すぐできる!! 海外の方と楽しくコミュニケーションを取る方法とは?
2018/02/09
みなさん、こんにちは。
マナーOJTインストラクターの藤戸 晴菜です。
最近では、街中で海外の人を目にする機会が増えましたね。
「英語が話せれば、コミュニケーションがとれて楽しいだろうなぁ……」
「英語が苦手だから、相手が困っていそうでもなかなか話しかけられない!!」
なんて思うこと、ありませんか?
多くの人は、「英語が話せない」という苦手意識から、海外の人とコミュニケーションがとれないと思い込んでいます。でも実は、海外の方とのコミュニケーションで大切なのは、英語が話せることだけではありません。
今日は、そんな英語への苦手意識を払拭するポイントを、「Up with People」というアメリカの国際教育プログラムで私が経験した内容を交えてお伝えしますね。
英語への苦手意識を払拭するには、完璧主義を捨てる
「英語が話せない!」と思い込んでいる人は、実はとても真面目な人です。
正しい文法・正しい単語を使わないといけないと思い込んでいるから、頭に思い浮かんだ日本語を英語にどう変換すればいいかわからなかったり、単語が思い出せないと途端に言葉がまったく出てこなくなったります。
でも、あなたがしたいのは、海外の人と政治や経済などの難しい話題について激しく討論することでしょうか? 違いますよね。
それよりおすすめなのは、趣味の話などで楽しくコミュニケーションをとること。楽しくコミュニケーションをとるだけなら、難しい単語や文法を使う必要はまったくありません。中学で習った英語レベルで、十分コミュニケーションはとれます。
上の表は、2012年に発表されたHarvard Business Reviewから引用したものです。
グラフからわかるように、世界人口約70億人のうち英語を話せる人の割合は約25%。世界人口の約4人に1人が英語を話せるので、英語が話せると世界が広くなりそうですね。
でもここで注目してほしいのは、下の棒グラフです。
英語を話せる人のうち、英語を母国語としている人はたったの22%。残りの78%の人は、私たち日本人と同じように英語が母国語ではありません 。つまり、相手も単語や文法に詳しくないかもしれない、ということです。
もし相手が英語のネイティブスピーカーでなかった場合、こちらが難しい単語や文法を使って話をすると、相手も理解できない可能性があるのです。
そう考えると、まずは気軽に話しかけてみようか、という気になりますね。今から新しく難しい単語や文法を覚えるとなると、二の足を踏みますが、既に習った中学英語をほんの少し復習するだけで、海外の人ともっと楽しくコミュニケーションをとることができるようになります。
発音へのコンプレックスをなくそう!!ポイントはアイウエオ♪
日本人が英語を話したがらない理由の1つに、「発音が下手だから」ということを挙げる人もいますが、それはもったいない!!
そこでお伝えしたいのは、「仮に発音がイマイチでも恥ずかしく思わないで!!」ということ。なぜなら、発音が悪いというのは、母国語のクセがあるというだけのことだからです。そして、英語を話す人の多くは、自分の母国語のクセがある英語を話しています。
私は以前、「Up with People」というアメリカの国際教育プログラムに参加して、200人ぐらいの外国人と英語でコミュニケーションをとっていましたが、ネイティブスピーカーでない限り、みんな母国語のクセを持っていました。中国人には、中国語の発音のクセが、イタリア人にはイタリア語の発音のクセが、メキシコ人にはスペイン語の発音のクセがそれぞれありましたが、みんな気にすることなく英語を話していました。
日本人だけ発音にクセがあるわけではないのです。みんなクセを持っています。でも、真面目な人ほど、発音のクセが気になって話せない。ここでも、完璧な発音を求めてしまっているんですね。
楽しくコミュニケーションをとることが目的なら、発音はあまり気にしないでください。
しかし、そうはいっても「やっぱり発音が良くなりたい!」という人におすすめなのが
「母音をはっきり話さない」
「聞いたとおりに話す練習をする」
この2つです。
日本語はすべての言葉に母音があるので、ついつい英語でも必要のない母音を話してしまいます。そうすると、一気に“日本語英語”になってしまうのです。母音をはっきり発音しないだけで、クセはだいぶなくなります。
また、日本は日常的に英語を聞ける環境ではないので、どの部分を省略すればよいかなどが難しいです。映画を観るときなどに、字幕ではなく音声に集中して観ると、正しい発音を耳で覚えることができるので、自分が話す際にも参考になります。
ジェスチャーや絵、表情などもコミュニケーションの鍵!!
コミュニケーションとは何でしょうか?
多くの人は、コミュニケーション=言葉になっています。
自分が話したいことがあるとき、一方的に話して、相手の反応をみることを忘れがちになりませんか? 良いコミュニケーションをとるうえで大切なことは、上手な言い回しなどの言葉を駆使することではなく相手の反応をしっかり見ることです。
私は今、韓国人と日本人の総勢100名でミュージカルの練習をしています。
韓国人の中には、韓国語しか話せない人もいて言葉が通じないことがよくあります。そんなときは、ジェスチャーや絵を駆使して相手に言いたいことを伝えます。
コミュニケーションは言葉だけではありません。
動作や表情も、立派なコミュニケーションの手段です。
英語が話せないと悩んでいる方へ。
完璧な文法・単語・発音に捉われないでください。
大切なことは、笑顔で相手と積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢です。
海外の方と楽しくコミュニケーションできるようになったら、どんな話をしたいですか?
海外の方と楽しくコミュニケーションできるようになったら、どの国へ行ってみたいですか?
皆さんがもっと楽しく海外の方とコミュニケーションをとれるようになったら幸いです。
心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」。
思いやりの心を行動で表したい方のお役に立てれば幸いです。
シニアマナーOJTインストラクター 藤戸 晴菜
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