Menu ×

Manner Up Magazine > キッズマナー > 初心者にSNSのマナーを教える際に これだけはおさえておきたい3つのポイント
タブレットを楽しそうに触る祖父母と孫

初心者にSNSのマナーを教える際に これだけはおさえておきたい3つのポイント

2021/03/12


みなさんこんにちは。
日本マナーOJTインストラクター協会の中の人です。
携帯電話の価格見直しが政府主導ですすめられ、安いサービスの提供がどんどん始まっていますね。
これを機会に、ガラケーからスマートフォンにかえる方、子どもに持たせてみようかなとお考えの方は増えているのではないでしょうか。
スマートフォン、スマホは、とても便利ですが、その分自身の大切な情報や個人的なものが流出しないように、自身で管理するする能力も重要となってきます。
このコラムでは、マナー講師・企業研修として、全国でスマホの安全な扱い方についてレクチャーしてきたJAMOIがお届けしている『身を守るSNS利用のマナー』を教える際にここだけはおさえておきたいポイント3つをお伝えします。

知らない人と友達にならない まずはリアルな友達から始めるようすすめましょう。

SNSを始めるときは、私の作品をみんなに見て欲しい!どこかの誰かと親友になれたら嬉しいな!と、世界中の方と友達になれることを期待します。
また一方で、普段の自分とは違う私になって、大胆に振る舞ってみたり、普段言えないようなことを言ってストレスとを発散してみたりしたい!と思う方もいらっしゃると思います。

思いはいろいろあるでしょうが、まずは、WEBの世界での作法を体得するために、『SNSは身近な方との交流からスタートすることを』おすすめしましょう。

インターネットがポピュラーになり始めたころは、ネットでのエチケットを『ネチケット』とよび、オンライン上でのやり取りに関するエチケットを学ぼう!という動きがありました。
このネチケットを理解するには、まずは気安くお付き合いできる身近な方に実験台になってもらうことで、不必要な炎上や、ネットスーキングの被害に遭わないようにとお伝えしましょう。
また、気やすくお付き合いできる身近な方なら、失敗したときは、リアルな生活で謝ったり、言い訳をしたりする機会ももてます。

ですので、SNSを始めるという方には、まずは気安く交流できるリアルな方とのやりとりを通して、ネットでの暗黙のルールを体験しましょうと呼びかけましょう。

例えば、既読スルー。
スマホに触りなれないうちは、思いがけず、やってしまうことの一つですね。
しかし、既読スルーは、それに端を発し、いじめや犯罪に巻き込まれるケースなどもこれまでありました。

既読スルーについて、SNS初心者にお伝えするときは、ついついやってしまう行為ではありますが、されると腹が立つ方が一定数いらっしゃることをまずはお伝えしましょう。
スマホを抱えて悩む子ども
その上で、『ご自身がされたらどう思うか』、を考えてもらうのも良いかもしれません。
あなたの行為よって相手を怒らせてしまった場合。リアルの知り合いなら、直接会うか、メールや電話などで謝るチャンスもあります。

オンラインでのやりとりにおいて、言葉はどこまで略しても通じるのか。
返事を、深夜や早朝に送るのは、どうでしょうか。

思いがけず発生するトラブルについて、イメージしてもらいやすいように。
教えるあなたの経験や、過去のニュースになった出来事などを引き合いに出し、『ネットでの付き合い以外にやり直しの効かない相手とトラブルになると、一歩間違えると大変なことになる』ということをイメージ出来るように伝えましょう。

何でも勝手にあげない プライバシーと個人情報について理解してもらいましょう

インターネット上に写真や、文章を載せることを、『あげる』と言います。

最近のスマホカメラなら、ちょっとしたコツさえおさえれば、高精細で、プロが撮ったような写真も撮れます。

綺麗な花や景色、可愛い動物などが撮れるとついつい、誰かに見せたくなりますね。
しかし、インターネットに写真をあげる際は気を付けておきたい点がたくさんあります。

写真をあげる際、気を付けたいのは、プライバシーへの配慮です。
プライバシーとは、個人的なことを人に知られない権利のことです。
SNSに写真や情報を上げる際には「『これを上げることで、嫌な気分になる人はいるかな?』と、一旦考えてから、あげるようにしましょう。」とお伝えしましょう。

過去に、アイドルがSNSに上げたセルフィ―(ご自身で撮った写真)を見た、熱心なファンが、目に映った景色から住居を突き止めおしかけるというストーカー事件もありました。

『アイドルじゃないから、大丈夫』というわけではありません。
例えば、被写体が子どもなら、映っている制服や校章、名札などから住んでいる地域は大体わかります。また近所にあるランドマーク的存在の建物などが映りこんでいた場合は、自宅の位置や、通学路、よく遊ぶ場所なども簡単に特定されてしまいます。
こうした個人を識別できる情報を個人情報といいます。
タブレットを楽しそうに触る祖父母と孫
例えば、うちの中の写真だったとしても、写真に位置情報が追加されていたら。自宅の場所を公開しているようなものです。

そうした情報から住んでいる場所を特定し尋ねて来られたり、家にお金がありそうだからと強盗に入られたりする可能性もあるということを、SNS初心者の方にはお伝えしましょう。

写真を撮るとき、周囲はあまり見えていません。ですから、その写真をSNSにあげる前に、一度じっくり見るようにしましょう。

子どもの名前や学校名が特定されやすくなっていないか。
通っている塾や、よく行く場所が特定されやすくなっていないか。
家の中の様子が無防備に見えていないか、ずさんに管理されているように見えないかなど。
慣れないうちは目を皿にして確認することで、あなたとあなたの大切な人を守りましょうと呼びかけてください。
そして、見せたくないものはぼやかしたり、切り取ったりすることもあわせておすすめしましょう。

大きな声で言えないことは書かない 家族や友達に伝えたいことを書きましょう

インターネットにあげたものは、消すことはできないということをお伝えしましょう。

ご自身の上げた情報や写真は、ご自身のサイトから消すことはできます。
しかし、一度上げたその情報を、あなたが消す前に他の人がコピーしていない保証はありません。また、サイトの管理・運営の都合で、他の場所に移動したりしていないという保証はありません。

一度上げた情報は、取り下げられないことを念頭に、あなたのアカウントとセットで出回ると困るような情報はあげないようにしましょうと、お伝えしましょう。

では、出回ると困る情報とはどういったものでしょう。
イメージしていただくためには、『家族や友達に言えないことは書かない、写真はあげない』と伝えましょう。

極度に政治的な発言
差別的、いじめと受け止められるような発言、写真
危険行為をしている様子など。

また、明らかに問題視すべき様な内容ではなかったとしても、インターネットで繋がっている人達は、多種多様な考え方を持っていてそれぞれが独自の価値観を持っています。自身が大したことではないと思うようなことも、傷ついたり不快に感じる人がいらっしゃるかもしれません。

あなたの講座の受講者が子どもであれば、『そうした情報がこの先、進学や就職のときに出てくると大変ですよ』
あなたの講座の受講者が年配の方であったら、『そうした情報がばらまかれることで、ご家族の方はどのような気持ちになるでしょうか』と伝え、イメージしてもらいましょう。

6次の隔たりという説をご存知でしょうか。
友だちの友達を1つのステップとするなら、6つのステップを経ることで世界中人とつながることが出来るといいます。

これが、インターネットの世界ともなると、イメージは湧きますね。
友だちの友達の友達が、家族というこことはよくあります。

ましてや、面白おかしくやってみたこと。ちょっと社に構えた尖った発言が、まわりまわって就職活動の際にあぶり出される…なんてことも、最近ではよく聞く話ですね。

深夜のラブレター現象を今一度理解して、深夜に勢いで書いたことをそのまま読み直すこともせずそのままインターネットに上げてしまうようなことだけはしないよう、気を付けましょうと呼びかけてください。
深夜のラブレター現象と言えば、幅広い世代の方に、ピンと来ると思います。
スアホについて教えるマナー講師のイメージ
インターネットは便利なツールで、SNSは、あなたという個性を発揮して世界とつながるのに大変便利なツールです。

これからSNSをはじめられる初心者の方には、想像力をかきたてる伝え方が大切です。

リアルに接するときのマナーも、SNSでのマナーも、相手への思いやりをどう表現するかに気を付けて、誰もが快適に使える社会を目指したいですね。

インストラクションで悩んだら、JAMOIに学びにきてくださいませ♪

心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」
思いやりの心を行動であらわすためのアイデアが詰まったウェブマガジンです。お役に立てれば幸いです。

このマナーについては、#企業研修講師ストレートコース #マナーOJTインストラクター養成講座WEB講座 #ソーシャルマナー

日本マナーOJTインストラクター協会
事務局 中の人

あなたにおすすめの記事