面接直前でも役立つ! 信頼を得るための面接当日の心構え3つのポイント
2018/11/02
皆様、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクター森 みゆきです。
「就活面接」「派遣面接」「パート面接」「アルバイト面接」…、仕事に就く上で面接はつきもの。どのような面接でも緊張するものですが、与えられたチャンスをつかむためにも、面接当日の心構えを知って万全を期しましょう!
今日は、採用面接官の経験を通して感じた“盲点”から、信頼を得るための面接当日の心構えを3つ、お伝えします。
面接会場に入った瞬間から“態度”を見られています
面接官として気になることの1つめは、面接以外の時間の“態度”です。
採用面接は、面接の時間だけが本番だと思っていませんか? 面接官は、それ以外の時間のあなたの“態度”も見ています。
たとえば、面接までの待ち時間。緊張感が高まるものですが、落ち着かないからと言って携帯電話を操作するなどは絶対にNG!です。
なぜなら、面接官はもちろん他の社員も、「どのような人材が応募しているか」を意外とよく見ているからです。
「いずれは同僚になるかもしれない?」という仲間候補の態度が、“通りかかる未来の同僚の顔も見ずに携帯操作をしている”、それとも“良い姿勢で落ち着いて座っている”、どちらに安心感、信頼感を感じるでしょうか?
「今あそこに座っている受験者、落ち着いていて素敵な人ね」という良い口コミに繋がる可能性があることを知っておきましょう(実際にそういうことがありました)。
もしできたら、緊張していても、通りかかる人すべての方に「よろしくお願いいたします」という気持ちを込めて会釈をすると良いですよ。
面接会場に担当者が入ってきた場合、または別室で待っていて、案内してくださる方がいらした場合は、さっと立ち上がりましょう。なかなか立ち上がらないといった緩慢な態度は、あとから必ず面接担当者に伝わります。
たとえ相手が誰であっても、「よろしくお願いします」と明るく爽やかな挨拶を心がけましょう。
面接官の質問を理解し、論理的に答えていますか?
気になることの2つめは、面接官の質問に、適切に答えることができていないケースです。
たとえば、「○○と△△についてお答えください」と質問されているのに、○○だけ話し、△△については忘れてしまったり、答えているうちに質問内容がわからなくなる方がとても多いと感じます。
質問の答えが不十分な場合は、面接官は「△△についてはいかがですか?」と問い直すことになり、「傾聴力」や「論理性」を疑われます。
質問の内容をしっかり理解し、適切に答えられるかどうか?は基本中の基本。
質問から大幅に逸脱した内容を話すと、「自分のことしか考えていない=協調性に欠ける」ととられかねません。
これでは絶対に合格にならないので、まずはよく傾聴し、質問された内容を順番どおりに答えましょう。「まず○○についてですが……」「次に△△については……」と質問を繰り返してから答えると、相手にとってわかりやすく、論理立てて話すことができると評価が高くなります。
面接後の挨拶も、丁寧に行なっていますか?
3つめは、最後の挨拶です。
面接の最初の挨拶は、誰もが印象よくしようと心がけていますが、面接が終了したあとの挨拶はどうでしょうか?
「これで終わりです」と言われても、まだ面接は終わっていません。
その場で立ち上がり、面接を設定してくださったことへの感謝を込めて、お礼を言い、一礼しましょう。
「本日はお時間いただき、ありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします」と熱意をこめ、相手の目を見ながら、明るい表情で挨拶をすることは、面接合格のための最後の関門です。
会場を退出する際にも、ドアの前で面接担当者へ正対し、「失礼いたします」と再度、明るい表情でお辞儀をします。日本人の礼を尽くした挨拶は、なんといっても正しい「お辞儀」です。
「挨拶は当たり前」と思いがちですが、特に数人のグループ面接では、最後まできちんとした態度で挨拶をする方がとても少ないのが現状です。
一回の面接に、どれだけ丁寧に、誠意を持って臨もうとしているのか? 最初と最後の挨拶を見れば、おのずとわかるものです。たとえ面接官がカジュアルな挨拶をしたとしても、試されているかもしれません。
最後まで気を抜かずに、丁寧な挨拶と表情を心がけることで、あなたの「良い印象」が記憶に残り、その印象が面接シートに記載されることを知っておきましょう。
いかがでしたか?
面接は企業との“出会いの場”です。あなたのために用意された面接を、チャンスにするかどうかはあなた次第。
自分の未来を輝かせるために、“面接当日のマナー”を大切にしていきませんか?
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