クールビズは男子力アップのチャンス! マナーに沿った服装のポイント
2018/06/19
こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクター赤名麻由子です。
“クールビズ”という言葉を耳にされたことはありますか?
「会社ですでにクールビズが始まっている」という方も、いらっしゃるかもしれませんね。
「半袖シャツにすればいいんでしょ?」と思っていらっしゃる男性社員の皆様!
そのお考え、決して間違っているわけではありません。
ですが、せっかくクールビズに取り組むのであれば、背景とマナーを知り、男子力をアップするチャンスにしてみませんか?
クールビズの服装の定義、ご存知ですか?
「クールビズ」という言葉自体はすっかり定着したように感じられます。クールビズが始まったのは2005年。開始されてから10年以上経ちます。
クールビズは、地球温暖化対策の一環として政府が推進する政策の一つ。過度なエアコンの利用を控え、冷房時の室温28℃を目安に夏を快適に過ごすライフスタイル、またその活動を推進することを「クールビズ」と呼んでいます。
期間は環境省で決められており、今年(平成30年)は5月1日から9月30日です。企業によっては期間が短かったり、反対に長く設定したりすることもあります。
クールビズの期間には、具体的にどんな服装をすればいいのでしょうか?
クールビズの服装には、環境省が定める可否の基準があり、資料が公開されています
・環境省_2011年クールビズについて(第二報)(お知らせ)
たとえば、
ノーネクタイ、半袖シャツ=【可】、
ノージャケット、かりゆしシャツ(沖縄で正装とされるシャツ)、チノパン=【可だが、徹底されていない】
とあります。
クールビズを実施している企業でしたら、期間とともに服装の基準も定められていると思います。“環境省の定めによる”と記載があったら、上記の内容を参考にしてみて下さい。判断がつかない場合は、上司や先輩にきちんと確認しましょう。
クールビズでのお客様対応は、どうすればいい?
クールビズの気になることの一つに、「お客様対応はどうするのか?」ということがあるかもしれません。
自分が勤める会社がクールビズに取り組んでいても、訪問先の会社は取り入れていない、あるいは、来客はきちんとスーツ、ネクタイ着用だったのに自分は半袖シャツだった…などの経験があるかもしれません。
どんな場合でも対応できるように、ジャケット、白の長袖Yシャツ、シンプルなネクタイ1本を会社に備えておくと安心です。また、上司と一緒にお客様対応する場合には、面倒でも服装について打ち合わせをし、統一感を出しましょう。
お客様がジャケット、ネクタイ着用でお見えになり、自分は半袖シャツのみだった場合は、先方がクールビズに取り組んでいることを知っていたとしても、一言、「当社はクールビズに取り組んでおり、軽装で失礼いたします」と伝えると、相手への心配りを感じていただけると思いますよ。
女性へのアンケート結果から考えてみよう!
先日、とあるシャツ販売会社が女性に調査したアンケート結果を記事にしていました(BRICK HOUSE クールビズ「着こなしQ&A」より)。
内容は「男性の夏場のビジネスシャツ姿で、あなたが不快に感じるポイントをお答えください」というもの。耳が痛い男性もいらっしゃるかもしれませんが、この“不快に感じるポイント”をすべて改善すれば、女性の目にも快い姿である、ということになりますよね!
アンケートの結果と、その解決策をお伝えします。
1、汗ジミ(60%)
【解決策】肌着を着用する、速乾性のある生地を選ぶ、汗ジミが出にくい色を選ぶ、制汗剤を利用する、こまめに汗を拭く、など
2、肌が透けて見える(56%)
【解決策】透けにくいベージュや白の肌着を身に付ける、など
3、胸元のはだけ(41%)
【解決策】ボタンを開けるのは第一ボタンまで
4、シャツの湿り(36%)
【解決策】着替えを用意し、必要に応じて着替える、など
5、シワ(17%)
【解決策】アイロン、クリーニング、形状記憶シャツの活用、など
6、サイズ感(17%)
【解決策】自分のサイズを把握、販売員に確認、など
7、不快に感じることはない(3%)
→このような方が増えるといいですね!
上記の内容を参考に、一つずつ改善できれば男子力アップ間違いなしです。
いずれも共通しているのは「清潔」であることと、「清潔感」が感じられること。
この二つを特に意識してみて下さいね。
クールビズの取り組みには、地球の環境にも、一緒に働く周りの方にも、優しさと思いやりの心を持つことが大切です。思いやりの心を、形に表すことがマナーです。
スマートなマナーを身につけると、周りの評価もぐっとアップするはずですよ。
心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」思いやりの心を行動で表したい方のお役に立てれば幸いです。
このマナーについては、#ソーシャルマナー
日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 赤名 麻由子
講師赤名blog