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ワインのある食卓

必見!プロが教える家飲みワインを美味しくするコツ

2021/07/09


みなさんこんにちは。
マナーOJTインストラクターの安徳 美妙です。

コロナ禍で外食の機会が減るなか、家庭での消費が伸びた食品は“お酒”と“高級食材”だそうです。
“家飲み“をする人が以前より増えたことと、お取り寄せをして自宅でプチ贅沢を楽しむ人が増えたことが背景にあるようです。
ワイン販売の仕事をしていると、その傾向を肌で感じられます。

経済産業省のまとめによると、2020年度の家計におけるワインの支出額は、前年に比べ約12%もアップしまたした。
(【家飲みでプチ贅沢?】withコロナにおける食品市場の変化を探る|経済産業省)

先日もお客様から、「コロナ禍でレストランには行けないけれど、自宅でワインにあうおつまみの作り方を紹介する動画を見て、ペアリングを楽しんいる」というお話を聞きました。

ペアリングとは、ワインと料理を組み合わせることによって、それぞれ単体で味わうよりも、美味しくなったり、個性を楽しめたりすることです。

『○○と○○のマリアージュ』なんて聞かいたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

皆さんそれぞれお家飲みの楽しみ方を見つけていらっしゃいます。

このコラムでは、ワインを美味しくいただくためのコツをお伝えします。

普段のみのワインでもコツさえおさえておけば、レストランでいただくあの感動に近い美味しさを再現できます!
ぜひご一読いただき、あなたの日々のおうち時間を美味しいワインで素敵に彩ってください!

『赤ワインは常温』だけじゃない!これだけはおさえたい ワインの飲み頃温度

かつて赤は常温、白は冷やして、なんて言われていましたが、同じ赤でもワインによって美味しく感じられる温度があり、レストランでは最適な温度で提供できるようにソムリエが注意深く温度管理をしています。
ご自宅でワインを飲むときも、温度に気をつけるとワインを美味しく楽しめますよ。

まず、ワイン好きな方なら聞いたことがある方も多いかもしれませんが、ワインは熱や直射日光の影響を受けやすい飲み物です。

せっかく買ったちょっといいワインをダメにしたくないなら、持ち帰る際にはクーラーバッグに入れるなど「冷蔵品」と同等に扱うことをおすすめします。
20℃以上の場所に長く置かないように気をつけてくださいね。

例えば夏場の駐車中の車内の温度は40℃、エアコンが効いていない室温は30℃を超えます。
自宅ではワインセラーか冷蔵庫で保存しましょう。

実際に飲むときのおすすめの温度を、今回は『3,000円~5,000円のちょっといいワインを夏に飲むとしたら』という前提でご紹介しますね。

スパークリングワイン
冷蔵室(3~6℃)でしっかり冷やしましょう。テーブルの上でも、ボトルはワインクーラーなどで冷たさをキープしておくと、最後まで美味しくいただけます。

白・ロゼワイン
冷蔵室でしっかり冷やします。グラスに注いだ後の、自然に温度があがる様子を楽しみましょう。

赤ワイン
野菜室(平均3℃~8℃)でほどよく冷やして、夏場であれば飲む30分くらい前に出しておくとよいでしょう。グラスに注いだ後の、自然に温度が上がりつつある変化も楽しみましょう。
ワインのある食卓
特に暑くなるこれからの季節は、グラスの中で温度が上がりやすいものです。
飲み始めは少し温度が低めかな?と思うくらいで大丈夫です。

白やロゼワインなども、冷蔵室から出してすぐグラスに注いでOK!
ですが…ここでひとつアドバイスがあります!

ワインによってはキンキンに冷えていると香りや味わいを感じられにくいことがあります。

そんなときはグラスの中で自然に温度が上がっていくのを時間をかけて楽しむか、待ちきれない場合は手のひらでグラスを包んで温めましょう。

ワインは注いでから時間がたつと、温度が上がり、空気と触れ合うことで香りや味わいが変化します。

カジュアルすぎるワインだと、それがマイナスに働くこともあるのですが、ちょっといいワインだと、その変化は確実にあなたを楽しませてくれますよ♪

例えば最初はグレープフルーツのような爽やかな香りの白ワインが、飲んでいるうちに、はちみつのような甘い香りがしてきたり、バターのようなコクのある香りに変化してきたり!

ご自身のお好みで美味しい!と思える温度をみつけたら、その温度をキープできるように、ワインクーラーなどの道具も上手に使って調節してくださいね。

『形』を侮るなかれ!これだけは揃えたい 美味しくしてくれるグラス

美味しいワインを買って、温度もバッチリ!
でもグラス選びを間違えると、せっかくのワインも台無しに!なんてこともあります。
温度と同様、グラスの形はとっても大事なポイントです。

とはいえ、それぞれ専用のグラスを揃えるのはたいへんですよね。
基本的な4種類のグラスを写真で紹介します。
私は普段、このうちの2つをほとんどのシーンで活用しています。
ワイン別的確なグラスの形状について
ワインとグラスの相性を紹介します。

スパークリングワイン、白ワイン、ロゼワインのように、しっかり冷やすと美味しいワインは広がりが少ないグラスがおすすめです。

広がりの大きすぎるグラスを選ぶと、香りや味わいがぼやけてしまって、本来の美味しさを楽しめないこともあります。

また、細い形状だと温度をキープしやすいということもお勧めする理由のひとつです。

私はスパークリングワイン、白、ロゼには写真の「②白・ロゼ」
を使います。

一方で、香りや味わいの豊かな一定クラス以上の赤ワインはやや大き目のグラスをおすすめします。

赤ワインは小ぶりなグラスで飲むと、香りを感じられなかったり、酸味を感じすぎたりして、せっかくの味わいが台無しになることも!
厳密に言うと赤ワイン用のグラスにもいろいろな種類がありますが、ひとまず赤ワイン用には、写真の「③ボルドー」があればなんとかなります。

もちろん、ワインによっては、白でも大ぶりのグラスで温度高めの方が美味しいなど個性はそれぞれあります。
そうした失敗をしないための最大のアドバイスは、買うお店を選ぶことです。

お店を見るポイントは、温度管理をしっかりしていることと、説明だけでなく、そのワインを美味しく飲める温度とグラスをアドバイスできるスタッフが常駐しているという点です。

私たち販売員はお客様に、「美味しいワインを飲んでいただきたい。ワインの世界を楽しんでいただきたい」と思い、日々仕事に臨んでいます。
だから、お店で迷ったときは、遠慮なく気軽にお尋ねください。

『飲むだけが花』じゃない!知っておきたい 飲み残しワインの簡単アレンジ

ワインは空気と触れ合うことで香りが広がったり、まろやかになったりすることもあります。

ですが、空気と触れ合うことは、酸化が進むこととも言い換えられます。

飲み残したワインはしっかり栓をし冷蔵庫で保管していても、酸化のせいで、最後には酸っぱくなります。

「しっかりとしたフルボディの赤ワインだと2日目のほうが美味しいわ」なんてこともありますが。
私、個人的には開栓後は3日目くらいが限度かな、と思います。

ですが、4日目を迎えたからと言って、まだまだワイン人生の終わりではありません。

美味しく飲めなくなったワインの活用法としてはお料理に使うのが一般的ですね。
私は、手軽なカクテルにして楽しむことをお勧めします。

氷を入れて炭酸水で割るだけでもOK。
ちょっと甘味が欲しいときは、赤ワインならコーラ、白ワインならジンジャーエールで割るのも美味しいですよ。

なかでも私のイチオシは、氷を入れたグラスに白ワインとジンジャーエールを1:1の割合で注ぎ、さらにすりおろしたショウガ小さじ1を入れること!
仕上げにレモンやショウガのスライスを加えると、見た目にもハッピーなインスタ映えカクテルの出来上がりです♪

すりおろしたショウガの量はお好みで調整してください。
甘味の中にピリっとアクセントの効いた暑い季節にあうクテルになりますよ。

スパークリングワインを飲み残してしまった場合のために、専用の栓(シャンパンストッパーと呼ぶことが多いです)をひとつ持っておくと便利です。
ノベルティなどでついてくるものでも十分です。

ただし、それを使っても泡が保てるのは翌日くらいが限度かなとは思います。
ですが、泡がなくなってからは、ワインとして楽しめます。

最後まで、変化を楽しめるのもワインの良いところですね。
ワインに炭酸 合います
「すごく美味しいですよ!」とお店ですすめられて奮発して買ったのに、おうちで飲んでみると期待外れでがっかり。なんてことは、とっても不幸なこと。

ワインは、温度やグラスを意識することで、価格以上の満足度を得られることもあります。

あまり難しく考えすぎず。
だけどコツだけしっかりおさえておけば、お家ワインはあなたの日々の暮らしを彩ります。

おうち時間をワインで楽しんでいただければと思います♪

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マナーOJTインストラクター 安徳 美妙

講師 安徳 blog

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