わかりにくいのは話し方のせい?「伝わる会話術」の3つのポイント
2018/08/10
みなさん、こんにちは。
日本マナーOJTインストラクター協会 会長の笹西真理です。
コミュニケーションは相手あってこそ成り立つもの。本日はプライベートではもちろん、ビジネスシーンでも役に立つ会話術「PREP(プレップ)法」についてお伝えします。
このPREP法とは伝わりやすい話の構成を示したものです。さっそく例文で見ていきましょう。
P(Point)結論
→ 「私は夏が好きです」
R(Reason)理由
→ 「夏には楽しいイベントが多いからです」
E(Example)事例
→ 「夏季休暇や花火大会、お祭り、さまざまな場所でフェスやこの時期限定のイベントも行われますよね」
P(Point)結論の繰り返し
→ 「ですから、私は夏が好きです」
このように聞き手に自らの主張をわかりやすくするために、結論→理由→事例→結論の順番で話すことをPREP法と言います。ここからは流れにそってポイントをみていきましょう。
まず結論を最初に述べる
話をわかりやすくする一番のポイントは「結論」が先に来ることです。白黒はっきり、意見であれ事実であれ、最初にサッと伝えましょう。
抒情的になってしまったり、起承転結で話をしてしまう方は特に、「まず結論を伝える」と話し出す前にいったん自らを落ち着かせましょう。PREP法の最重要点は「結論」ですから、「最初と最後に結論」と覚えておくといいです。
理由と事例は聞き手の立場に立って考える
次に理由と事例を述べます。この部分が結論の説得性を高めてくれます。
話し手は主張をする際に、どんな理由や事例を使えば聞き手にとって「わかりやすいか」意識する必要があります。
たとえば、もっともらしい理由を述べていても、相手のまったく知らない内容を事例に使ってしまうと、「それ本当?」と思われてしまいます。PREP法は「わかりやすくする」手法なのですから、聞き手の立場に立った言葉選びも重要です。
内容を整理してから話し出す
話し下手といわれる人は、「考えながら話す」癖がついていることが多いようです。
話している間に話がすり替わってしまう。言っていることがわかりづらいと言われてしまう。
そういう方は、いきなり話し出すのではなく、一度、話したい内容を整理してみることをお勧めします。
いちばん伝えたいことは何で、そう思った(なった)のはなぜか。その結論を裏付ける事例は何か。この3点を整理してから話すようにすることで、PREP法で説明することがぐんとラクになります。
いかがでしょうか?
伝えたいことが伝わらないと感じている方に、ぜひ試していただきたい手法です。
言葉は多いほどわかりやすいのではなく、過不足なく正確に伝えるほど伝わります。
何を伝えるかではなく、「どう伝えれば伝わるか」を意識する。円滑にコミュニケーションのとれる「伝わりやすい話し方」を身に着けることも「マナー」ですね。
心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」
思いやりの心を行動で表すためのアイデアが詰まったウェブマガジンです。お役に立てれば幸いです。
このマナーについては、#マナーOJTインストラクター #ソーシャルマナー
日本マナーOJTインストラクター協会
会長 笹西真理
笹西 blog