」も、見直してみる

視覚情報に続いて重要なのが、「聴覚情報」です。聴覚情報も意識してみましょう。
この場合の聴覚情報とは、話の内容ではなく、美しい日本語、丁寧語、尊敬語と謙譲語の使い分け、優しい語調と易しい語彙、声のトーンなど、話し方のことです。また、話し方のスピードをゆっくりすることにより、丁寧な印象を与えることができます。

常に先に挨拶することを心がけ、相手の目を見て笑顔で、ジェスチャーを交えながら、伝わりやすく聞き取りやすいトーンで話してみましょう。携帯電話のセルフ動画で、チェックするのもおすすめです。

敬語については、基礎的な知識を確認して正しく使うように心がけましょう。
トップマナーOJTインストラクター東 節子先生の敬語についての記事がこちらです。
ぜひ参考になさってください。

「The first impression is a last impression.」
「人は見た目だけではない」とよく言われますが、ほとんどの人が見た目で判断してしまっているのも事実です。
第一印象は自分が決めることではなく、相手が決めること。ぜひご自身で自分の第一印象はどのようであるか、振り返る機会にしてみてはいかがでしょうか。

心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」
思いやりの心を行動で表すためのアイデアが詰まったウェブマガジンです。お役に立てれば幸いです。

このマナーについては、#ソーシャルマナー

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター        
キッズマナーインストラクター 前澤 暢子

講師前澤blog

あなたにおすすめの記事