お盆で人が集まるときのマナーとおもてなしの基礎知識
2018/07/31
みなさん、こんにちは。
マナーOJTインストラクターの三石孝子です。
夏休みに入ると、ふだん会えないお友だちや親戚が遊びに来る機会も多くなりますね。楽しい時間を過ごすためにも、おもてなしの心を伝えたいものです。
今回は、お盆休みにお客様をもてなすときのマナーについてお伝えします。
すっきりとした玄関で、歓迎の気持ちを表して
お客様がお見えになる時間までに、玄関をきれいに整えておきましょう。玄関は家の中までを表しますので、いつも清潔な状態に保つことが理想的です。
また、玄関に置く履物も最小限度に。家人の靴は、下座に置いておきます。
玄関の中央は、お客様のための場所です。お客様がいらしたときにスムーズに靴が脱げるように、空けておきましょう。
最後の仕上げに、お客様のためにお花や置物を置くと、歓迎の気持ちが伝わります。
見た目にもすっきりと、がポイントです。
冷たい飲みものやおしぼりを、清涼感のある演出で
暦の上では残暑になる時期ではありますが、まだまだ暑い夏が続きます。
あらかじめ冷たいおしぼりや冷やしたお飲みものを用意しておきましょう。冷たいおしぼりは、ほてった手をひんやりと涼しくしてくれます。おもてなしの気持ちが伝わり、とても嬉しかった経験があります。
お飲みものは、初めは緑茶など色の薄いものが良いでしょう。そのあとに、濃い色のお飲みもの、たとえばコーヒーなどを用意します。
また、緑茶を注ぐ器はグラスにするなど、見た目も涼しく感じる演出があると、なお素敵です。暑い夏こそできるおもてなしですね。
グラスに模様がある場合には、お客様の正面に見えるように置きます。
湯呑みでも同様です。
和室でのおもてなしは、お席の案内を丁寧に
お盆などでたくさんのお客様が集まる場合は、和室にお通しすることもありますね。
床の間には、季節感のある掛け軸やお花、置物などを用意しましょう。
和室では、年長の方を上座へご案内します。ご案内の際には「奥のお席へどうぞ」や「あちらへお掛け下さい」など、具体的に場所をお伝えすることがお勧めです。
お客様がお揃いになりましたら、座布団の手前に座ってお客様への挨拶をし、その後座布団に座ります。畳の縁は踏まないようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?
久しぶりにお会いする方も多い夏休み、気持ちよく過ごしていただけるおもてなしを心がけたいですね。
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