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受講者を前に喜ぶ教育担当

入社後半年の『新人』を上手にフォローアップするポイント

2022/10/07


みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクター、キッズマナーインストラクターの前澤 暢子(マエザワ マサコ)です。

季節もすっかり秋めいてきて、暑さも格段に和らいだ地域も多いと思います。
春に入社した新入社員の皆様も、仕事に慣れてきた頃でしょうか。

入社して半年も経つと、個人差が見られる頃です。
業務にも慣れ、個性も出せるようになってきた『新人さん』たち。
彼らの個を尊重しつつ、いかに組織の求める人材として成長させるかは、研修担当であるあなたに課された重要な役割ですね。

このコラムでは、この秋、人材の早期戦力化に向けて日々奮闘される新入社員研修担当のあなたにお贈りします、入社後半年経った『新人』を、上手にフォローアップするポイント3つです。
キーワードは、クールに、逆算、分かりやすく伝えるです。

この半年をクールに振り返る

春先に行われる新入社員研修では、新卒の社員対象であれば、学生から社会人へのマインドチェンジや、何にどう気を付ければいいのかなどをお伝えしていたと思います。

OJT研修では、一通りのことを伝えていたと思います。

新入社員研修で伝えことが、半年経った今、どこまで定着しているか、何が抜け漏れているかを確認する良い機会です。
ガッツ石松ポーズの新人さん
私が研修を行うときも、まずは定着具合について支援先の教育担当者に確認します。
「ある独特の癖が抜けない」
「ミスを報告できる社員と、隠す社員がいる」
「Faxを上手く送れないミスが多い」
「意見と口答えの違いがわかっていない」などなど。
半年付き合ったからこそ見える『クセ』を客観的に分類します。

その『クセ』から分かる性格に基づき、伝わりやすい伝え方を選定します。

人は、頭ごなしかつ一方的な言い方では、正しいことを言っていてもなかなか伝わりません。
伝える相手に、伝わりやすい対応方法を提案するのも私たち講師の仕事です。

期待する未来像からの逆算で立ち位置の可視化

伝わりやすい手技が分かったら、では、入社後半年の今、何を伝えたらよいのでしょうか?

まずは、支援先企業の社員に期待しているところを伝え、これまでの振り返りや今後の目標設定に役立てましょう。

人生と同じように、職業人として上を目指すのも長い旅路のようなものです。
会社の求めるゴールがどこで、新人自身が今どのあたりにいて、この半年で身につけてきたことが今後どう役に立つのか。

入社後半年の新人さんもある程度周りが見えてきて、そうした『長い旅路』の道のりをイメージとして理解できる頃になっています。

これから向かう道について、日々の業務がどのような『一歩』になっているのかをしっかり伝えましょう。
新人さんによっては、会話で伝えることが得意な方、文書で伝えることの方が得意な方がいます。
考え方、気持ちを表現する方法も様々です。

私も、以前働いていた職場で多くの先輩に育てていただきました。
よく注意され、叱られもしましたが、私には主に『チャレンジしよう!次は任せられるね!』といった、上を目指すように発破をかけられる系の言葉が多かったように思います。

指導では、新人さんの個性を活かし、早期に戦力となることを期待していることも明確な言葉で伝えておくとよいですね。
朗らかな職場
新入社員だったあの頃を思い出すと、辛いこと、悲しいこと、悔しいことなどの思い出もたくさんあります。

しかし、そうした思いを乗り越え、仕事の楽しさを知ることが出来たのは、先輩社員の力が大きかったと、振り返ってみて改めて感じます。

新入社員の教育担当者であるあなたの指導で、入社後半年たった新入さんにぜひ、仕事が出来る楽しさを伝えてあげてください。

離職率低減などの、あなたの目標も達成できることでしょう。

心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」
思いやりの心を行動で表すためのアイデアが詰まったウェブマガジンです。お役に立てれば幸いです。

このマナーについては、#企業研修講師ストレートコース #マナーOJTインストラクター

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクターの前澤 暢子

講師前澤暢子blog

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