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採用面接で良い「逆質問」ができていますか? 好印象を残すための事前準備と心構え

2018/11/27


皆様、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクター森 みゆきです。

面接で質問される内容は、1.自己紹介 自己PR 2.職歴経験 3.志望動機 4.今後の自分の方向性について、が一般的ですが、それ以外に備えておくべき大切な項目として、「逆質問」があります。

逆質問とは、面接最後に面接官から「何か質問は有りませんか?」と聞かれること。
「面接官からの質問が終わった!」と安心した次の瞬間に尋ねられ、「用意していなかった!」「聞かれるとは思っていなかった!」では手遅れです。なぜなら、逆質問も面接の中の一部で、その答え方により、最終面接を通過できるか否かが決まることもあるのです。
「質問力」は「答えること」より難しく、その人の本質、仕事に対する姿勢、人となりが表れます。

一般的に、「質問はありますか?」と聞く目的は、①応募者の意欲を知るため、②コミュニケーション能力を知るため、③企業との相性を見極めるため、④応募者の不安の払拭と企業の売りや魅力を再認識してもらうため、と言われています。
対策を立てておけば、誰でも安心して面接に臨むことが出きますね。今回は、面接で「逆質問」をする際のポイントをお伝えします。

「調べればわかること、すでに知らされたこと」を質問するのはNG

「ウェブサイトに載っている内容」「取引先」「面接の会話のなかでクリアになっているはずのこと」など、自分で調べればわかることを質問するのはご法度!「調べてこなかったのかな?」という印象を最後に残すことに繋がります。

では、どうしたら良いでしょう?

ウェブサイトで調べたことでも、疑問やもっと知りたいという感情が芽生えるはず。「○○について力を入れているとウェブサイトに書かれていましたが、同じ業界の他社と比べて優位に立っている点を教えていただけますか?」「○○の点が他社と比較して優位に立っていると考えましたが、お客様から選ばれている一番のポイントを教えていただけますでしょうか?」というように、自ら調べて研究してきたが、もっと深く知りたい部分(自分の本当の気持ち)を質問してみましょう。「この人はヤル気があるな」「弊社に興味がある人だな」と好意的に解釈されます。

Job interview

質問をする際には、「~教えていただけますでしょうか」「~について伺えますか」という依頼形で尋ねると、さらに丁寧で、コミュニケーション能力があるという印象を持たれるでしょう。

自分の前向きな気持ちを質問にしてみる

ぜひ入りたい企業。自分がやりがいを持って働けるかどうかを確認したい、そのための質問をしたい、と思うこともあると思います。
しかし、「社員の方は上手くコミュニケーションをとっていますか?」「どのようなときに、いちばん仕事が楽しいと実感できますか?」などと、Yes/Noで終わってしまう質問や、返答に困る抽象的な質問は控えましょう。逆に、「この人は本当に入社の意思があるのだろうか?」と疑念を持たれてしまうかもしれません。
こういった質問をする場合は、自分の企業に対する前向きな気持ちを明確にした上で、質問やアドバイスを尋ねましょう。

たとえば、「御社の○○という理念に非常に共感し、ぜひ御社で活躍したいと考えております。そのために、企業として具体的に取り組まれていることを教えていただけますか?」「私は、~にこれまで取り組んできましたが、御社でそれを活かし、さらに活躍するために、私が今から心がけるべき点を教えていただけますでしょうか?」などです。

Job resume

こちらから質問をする機会とは言っても、面接官は、応募者にどれくらい入社の意思があるか? 企業になじみ活躍できる人材か?を見極めようとしています。そのことを頭に置いて、逆質問をしましょう。

質問の数を明らかにしてから、簡潔に質問する

最後の注意点は、一度にたくさん質問するのではなく、簡潔を心がけることです。
「2点質問がありますが、よろしいでしょうか」などと質問の数を伝え、最も聞きたい質問から順番に質問しましょう。逆質問では、特に簡潔にする必要があります。
なぜなら、1回の面接時間は決められていることが多いからです。
限られた面接時間の中でいかに人物を見極め、合否の判断をするか。面接官は、人材不足の現在、企業に合う人材を一人でも多く採用するという使命をもって臨んでいます。
「いかに良いイメージを持ってもらうか?」は応募者としては重要ですが、長々と話しては理屈っぽい印象が残りますし、次の応募者の時間を奪ってしまうことにもなりかねません。
逆質問は、要点を明らかにして簡潔に。そのためにも前もって準備をしておきましょう。

I hope you get job

いかがでしたか?
最後の関門「逆質問」に適切な備えをしていれば、慌てることはなく、自分の強みや前向きな姿勢など、面接で話せなかったことも含めて伝えることができます。しっかりと事前準備をして臨みましょう。
質問しているときの伝え方や態度も最後まで大切です。姿勢良く、活き活きと明るく、真っ直ぐな目線を心がけて下さい。

あなた自身の未来を輝かせ、成功に導くために、“逆質問の備え” 3つのポイントを活用してご準備ください。
必ず、企業からの信頼に繋がることでしょう。

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このマナーについては、#ソーシャルマナー#マナーインストラクター

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講師 森 みゆき blog

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