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ギンガムチェックの敷物の上で寝ころびピクニックを楽しむ女の子の写真

おうち時間の今こそキッズマナー お子様と手軽に楽しめる『ベランダピクニック』のススメ

2021/04/30


みなさん、こんにちは。シニアマナーOJTインストラクター・キッズマナーインストラクターの前澤 暢子(マエザワ マサコ)です。

自粛生活が長引く中、小さなお子様のいらっしゃるご家庭では、お子様を楽しませるための工夫も色々なさっていらっしゃることと思います。

気候も麗かになった今、お庭でもあれば、ガーデニングに勤しんでみたり、お庭キャンプしたりできるのに・・・。なんて思われる、アパート、マンション住まいの保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ベランダ+グラマラス+キャンピング=ベランピングという言葉もあり、かなりメジャーとなってきました。
アウトドア用品店でも、最近ではベランダで使用するタイプのアウトドアチェアがとても人気があるそうです。今ではアウトドアグッズが充実し、手に入りやすいです。100均SHOPでも色々なアイテムが揃います。グラマラスとは行かないまでも、ベランダピクニックでも十分楽しめます。

ただ楽しむのではなく、キッズマナーを伝える機会としてもベランダピクニックを活用しませんか?
お子様は日常と違う過ごし方に、きっと大喜びではないでしょうか。

ベランダピクニックを楽しむための『お約束』

ベランダピクニックをする際はいきなり始めるのではなく、事前準備を入念に行いましょう。
キッズマナーにおける事前準備とは、お約束を決めることです。

同じ食事でも、ダイニングテーブルではなく、ベランダで頂くのは、非日常となります。
いつもと違うだけでも子どもをワクワクさせるのには十分です。ワクワクしすぎて、ついつい声がいつもより大きくなるかもしれません。
そうした、お子さんの普段の様子から想定できることを2、3ピックアップしておいて、事前に『お約束』としてどうしたらいいかを伝えておきましょう。

例えば、
「お家の中で大きな音を立てて走り回らないって、お約束をしているよね。ベランダで大きすぎる声はどうかな?大きな声を出すとお隣さんたち、きっとびっくりするね?」と、『大きな声を出すこと』が『どういう結果を招くのか』を予め伝えましょう。

そしてそれが、何故ダメなのか、どうしたらいいのかも合わせて伝えましょう。

「ママがもう少し声を落として怖い声で、はしゃぎすぎと言ったら、そのときは静かにするお約束だよ」と、事前に、どんなときは、どうしたら良いか。そのときあなたがどう振る舞うのがサインかなどを分かりやすく伝えましょう。

「うるさい!」「しずかに!」「だめでしょう!」と、ただ一方的に禁止や要求を伝えてもなかなかあなたの思いは伝わりません。
ギンガムチェックの敷物の上で寝ころびピクニックを楽しむ女の子の写真
以下は、ベランダピクニックで事前に確認しておくとよいお約束の一例です。
①大声ではしゃぎすきない
②準備のお手伝いをする
③ベランダピクニックは何時まで(終わりの時間)
④何時になったらお片付けをする
など。

楽しいことには終わりはつきものです。
いきなり終わることで残念感を覚えさせるのは、楽しみを取り上げられたような感覚を残します。

予定と共に、お約束を伝えることで、お子様とあなたの共同作業でおうち時間のベランダピクニックを一緒に楽しもうということを伝えて下さい。

ベランダピクニックを楽しむための『キッチンでのお手伝い』

お約束で納得させた事前のお手伝いをしてもらいましょう。

朝食タイム、ランチタイム、おやつタイム。
好きな時間帯に楽しめるのが、ベランダピクニックの醍醐味ですね!

キッチンからベランダへ、ペーパーナプキンを運ぶ事でもよいです。立派なお運びのお手伝いです。

サンドウィッチの具をのせてもらっても良いですね。一緒にお弁当を作る等、年齢によって楽しみながら出来るのではないでしょうか。
食器洗いお手伝いする女の子と見守る保護者
踏み台を使えば目線の高さを調整できます。一緒にお料理を作るのは楽しさを味わえる一方で、気を付けたい点も身に付けさせる良い機会となります。

お料理は段取りが命の、数学的な作業とも言われています。
そのお手伝いをすることにより、次に何をすればいいかや、どうしたらこうなるのか?などの手順を考える力がつくのではないでしょうか。

キッズマナーのクラスでは、「毎日一つで良いからお手伝いをしてね」と子どもたちに話しています。

お手伝いして、何か良いことがあったか聞いてみたら、一人の男の子が「お手伝いのとき、どうすれば良いか考えるから、頭が良くなる」と言っていました。こんな答えが子どもから返ってくるのかとあなどるなかれ!
あなたの仕草、態度をお子様はしっかり見ているのです。そしてマネます。

お子様がお手伝いしてくれたら、たくさんの「ありがとう」を言ってくださいね。
幼い頃から身につけておいてほしいキッズマナーについては、こちらの記事もご覧ください

そのお子様のマナー、本物ですか? 思いやりの心が身につくキッズマナーの伝え方

ベランダピクニックを楽しく終えるために お約束の時間でお片付けのスタート

ベランダピクニックは何時までと、お約束を最初にしているので、時間になったらお片付けをはじめましょう。

楽しいとついつい、時間を忘れがちになりますね。
お子様は、もっともっとベランダピクニックを楽しみたい気持ちが、強いかもしれません。

もしかしたら、お約束していても、それでも名残惜しくて、ぐずる子もいるかもしれません。そんなときは、お片付けもゲームの一つとして、楽しめるように工夫しましょう。

ベランダをいつもの状態に戻します。
小さな箒を使うのも、お子様は楽しみながらできるかもしれませんね。
端と端から真ん中に向かって掃いて、どれくらいきれいにできるかな?
どっちが速く出来るかな?なんて声掛けも良いかもしれませんね。

ローテーブルや、小さな椅子は必ずしまいます。保護者がみていない時に登り、怪我や事故に繋がらないように気を付けたいものです。
ギンガムチェックの敷物の上で寝ころびピクニックを楽しむ女の子の写真
元の状態に戻したとき、ピクニックの道具がない方が、次回また出してきたときに『非日常の特別感』を楽しめますね。

食べ物も、なんならテーブルや、クロス、食器なども、ご自宅であるもので簡単に出来るベランダピクニック。
お片付けのお手伝いも、みんな一緒に楽しみながら出来ると良いですね。

再三の緊急事態宣言の発出など、感染拡大予防の影響を受け、外出自粛生活が続く中、大人だけでなくお子様もストレスが溜まっているのではないでしょうか。

ご自宅で簡単にできる「ベランダピクニック」で、この連休を心から楽しんでみてはいかがでしょう。

最後に一点、気を付けたいのは集合住宅(アパート、マンション)のベランダは共用部にあたる為、火器の使用や大量の水の排出などは管理規約内容をお確かめになってください。
ルールを守って、周囲の方々への思いやりの心をもって楽しみましょう。

心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」
思いやりの心を行動で表すためのアイデアが詰まったウェブマガジンです。お役に立てれば幸いです。

このマナーについては、
#キッズマナーインストラクター養成講座

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター・キッズマナーインストラクターの前澤 暢子

講師前澤暢子blog

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