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ホテルビュッフェのイメージ写真

上品でスマートに見えるマナーで、ホテルのランチビュッフェをもっと楽しもう!

2019/07/26


みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの赤名 麻由子です。

4月に新年度が始まってから数カ月が経ちました。新しいお友達、仲間ができた方もいらっしゃると思います。仲良くなった方と少しゆっくりとお話ししたくなる頃ではありませんか?
でも、丸一日一緒にいる時間はなかなか取れない。そんなときはランチに行くだけでも楽しいものです。少し贅沢に、お洒落にホテルのランチビュッフェはいかがでしょうか。

“ランチビュッフェ”“ランチバイキング”と、2種類の言い方を耳にされることがあると思いますが、どちらも食べ放題を意味するわけではありません。予約の際などに、確認しましょう。

【バイキング】とは、帝国ホテルが最初に取り入れた食べ放題形式の名称なので、バイキングと書かれていればどのお料理も食べ放題と考えてよいでしょう。
【ビュッフェ】とは、お料理を自分(セルフ)で取りに行く形式の名称です。ですから必ずしもすべてが食べ放題ではないことがあります。“前菜はビュッフェ形式で好きな料理をお取りいただき、メインはメニューから1品選んでいただきます。”という書き方をするホテルもあります。

「せっかくのホテルでのランチだから、気分よく楽しみたい」という方のために、ご一緒する方に失礼がなく、エレガントに見える3つのマナーをお伝えします。

ホテルのサービスを受けるにふさわしい服装を

ホテルのランチに行くと決まったけれど、何を着ていこうかしら? みんなはどんな格好をするんだろう。披露宴に出席したときの服があったけど……、なんて心配になる方もいらっしゃいますよね。
ホテルですから、周りには披露宴に参加する正装の方もいらっしゃいます。ファストフードに行くような服装は避け、スマートカジュアルでのお出かけがお勧めです。
参考にしたいのは、朝のニュースに出てくる女子アナウンサーやお天気お姉さんの服装です。季節や流行りを取り入れた服装は大変参考になりますよ。

お出かけ前の衣装選びをする女性

マナーの五原則では、身だしなみは【共感性】を相手に伝えることができるとお伝えしています。 “ホテルにランチを食べに行く仲間”として “ホテルのサービスを提供するべきお客様”として共感いただけるかを意識しましょう。
お料理を取りに行きやすい恰好だからといって、ビーチサンダルやダメージジーンズなどで参加することは避けましょうね。

お料理の取り分け方にこそ、品位が表れます

食べ放題というと“好きな物を好きなだけ食べることができる!”ことが最大の魅力ですが、お料理のいただき方に少し気をつけると、とてもスマートです。

・お料理は前菜からメイン、デザートと流れを意識して配置されています。好きな料理に固執せず、まんべんなくいただくよう意識しましょう。
・冷たいお料理、温かいお料理に合わせてお皿の温度や、器の大きさも違ったりします。お料理に合わせたお皿を使い、一回に食べられる分だけを盛りましょう。
・食べ終わったお皿は使いまわしせず、ホテルの方に下げていただきましょう。新しいお料理は新しいお皿でいただくと味が混合せず楽しめますよ。

“自分が好きなものを好きなだけ”というスタイルでは、つい自分本位になってしまいます。そんなときこそ、思いやりの心を形に表すことを大切に。一緒に来た仲間や周りで食事をされている方が気持ちよく食事ができるよう気を配りましょう。

美味しそうなお料理が並ぶイメージ写真

そして、大事なのはお皿に取ったお料理を残さず食べることです。
以前、お隣の席にいらっしゃった女性のグループ。席に案内されるとすぐに「私、お寿司を取ってくるね」「私はローストビーフ」と担当を決めて全員で席を離れました。その後、お皿いっぱいのお寿司、山盛りのローストビーフなどがテーブルに乗りました。少しすると、残ったお寿司や食べきれなかったローストビーフを残したまま次のお料理へ。結局食べきれなかったお寿司とローストビーフは最後まで残っていました。

個人で食べたい分を、食べたいタイミングでいただけるのが、ランチビュッフェの良いところです。“仲間のために”“人気のあるお料理だから”と取るのであれば、量やタイミングに配慮しましょうね。

最後のお支払いもスマートに

お食事と会話を楽しんだら、最後のお支払いもスマートに済ませたいですね。
・支払いは席で行うか受付(レジ)まで行くのか
・個別の支払いに対応できるかできないか(できない場合は誰がまとめて支払うか)
・カードは使えるか、現金のみか
予約の時などに確認しておくと、お支払いもスムーズに行えます。

金額がわかっていれば事前に集金しておく方法もあります。個別にお支払いが発生することがわかっているのであれば、少し時間を取って確認することで、最後に“どうする?”ということがなくなりますよ。
特にお食事の席では、お金の話や扱う小銭の音のボリュームにも気をつけたいですね。お店の外に出てから金銭のやり取りをするなど、周りの方への配慮ができるととてもスマートです。

ホテルビュッフェのイメージ写真

仲の良いお友達とおしゃれをしてホテルビュッフェ、美味しいお食事に楽しい会話!気分が盛り上がりますよね。
楽しいことだからこそ、マナーに気をつけて、皆さんが楽しめるよう気を配りましょう。仲間で楽しい思い出が作れたら、さらに仲も深まりますね。

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このマナーについては、#ソーシャルマナー

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 赤名 麻由子

講師赤名 blog

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