ホームステイや留学先で気をつけたいコミュニケーションの3つのポイント
2018/07/06
みなさん、こんにちは。
トップマナーOJTインストラクターの三石孝子です。
もうすぐ子どもたちが待ちに待った夏休みがやってきます。
夏休みは、日頃できないような体験がたくさんできる貴重な期間ですね。その中の一つが、海外へのホームステイなどではないでしょうか?
子どもたちが海外で楽しく過ごすためには、どのようなことに気をつければいいのか、今回は、基本となるコミュニケーションの3つのポイントをお伝えします。
コミュニケーションのきっかけに日本らしい手土産を
渡航前は、「ステイ先はどんなところ?」「どんな家族?」などとワクワクした気持ちになります。一方で、「仲良くなれるだろうか?」など心配になることもありますね。
仲良くなれるきっかけづくりとして、お子さんとホストファミリーが一緒に楽しめるお土産を持たせるのがおすすめです。ホームステイ先のファミリーの家族構成を考えて用意しましょう。
たとえば、小さい子どもがいる家庭であれば、和風の柄の折り紙を一緒に折って楽しむと、よいコミュニケーションになります。実際に折り紙で鶴を一緒に折って、喜んでもらえたという話もあります。
同世代の子どもには、日本で流行の音楽や本などを紹介するのもいいですね。日本の文化に触れることができることも、ホストファミリーは楽しみにしています。
最初のコミュニケーションが上手くいくと、これからの生活が実り多いものになりますね。きっかけづくりになるお土産をぜひ用意してあげましょう。
YesとNoをはっきりと言葉で伝えるのがマナー
海外に行くと日本と異なる習慣に戸惑うことがあります。特にコミュニケーションの違いはぜひ知っておきたいポイントです。
日本では、「困った表情をすれば苦手が伝わる」や「笑顔でやんわりとお断りする」ということが通じても、海外では言葉ではっきりと言わなければ伝わりません。
わが家のケ-スですが、イギリスでこんなことがありました。
ホームステイ先で、人気のライスプディングが食後に出されました。ホストマザーは、心をこめて作ってくれましたが、一口食べたとき、甘いものが苦手な子どもは、「これ以上、食べられない」と思いました。そこで、「I am sorry.I can’t eat rice pudding. Because I don’t like sweets.」と勇気を出して伝えたそうです。
するとホストマザーは「It’s OK!」と言って、笑顔で片づけてくれました。
子どもからしてみれば、「せっかく作ってくれたのに残してしまうのは申し訳ない」という思いが強かったのですが、それ以上に、きちんと自分の意見を伝えるということが大切だったのです。
「No」ということは、決してNGなことではありません。
むしろきちんと伝えれば、相手も理解してくれます。海外では、表情ではなく、言葉で「Yes かNo」をはっきりと言うことがマナー、と教えましょう。
わからないことは言葉に出して質問を
習慣の違いは、住まいの設備や道具にも影響します。日本では見たことがない設備は、使い方がよくわからず戸惑いがちですね。
たとえば海外では、入浴はシャワーで済ませることが多く、バスタブにつかるのは1週間に1回程度のこともあるようです。そういった習慣の違いからか、シャワーの水栓金具が日本とは異なることがあります。
操作をする前に確認をしておくことをおすすめしますが、どうしてもわからないときは、ホストファミリーに使い方を教えてもらいましょう。
何がわからないのかも、質問しなければ相手にはわかりません。また、「何に困っているのか」、気持ちを言葉にして伝えることもとても大切です。
わからないことは質問をすること、自分の気持ちを言葉にして伝えること。
海外に送り出す前に、お子さんに身につけさせておくと、安心です。
お子さんを初めて海外に送り出す親御さんは、心配がつきないと思います。
まずはホストファミリーと打ち解けられるように、海外でのコミュニケーションの基本をしっかりと伝えてください。
外国の方々と心が通い合う体験は、きっとお子さんを大きく成長させてくれることと思います。
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思いやりの心を行動で表したい方のお役にたてれば幸いです。
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