現状に変化を!とお考えの方必見 転職か?残留か?急いで決断する前に確認したい「3種類のメリット」
2022/11/04
みなさんこんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの若林みきです。
暑さもやわらぎ過ごしやすい気候と目に鮮やかな紅葉、美味しい食べ物など、秋は心が弾む季節ですね。
そんな楽しいこと満載の秋ではありますが、『秋の夜長』にふと今年の自分自身を振り返ることないでしょうか。
今の仕事にやりがいが見いだせずなんとなくやる気がでない…
でも、なんとか現状を変えたい!と思っていませんか?
そんな考えが頭をよぎったとき、あなたはどうしますか?
思い切って転職活動をはじめますか?
それとも今の職場でもう少し頑張ってみますか?
人生の大きな決断をする前にあなたが必ず考えるべき「メリット3つ」を、大手企業で多数のビジネスパーソンを指導しているプロのビジネスマナー講師の若林みきがお伝えします。
けっして衝動的にならず
でも、思考停止はもっといや!
頑張ってきたからこそある程度地位を築けているあなたの目に入れば幸いです。
転職は本当にプラス?まずは『転職メリット』を洗い出そう!
年功序列や終身雇用が当たり前だった時代は過ぎ去り、今は転職することのハードルが下がった時代になりました。
求人倍率は経済指標の一つともされていて、求人倍率が高いほど経済に活気があると見なされます。
新型コロナウィルスの感染症拡大を受け、日本でも2020年4月から6月期は実質GDPが大幅に減少しました。
それにもかかわらず2020年には319万人もの人々が転職をしました。
(出典:令和3年版 労働経済の分析-新型コロナウイルス感染症が雇用・労働に及ぼした影響-〔概要〕|厚生労働省)
感染症拡大の影響で転職者数の数は前年度の351万人を下回ったものの、2010年以降転職者数は緩やかな上昇を続けていました。
転職の理由は、リーマン・ショックの影響があった頃こそ『会社都合』など業績不振や先行き不安を挙げる方が多かったものの、近年では「よりよい仕事を探すため」といった理由が増えていました。
必要に迫られ転職する中でも、現状より上を目指す転職理由が優勢となっていたのですね。
(増加傾向が続く転職者の状況 ~ 2019 年の転職者数は過去最多 ~|総務統計局)
あなたの周りにも転職、転職活動経験者がいるのではないでしょうか。
是非その方々に経験談を聞いた上で、まずは「あなたが転職するメリット」を書き出してみましょう。
仕事内容、給与、待遇、環境、人間関係は、転職によってどのように変化できるでしょうか?
あなた自身の成長に繋がりますか?
新しい職場で働く自分を想像して、ワクワクしますか?
私は、百貨店やブライダル業界などサービス業での勤務を経てビジネスマナー講師になりました。
振り返ると、私の転職の最も大きな理由はいつも「やってみたい!」というチャレンジ精神とワクワクする気持ちでした。
「やってみたい」という強い気持ちがなければ、緊張や不安がつきものの転職活動に踏み切れなかったと思います。
忘れてはいけないのは、ここで書き出した「転職するメリット」が想像であり実際とは異なる可能性があるということ。
転職してからの「想像と違う」「こんなはずじゃなかった」を防ぐために、なるべく詳細なリサーチも欠かさないようにしたいですね。
現状を客観視!「今は転職しない」決断にもメリットがある!
同じ職場や業界で長く働いていると、他の職場や業界が魅力的に見えることがありますよね。
他と比較すると自分の現状に不満を感じることも…。
でもその比較は、あなた自身の現状を正しく評価できているのでしょうか?
「転職するメリット」を書き出した次には、「今は転職しないメリット」も書き出してみましょう。
同じ職場で長く働き続けることで、経験、実績、安定、昇進、円滑な人間関係など、得られるものもたくさんあるでしょう。
またそれらとともに手に入れた「自信」は、転職活動をする上でも大きな武器になるでしょう。
もしあなたが入社からまだ日の浅いビジネスパーソンであるなら。
あと3日、あと3ヵ月、あと3年、「継続すること」を選んでみるのもよいでしょう。
3日続けると『慣れ』、3ヵ月で『対応力や主体性』を体得でき、3年続けると『経験と実績、コミュニケーション能力』が手に入ります。
イヤイヤでも3年働いた経験はあなたの強みや経歴となって、人に誇れる素養となります。
ブライダル業界から講師へ転身した私は、前職で培った笑顔や話し方、コミュニケーション力が今の仕事にも役立っていることを実感しています。
仕事上様々な企業でたくさんのビジネスパーソンとお会いしますが、「コミュニケーション力」がある人は様々な業界から求められ活躍していることを感じます。
コミュニケーション力を育むには、様々な価値観を持った人々と継続して協働することが必要です。
現在の職場に残る選択をしコミュニケーション能力を磨くことも、「今は転職しない」ことのメリットになるかもしれませんね。
転職前に必ず考えるべき3つ目のメリット「あなたが転職先にもたらすメリット」
「転職するメリット」「今は転職しないという決断のメリット」とともにもう1つ考えたいのが、「あなたが転職先にもたらすことができるメリット」です。
転職はあなたの希望だけで成り立つものではありません。
あなたの希望する転職先にも「あなたを欲しい」と思ってもらう必要があるのです。
あなたを採用することでその会社が得る利益やメリットはありますか?
またあなたが転職を考えている理由は何でしょう。
あなたが経営者や採用担当者だとしたら、前職を「なんとなく」辞めて何の実績もない人を雇いたいと思うでしょうか。
履歴書に書ける資格をたくさん持っている人も要注意です。
企業が欲しい人材は、たくさんの難しい資格を持った人ではなく、その資格を生かした働きで会社に利益をもたらしてくれる人です。
こうした自身の棚卸しを、強みと弱みの観点から確認しましょう。
その際、『なんとなくいけてないと思う』『自慢できるから』という自己判断の観点でみるのではなく、転職先の企業にとって目標達成に貢献できるポイント=強みを洗い出してみましょう。
例えば、「英検1級、簿記3級もってます」では、その資格そのものを取得した努力はすごいですが、業務の上でどう役立つのかが伝わりません。
事務職で転職したいなら、
『英検1級を持っているので外国から送られてくる英語の書類を翻訳業務を通さず処理できることで、素早い対応が実現できるのが私の強みです』
『経理業務を担当してきました。私の正確な業務遂行具合を証明できるようにと簿記3級を取得しました』など、志望先の企業、業務にあわせあなたがどう活躍できるかを具体的に、文字化しましょう。
あなたの素晴らしい長所も経験も、あなたを雇うことで転職先にとってどのようなメリットがあるか明確に提示できなければ、残念ながら転職活動は難航することが予想されます。
思いやスキルを他者に伝えるのは難しく感じます。
まずは、あなたの中にある思いを文字化して、書き出してみましょう。
そうした文字化された情報を客観的に見直し、『あれに役立てられる』『これは自己満足にすぎない』と自身の棚卸しをしてみると意外な向き不向きが見えてきます。
そして、
「私の採用は御社にこのようなメリットがあります!」
自信を持ってそうプレゼンテーションできないのであれば、今は転職すべき時期ではないのかもしれませんね。
転職する人が多くなったとはいえ、人生にとって転職は一大事です。
決断をする前に、ここまでお話しした「転職するメリット」「今は転職しないメリット」「あなたが転職先にもたらすメリット」をぜひ書き出してください。
書き出したらメリットを見比べてより良い選択はどれかを考えます。
考えがまとまらなかったり悩んだりしたら誰かに相談してください。
書いたり言葉にしたりしてアウトプットすることで、自分の状況や気持ちを客観視することができます。
そこまでしたら次は選択。
選択したらあとはもう、なりたい自分になるために行動あるのみです!
未来のあなたが笑顔でいられる選択を、心から応援しています!
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このマナーについては、#マナーOJTインストラクター養成講座
日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 若林みき
講師 若林みきblog