信頼を得られる装いって? 秋冬オフィスカジュアルでの注意ポイント
2018/09/21
みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの毛呂霞です。
みなさんは、オフィスカジュアルと聞くと、どんな服装を思い浮かべますか? ご自分ではどんな服を選んでいますか?「そもそもオフィスカジュアルの基準は何?」と思われる方もいるかもしれませんね。
オフィスカジュアルとは、フォーマルなビジネスファッションよりも「少しだけ」カジュアルなスタイルのこと。スーツほどきっちりした服装ではないけれど、職場や訪問先で失礼にならない程度にラクで、仕事がしやすいスタイルのことを指します。
ただし、「どこまでのカジュアルが許されるか」については、明確な定義はないのが実情です。会社の規定やルール、業界の基準に準拠することが大切なのですが、一般的にどの職場でも「これだけはNG」とされるスタイルはあります。
多くの企業で若手社員、中間管理職向けにマナー講座を開催してきた経験をもとに、研修中に伝えている「3つのNGスタイル」について解説します。
NG1) 華美で派手な印象を与える「露出度の高い服」
オフィスは仕事を行う場所です。企業により基準が違いますが、華美で派手なものは基本的に避けましょう。特に注意したいのが、「露出度」です。腕・背中・肩・胸元・足が露出する服装は、控えましょう。
私のかつての経験ですが、勤め先に胸元と背中が開いた服装の女性がいました。周りからの視線を、彼女は好意的な注目と捉えていました。しかし、実際はそうではなく、「職場であるのに何のアピールなのか」「品がない」と思われていたのです。残念なことにそれだけでなく、その身だしなみから、上司からの評価も「信用できない」と思われていました。
これらの部分の露出が多いものは避けるか、カーディガンを羽織るなどして覆う工夫をしましょう。
また、透け感のあるものも、同じく「品がない」と思われる可能性があるので、注意が必要です。
NG2) カジュアルすぎる「カラータイツやブーツ」
秋になると可愛いブーツやブーティーなどが店頭に並びウキウキしますよね!
しかし、ビジネスではブーツやブーティーは不向きです。元々ブーツは防寒用や作業用の靴ですので、通勤などで着用しオフィスでは履き替えましょう。
また、寒くなってくると、ストッキングではつらい日もありますね。薄いストッキングでは、相手にも「寒そうだな」と気を使わせてしまうことがあります。私たち講師も、冬場は黒のストッキングにするなど、TPOに合わせて着用しています。相手に気を使わせないというのも、マナーのひとつだからです。
ベージュのタイツなどで工夫をするのも良いですね。ただし、柄物や肌に馴染まないカラータイツは、派手な印象を与えるので避けましょう。
NG3) ベーシックカラー以外の「デザイン性が高すぎるコート」
「コートは脱いでしまうから、オフィスでは関係ない!」と思われる方もいるかもしれません。しかし、取引先との会食や企業訪問など、突然、外出する仕事ができるということはよくあります。
また、脱いだあとのコートでも、社内の人は意外と見ています。「あの人、派手だな」「遊びに来ているのか?」と、良くない印象を与えてしまう可能性もあります。
せっかく仕事を頑張っても、身だしなみで評価が下がるなんてもったいないですよね。
コートは紺・黒・濃紺など落ちついた色のものがおすすめです。ビジネスコートというアイテムジャンルがあるので、そちらで探してみましょう。また、ダウンコートもカジュアルな装いと受けとめられるので、避けるのがベストです。
マナーとは、「相手に思いやりの心を行動で表したもの」、また「相手に気を使わせないこと」でもあります。身だしなみは、相手、つまり第三者が判断するのです。
オフィスでの服装も、周りへの配慮をお忘れのないように。
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このマナーについては、#ソーシャルマナー #マナーOJTインストラクター
日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 毛呂 霞
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