女性の第一印象は髪で変わる!マナー講師が教えるビジネスシーンでの大人女性のヘアスタイル
2020/04/24
みなさん、こんにちは。
マナーOJTインストラクターの長嶺 優です。
ヘアの印象が、実は“きれい”の印象の約8割を占めているのをご存知ですか?
美しく見せるには、メイク以上にヘアの役割が大きいのです。
それは、第一印象で目に飛び込んでくる面積が大きいから。
どんなにキャリアを積んでいて、スーツを素敵に着こなしていても、ヘアでマイナスの印象を与えてしまったら、もったいないですよね。
ビジネスにおいての身だしなみは、「相手のために装う」もの。
当たり前のようで、ついつい忘れてはいませんか? 自分ではきちんとしているつもりでも、第三者の目にどううつるのか、「第三者視点」を持てることがキーワードになってきます。
特に、注意してくれる人がいなくなる大人の女性こそ、日々意識して、気をつけなくてはいけないのではないでしょうか。
清潔であることは当然。大事なのは“清潔感”
清潔であることはもちろん大切です。ただ、“清潔感”を演出することができないと、清潔であっても、極論意味がないのです。
人に与える印象は、生まれつきの造作よりも清潔感に大きく左右されます。
若さゆえのはじける生命力やフレッシュな魅力が、20代にはあります。けれども、年齢とともに髪のコシやハリが失われ、パサつきが目立つようになる30代以降、大切になるのは、「ケアとひと手間」。
大人の女性に大切なのは、第一印象に気を配る意識であり、清潔感をキープできる余裕ではないでしょうか。
下の写真をご覧ください。
どちらも、シャンプー&トリートメント直後の写真です。
いかがでしょうか。印象が違いますよね。
1枚目は、ブラシでとかし、ひとつ結びにしたもの。
2枚目は、毛先のみヘアアイロンで内巻きにし、全体にワックスをつけひとつ結びにしたもの。
ひと手間かけることで、パサついた髪にまとまりが出て、同じひとつ結びでも印象が変わってきますよね。
大人の女性こそ「清潔感を演出する」ことが非常に大切なのだと思います。
*朝ヘアアイロンで巻く時間のない方は、夜のうちに巻いておくと時間短縮できます。
見せたいのは安心感を与える笑顔。顔まわりはすっきりと
2つめのポイントは、顔まわりをすっきりさせること。清潔感はもちろん、表情が相手に伝わりやすくするためです。
明るくすっきりした表情は、誰にとっても好印象で、相手に安心感を与えることができます。信頼関係を築くうえで、安心感は非常に重要なポイントです。
また、表情が見えることで、自然と自分の表情も明るくなります。
「表情(笑顔)」は、顧客満足(CS)に大事な5原則の一つでもあります。
サービス業をしている方でなくても、多くの方が人と関わりあい、お仕事をしていると思います。表情は、コミュニケーションの一つです。
「はい」という返事も、にっこりした笑顔で言う「はい」と、表情を変えずに「はい」と言うのでは、印象が変わりますよね。
言葉に表情をのせることで、気持ちを添えることができます。
顔まわりをすっきりさせるときのポイントは3つ。
① おでこ(眉毛)を出す。
② 前髪が目にかからないようにする(手で髪をかきあげる仕草がNG)。
③ 肩に髪がつく場合は結う(首まわりをすっきりと)。
マナー研修中にヘアスタイルの指導をすると、おでこを出す習慣のなかった受講生は、はじめ非常に恥ずかしそうにされます。ただ慣れてくると不思議なもので、次第に、みなさん明るい表情を見せるようになります。
マスク着用時も、ひもを耳にかけるので、髪型はすっきりさせていたほうが、見た目でも、清潔感に効果的です。
以下のハーフアップスタイルとアップスタイルの比較写真をご覧ください。
アップスタイルのほうが、耳が見えることで、顔が見えやすく、横から話しかけられたときにも、相手に表情が見えやすいですよね。
「あなたと働きたい?」第3者の目で自分をチェック
3つめのポイントは、ヘアスタイルです。
業種にもよりますが、業界、職種、ポジションがイメージできるようなヘアスタイルを心がけることが、相手(お客様、会社の仲間、会社)への思いやり。
ヘアスタイル一つでも、あなたの姿勢ややる気は、実は思った以上に相手に伝わっているものです。
以前、現場に立つお仕事から、オフィスワークへ業務が移行した際、バレッタでゆるりとしたアップにまとめていたことがありました。
しばらくして、数名の男性社員に、「最近やる気なくない?(笑)」「巻かないの?」と指摘されてしまいました。
確かにヘアスタイルに敏感に気づき、褒めてくれるのも男性。逆もしかりです。お客様仕事から離れたことで、私の気持ちもゆるんでいたのでしょう。ハッとしました。
年齢を重ねると、立場的にも注意を受けにくくなるのも事実です。あのとき、素直に思ったことを言ってくれた仲間には感謝です。
最後に、後ろから見たハーフアップスタイルとアップスタイルの比較写真をご覧ください。
ひと手間かけ、前髪をまとめ、耳もすっきり出したアップスタイルの写真のほうが、誰が見ても、職場では好印象ではないでしょうか。
WEBでの会議でもない限り、職場でも外出時でも、ヘアスタイルは360度から見られます。
むしろ、正面から見る時間のほうが短いかもしれないですね。
採用や新入社員研修を担当するようになり、改めて気づいたことは、価値観が多様化し、当たり前や常識も人それぞれであること。ヘアスタイルにも同じことが言えます。
身だしなみとしてのヘアスタイルに迷ったときは、採用する側の視点、指導する側の視点をもち、客観的に自分自身を見つめ直しましょう。
当たり前のことなのに、私自身ができていなかったことです。
「おしゃれは自分のため、身だしなみは相手のため」
ちょっと意識をすることで、相手に見える印象はぐんと変わります。
後輩や新入社員を指導する立場の大人の女性こそ、若手社員のお手本になれるよう、しっかり押さえておきたいポイントですね
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シニアマナーOJTインストラクター 長嶺 優