お香典・通夜ぶるまいなど、迷いがちなお通夜・葬儀でのマナー
2018/06/12
みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの森 みゆきです。
悲しいお知らせはいつやってくるかわかりません。マナーを学ぶ余裕もなく、仕事先の関係者のお通夜や葬儀に参列することになって慌ててしまった……という経験をされた方も多いのではないでしょうか?
今日は、大切な方との最後のお別れを落ち着いてできるように、お通夜・葬儀参列の際のマナーをお伝えします。
お香典の金額はいくらくらいが目安?
お通夜や葬儀に参列するとなって、最初に迷うのはお香典の金額だと思います。
故人とのお付き合いの深さは人により違いますから、この金額を必ずという意味ではなく、一般的な目安としてお考えください。またご友人や恩師の場合は、ご友人と数千円ずつ出しあい、キリの良い金額にすることもあります。
一つの参考としてご覧下さい。
・友人・知人の場合・・・20代(5,000円)、30~40代(5,000円~1万円)
・友人の親/恩師 ・・・20代(3,000~5,000円)、30~40代(3,000円~1万円)
・仲人 ・・・20~30代(1万円)、40代(1万円~)
・祖父母 ・・・20代(1万円)、30代(1~3万円)、
40代(3~5万円)
・両親・義理の両親・・・20代(3~10万円)、30代(5~10万円)
40代(10万円~)
ご祝儀袋の表書きなどのマナーは、こちらをご参考に。
・突然の悲しいお知らせにも慌てないで。訃報を受けたときのマナー
通夜ぶるまいは、いただいてもいいもの?
お通夜で出される食事や飲み物を「通夜ぶるまい」と言います。お悔やみに伺ってお食事をいただくのは気が引けるかもしれませんが、これは、故人への供養の意味が込められているものです。長居は禁物ですが、箸をつけるだけでも構わないので、できるだけお断りしないようにしましょう。
遅刻やおしゃべりなどは慎むのがマナー
慌てて駆けつけることは誰もがあることですが、葬儀への遅刻は厳禁です。
告別式開始時間の案内どおりに、できる限り到着しましょう。無理にお伺いして、大幅な遅刻をするのは、かえってご遺族や関係者に気を使わせることになります。
葬儀は故人のための大切な法儀です。読経の最中に着席することは、できるだけ避けましょう。やむを得ない事情で遅れてしまった場合には、お詫びを伝え、お焼香をさせていただきましょう。
葬儀の場で知人に会うことはよくありますが、たとえ久しく会っていなかった友人だったとしても、近況を尋ねるなど世間話をするのはマナー違反です。どうしても、話をしたい時には、葬儀会場を出て、別の場所で話をする配慮が必要です。
また、ご遺族に亡くなった経緯を聞くことは、これはやってはいけない、最も配慮の無い行動です。いちばん辛いご遺族の方の悲しみを、より深める行動は慎みましょう。
日頃、大切なお付き合いをしているご友人や知人、大切なご家族、ご親戚とのお別れは、誰もが悲しみ深く、もう会えないと思うと、心が張り裂けそうになりますね。
想いを故人へ丁寧に届けるためにも、「葬儀のマナー」を知識として覚えておきましょう。
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思いやりの心を行動で表したい方のお役に立てれば幸いです。
このマナーについては、#マナーコース #マナーインストラクター
日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 森 みゆき
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