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婚活女子必見!食事の場で品格を上げる、美しい所作とマナー

2019/06/07


みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクター、キッズマナーインストラクターの前澤 暢子です。

(一社)日本マナーOJTインストラクター協会に、映画の中のマナー監修のご依頼をいただきました。誰もが知る高級ホテル内の日本料理店で食事をとる設定で、上品な所作をご要望でした。
その際にお伝えしたことが、俳優の皆さんに、「良いことを教わった」「そうなのですね」「身に着けます」と大変喜ばれました。

今日は、意識を持つだけで品格をあげる、すぐに身につく美しい所作とマナーのポイントを3つお伝えしたいと思います。映画のタイトルはまだ公表できないため、お伝えできるときに改めてご案内しますね。

意外に見られるのは手元。美しい箸使い、できていますか?

「箸の上げ下ろしで、お里が知れる」という言葉を聞かれたことがございますか?
箸使いは、どちらのご家庭でも、躾として身につけていらっしゃることと存じます。

2カ月前、ブティックを経営する友人の記念パーティーに招待されたときのことです。
初めてお会いする方がほとんどの中、右隣の可愛いお嬢さんから「今、箸をどう使われましたか? もう一度やって見せてください。明日、婚活パーティーに参加するのです!」と声をかけられました。

婚活中とのこと。箸の上げ下ろしの所作を、3ステップでお伝えしました。
①、右手で上から覆うように、箸の中央をつかみます。
②、左手で、箸をうける
③、手を、箸の右端まで滑らせて持ちかえる


動画がうまく再生されない方は、こちらでチェック。
箸上げ下ろし所作1箸上げ下ろし所作2箸上げ下ろし所作3
さらに、日本の食文化においてマナー違反とされる箸の使い方を少しお伝えしました。忌み箸、禁じ箸とも言いますが、渡し箸、突き箸、返し箸など、意識して身につけるだけでぐっと印象がよくなります。

明くる日の夜、さっそくご連絡をいただきました。数人の男性から「上品な箸使いですね」と言われたそうです。
手元は本人が思う以上に視界に入ります。食事のマナーに話が盛り上がり、その場の皆様にとても興味を持たれたそうです。

ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」。マナーをちょっと振り返り、ご自身のブラッシュアップをしてみましょう。
品格をあげるのは、ご自身でなすことです。自分磨きを楽しみましょう!

目に美しく実用的な「懐紙」。上手に使いこなして品格アップ!

20代のころ、日本料理のお店で、なぜか目が吸い寄せられる経験をしました。
懐紙(かいし・ふところがみ)を上手にお使いの方がいらしたのです。自然な美しい所作にうっとりしたものです。
懐紙を携帯するのは、昔から淑女のたしなみといわれています。

「懐紙」と聞くと、茶道を連想なさる方も多いでしょう。実はとても優れもので、洋紙とは違った、上品な質感と趣きが特徴です。

懐紙と懐紙入れの写真

敷き紙だけでなく、ナフキンとして、一筆箋として、コースター・ハンカチ代わりに、日本料理をいただくときの受け皿代わりに、と、さまざまに使える、心強いあなたの味方です。
お料理を箸でとる際、つい手皿を添えるのがくせになっていませんか? 手皿を懐紙に変えるだけで印象はがらりと変わります。
焼き魚などをいただくときも、懐紙で頭を押さえると食べやすく、「なんか素敵!上品ね!私も身に着けたい!」と周りの方からも注目されるのではないでしょうか。
女性の方はもちろん、男性の方からの視線も変わることでしょう。

私はカジュアルに、チケットホルダーに懐紙を入れて持ち歩いています。自分の使い勝手のよいように、アレンジしてみてくださいね。

両手で扱う所作こそ“和の心”。日常の所作としても意識して

箸や器を両手で扱うのは、代表的な和の所作です。
食するもの、料理をしてくださった方たち、いただくまでにどれほどの人の手を通ったのでしょう。感謝の気持ちと、共にいただく喜び、繊細な器や香り・盛りつけなどを愉しむ心、両手使いはそれらを自然に表してくれます。
和の心であり、その所作は周りの方へ優しさを連鎖させるものです。

和食の写真

食事の席に限らず、ものを受け取る際や渡す場面でも、片手でなく両手で扱うと、丁寧な気持ちが伝わります。
電話をかける・受ける際も、携帯電話を持つ片手に、もう一方の手を軽く添えてみてください。女性らしく上品な印象になりますよ。
毎日ちょっと意識するだけで、身につき、当たり前となります。両手を意識することは、すぐに始められますね。

今回は、すぐに身につく食事のマナーで、品格をあげるポイントを3つお伝えしました。ぜひ、日頃から意識することから始めてみてくださいね。
自然と当たり前に身についていらっしゃるご自身に、気づかれることと存じます。
マナーは身に着けると一生のものです。

心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」
思いやりの心を行動で表すためのアイデアが詰まったウェブマガジンです。お役に立てれば幸いです。

このマナーについては、#マナーコース

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター・キッズマナーインストラクター 前澤 暢子

講師 前澤 暢子blog

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