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発表する女性

緊張を克服!上手にプレゼンするために知っておきたい3つのコツ

2020/11/27


みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの大縣 真弓です。
講師業は、人前で話すことです。しかしながら、私は人前で話すことがとても苦手でした。人前で話すと、緊張で声は震えるし、大きな声が出なくなります。顔は赤面するし、足は震えるし、緊張のあまり頭の中も真っ白になったこともあります。そんな私も自分自身と向き合い、経験を重ね、今では人前で話すことを楽しいと感じられるまでになりました。
このコラムでは、緊張と上手く付き合いながら満足いくプレゼンを出来るようになるための3つのコツをお伝えします。どれも日常で簡単に取り組めることばかりなので、ぜひあなたの暮らしの中で活かしていただけると幸いです。

まず手始めに!自分の緊張状態を知ろう

緊張することは、ごく自然のことです。適度な緊張は、パフォーマンスの向上や集中力がアップすると言われています。
しかし、緊張状態も過度になると、自律神経のバランスが上手く取れなくなって、「足や手が震える」「声が出ない」「頭が真っ白になる」「顔が赤くなる」などの症状が出てきます。

あなたは緊張するとどのような状態になりますか?緊張したときの自分の状態を知ることも緊張を克服するための良い一歩です。まずは、ご自分の状態を知るところから始めましょう。

私は緊張するとよく噛みます。普段からよく噛みますが、それ以上に噛む回数が多くなります。そんな時は、私の緊張しているサインです。その場合私は、一呼吸し、句読点で少し間を空けてゆっくり話すように心がけます。

人前で話すのが苦手な方に上手く話せるための講座をしています。本人が緊張していると言っても、緊張している様子が伝わらない人は案外多いのです。
本人は緊張していても、第三者の私から見ると、しっかり話せているように感じます。

他人は、あなたが気にするほど、あなたの緊張状態に気づいていない場合が実は多いのです。ムダなプレッシャーから、自分自身を解放してあげましょう。
一度、周りからどのように見えているのか聞いてみるとよいでしょう。

また、自分自身で緊張を招いている場合もあります。「上手く話さなければ」「失敗したくない」と、無意識にプレッシャーをかけてしまい、上手く話せなくなっている場合もあります。
壇上で発表する女性の後ろ姿
そんな方にお勧めなのは、緊張緩和のルーティンを一つ手に入れることです。
緊張を緩和するのに有効なものに呼吸法や、手のツボ押し、おまじないなどもあります。手のツボ押しは、親指と人差し指の間のくぼんだところを押すだけなので、どこでもサッと取り組めるルーティンとしてはとても便利な一つです。

そうした外部刺激を与える他に、あなた自身の内面から緊張をほぐす方法もあります。
それは、緊張を認めることです。
例えば、大切なプレゼンの冒頭であえて「緊張しますが」と、最初に自分が緊張していることをみんなに伝えてみましょう。
最初に弱点を認めて伝えることで、心理的ハードルを下げ話しやすくなります。聴き手側も、一生懸命頑張ろうとしている姿に、聞く姿勢を取ってくれるようになります。

それでも緊張してしまう方は、一点、これだけは気を付けましょう。それは早口です。
緊張した時には、早口になるので、ゆっくり話すことを心掛けてみましょう。

プレゼンが決まったら!事前に準備をしよう

プレゼンや朝礼、会議などで発表が決まっている場合は、事前に練習をしましょう。緊張で失敗する要因の一つは、事前練習を疎かにしていたからといことも多々あります。

誰でも緊張すると頭が真っ白になります。そのとき、しっかり自分の中に、話したい内容が入り込んでいなければ、なけなしの欠片は、大きな緊張の前に、いっぺんに吹き飛んでしまいます。

緊張しても吹き飛ばないほどしっかりご自身の中に『話したい内容』を入れ込むために、私は、本番さながらのリハーサルをお勧めします。

本番の会場をイメージして、ちゃんと声に出し、身振り、手振りを交えながら練習します。 繰り返しくりかえし練習をすることで、伝える内容を整理できます。発表内容を何度も精査することで、自信に繋がります。
プレゼンの事前練習のイメージ
何度も声に出して、身振りをつけて練習していれば、もし本番で緊張して頭の中が真っ白になっても、身体が覚えているので最後までしっかり自分の言葉で伝えることができます。

人前で話すのが苦手な方向けの講座をしていたとき、私は練習の大切さを実感してもらおうと、次回のプレゼン課題を宿題にしていました。
ですが、この宿題をきちんと実演を交えて事前練習してくる方はほんの一握りでした。

多くの方は頭の中でイメトレをするだけでした。イメトレは決して悪いことではありません。ですが、頭の中で繰り返し思い浮かべただけでは、いざ本番に声に出してみると、思ったように声が出ないことがあります。

思ったようにしゃべれないことに焦ったり、迷っていたりすると、あなたの発表自体の説得力は落ちます。そして、結局途中から緊張してしまいます。

「私は、緊張しいだからと失敗した」と思う方は多いです。その失敗は、事前にしっかり練習することで回避できる失敗です。

私も研修前は、とても緊張します。緊張することを知っているから、事前の練習は欠かしません。ましてや、初めて研修する内容であれば、必ず何回も練習を重ねます。そうすることで、時間配分や、伝える内容を整理でき、それが自信にも繋がります。

練習をしておくことで、当日落ち着いて、スムーズに研修を進めることができます。事前の練習は、私にとっては緊張回避のためのルーティンとなっています。

プレゼンの神様と呼ばれた米アップルの創業者スティーブジョブズ氏も、プレゼンの事前準備をしていたことは有名な話ですね。事前準備を徹底していたからこそ、記憶に残る素晴らしいプレゼンが完成していたのです。

それでも緊張するときは!味方を探そう

どんなにルーティンをしても、準備をしていても、いざプレゼンの本番が始まったら緊張してしまいますよね。そんなときは、聞き手の中に味方をみつけましょう。

聴衆の中で、笑顔の方や、頷いて聞いている方を見つけましょう。そして、その方を見ながら話をしましょう。笑顔や頷きという、肯定的なリアクションをもらえれば、あなたの緊張がほぐれ、安心して話せるようになります。

表情には、親和性を伝える効力があります。笑顔は相手に、親しみやすさを伝えます。
その親しみやすさを、この場合はあなたが積極的にもらい、プレゼン際の強い味方につけましょう。

逆に無表情な方や、腕を組んでいたり、微動だにせず、ある意味憮然とした表情にも見える面持ちで聞いていたりする方を見てしまうと、益々緊張してしまいますので気を付けましょう。

プレゼンをする際は、本来聞き手の方達全体を見渡しながら進めるのがベストですが、緊張しているときはそんな余裕はありません。
笑顔でいる方、頷いてくれる方、一生懸命聞いていると分かる態度を取っている方を複数見つけ、その方たちに視線を向けて話をしましょう。

聞き手が笑顔であれば、話し手のあなたも緊張してこわばった表情から自然と笑顔になって緊張が解けていきます。

研修を始めるとき、受講者はだいたい、「どんな講師が来るんだろう?」「どんな研修が始まるのだろう?」と緊張した表情をしています。
講師である私も、「受講者はどんな人たちかな?」と緊張しています。お互い緊張して表情がこわばってしまうため、アイスブレイクをしてあえて笑顔を引き出すようにします。そうすることで全員の緊張がほぐれ、研修の雰囲気も良くなります。もちろん受講者の態度で、講師の私も緊張度合いが大きく変わるので、研修の際には、笑顔の方や頷いてくれる方をいつも真っ先に探すことも忘れずにしています。
発表する女性、聴く女性
緊張と言えば、私の生徒さんで、ともてあがり症だった女性のことを思い出します。
彼女はスピーチコンテストに挑戦していたのですが、顔が赤くなり声が震えて誰が見ても一目で緊張していると分かる状態になっていました。
それでも彼女は、自分の思いを伝えよう日頃から一生懸命練習を重ねていました。努力の甲斐あって彼女はそれまで突破できなかった地方予選を通過し、全国大会へ進むことができました。

彼女にとっても、そして、教えていた私にとっても、緊張していても熱意と、積み重ねた努力で多くの方に感動を与えることができるということを実感できた嬉しい出来事でした。

緊張は多くの方が感じます。緊張するから人前で話すのはダメと決めつけず、自分の状態を知り、事前に何度も声に出して練習を繰り返し、本番では見方を見つける。
諦めずにこの3つをチャレンジしつづけ、プレゼンを乗り越えてください。

このマナーについては、#マナーOJTインストラクター #ソーシャルマナー

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 大縣 真弓

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