知っておきたいお花見のマナー。美しい桜を楽しむために心がけたい3つのこと
2018/03/23
みなさん、こんにちは。シニアマナーOJTインストラクターの毛呂 霞です。
三寒四温と言いますが、寒さがゆるむ日の明るい日差しに、徐々に春の訪れを感じるようになりました。まもなく、桜のきれいな季節になりますね。お花見は日本特有の文化です。桜を観ながら、お酒やお食事を嗜む。とても風情がありますよね。お互い気持ちよく楽しみたいものです。
今回は日本人が大好きなお花見をテーマに、知っておきたいマナーをお伝えします。
楽しませてくれる桜の木を大切に。木には触れないこと
お花見を楽しめるのも、きれいな花を咲かせてくれる桜の木があってこそ。お花見の会場では稀に桜の枝を折って、髪飾りにする方や、お子様に渡す親御さんをお見かけしますが、これはNGです。桜の木は非常に繊細で、小さな傷口からでも枯れてしまう……なんてこともあるそうです。
特に子どもたちは、それを知らずに木に登ったり、枝にぶらさがったりすることもあるので、まずは大人が意識してマナーをしっかりと守り、子どもたちのよいお手本になりましょう。
シートを敷く場合は、木に負担がかからない場所に
「お花見を十分に楽しみたい! だから、なるべく良い位置で観たい」と誰しもが考えます。そこで桜の真下にシートを敷く。これはNGです。
先ほどお伝えしたように、桜の木は繊細で、根も非常に弱いのです。桜の木は、浅いところに太い根が這うため、そこを踏むと傷つきやすくなりますし、根の上をシートで覆うことで酸欠状態になり、健康な状態が保てなくなります。
シートを敷いてお花見をするときは、木の根をいためない、少し離れた場所を選び、人数に対して必要なスペースだけを確保するようにしましょう。また、シートではなく「花ござ」を使うと、通気性も良いため、桜の木にも優しく、風情を楽しめておすすめです。
ゴミは持ち帰るのが原則。ゴミを減らす工夫も心がけて
お花見をしながら、食事を楽しむ……、楽しいひとときですね。では、その後は? きちんと片づけて、次の人に配慮することもマナーです。
花見会場にはゴミ箱が設置されていることもありますが、そのゴミ箱に入りきらない量のゴミが溢れている…、なんてことになると、風情もありません。また、ゴミがあまりにも多く、その場所の管理ができないほどになると、翌年からお花見禁止になってしまう可能性もあります。
ゴミは持ち帰ることが原則です。また、ゴミを極力減らすために、使い捨てではなくプラスチックの皿やおしぼりを活用するようにしましょう。軽く、再利用もできるため経済的です。
いかがでしたか?
自分たちだけでなく、他の方もお花見を楽しめるようにマナーを守り、日本の趣のある文化を大切にしたいですね。
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思いやりの心を行動で表したい方のお役にたてれば幸いです。
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日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 毛呂 霞
講師 毛呂霞blog