外国人観光客を避けてない?よく聞かれる質問へのスマートな対応法
2018/08/28
みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJT インストラクターの保田 沙矢香(やすだ さやか)です。
みなさんは、日本で、海外の方から話しかけられたことはありますか?
「英語が話せないから無理!」と思って無視してしまったり、「I don’t know」と言ってその場から逃げてしまったり……。そんなことも多いといいます。
私はよく外国人観光客から話しかけられるのですが、逆に海外旅行に行ったときは、こちらからも現地の人によく話しかけます。
さまざまな所に行き、旅をする側になって初めてわかることや気持ちってありますよね。「こんなことが知りたい!」「教えて欲しい!」と思うことは、国が違ってもたいていは同じなのではと思います。
さまざまなシチュエーションがあると思いますが、今回は、訪日外国人観光客からよく尋ねられる質問とその裏にある気持ち、そしてスマートな対応法をお伝えしますね。
「どうやって行けばいい?」は、迷っているときのサインかも
「○○までの行き方を教えてくれませんか?」
Could you tell me how to get to ○○?
「すみません。○○へはどうやって行けばいいですか?」
Excuse me, can you help me find ○○?
もしくは、行きたい場所の単語だけをおっしゃる外国人観光客も多いと思います。
目的地までの行き方を尋ねられたときは、行き方そのものがわからない場合もありますが、“目的の場所が近くにあるはずなのに、見つけることができなくて困っている”という場合もあります。もし時間があるなら、目的の場所まで一緒に連れて行ってあげるのもよいのではないでしょうか? とても喜んでくださいますよ。
「美味しいレストランを教えて!」には、画像もうまく使って
「この辺りに良いレストランはありますか?」
Do you know any good restaurant around here?
「この辺りのお勧めのレストランはどこですか?」
Which restaurant do you recommend around here?
詳しく英語で答えることができなくても、大阪であれば、お好み焼き、たこ焼きなど名物の粉物のお店を教えてあげたり、自分が本当に好きな美味しいお店を教えてあげるのも1つですね。
インターネットを使えばレストラン情報を調べることができる時代に、なぜこのような質問をするのか? そう考えると、やはり現地の人からの生の情報を求めている人も多いのです。
最近では、Instagramにお店の場所・外観・メニュー内容なども、写真でたくさんアップされています。英語が話せなくても、比較的簡単でわかりやすく、視覚から相手に美味しさを伝えることができますし、あなたのお勧めのメニューも指差しで教えてあげることができますね。
いかに相手のお役に立つことができるかを考えると、言葉に頼らなくても、さまざまなやり方やツールで伝えることができると思います。
「おすすめスポットを知りたい!」には、日頃の情報収集も大事
「この辺でオススメの観光スポットはありますか?」
Where is sightseeing spots you recommend?
Can you recommend any nice places around here?
あなたがおしゃれだと思う場所、話題の場所、知る人ぞ知る場所など、「この辺りのことを何も知らないから、とにかくあなたのオススメの観光スポットを教えて欲しいのよ!!!」という感覚ですよね。
現地の人に尋ねると、雑誌や旅行本にも書いてないような、素敵なスポットや独特なスポットも見つかりやすいので、私も海外ではよく質問します。
「オススメのスポットを聞かれても、知らないんだよな……」と思ってしまった方は、相手が日本人でも答えることができないですよね。
日頃から、さまざまなことに興味を持つようにしておくと、こういったときにも役に立ちます。調べることも増え、話題が豊富な人にもなりますし、さまざまな方とコミュニケーションをとることができるというメリットにもなりますね。
あなたのちょっとした好奇心が、人のお役に立つ瞬間でもあります。
旅の思い出を振り返ったとき、困ったときに助けてもらった記憶は、鮮明に覚えていることが多いです。日本に帰る飛行機の中で、心が温かくなり、涙が溢れたこともあります。そして、それが10年前のことでも鮮明に覚えているものです。
言葉に不安があるという場合は、現在空港などでもレンタルもしていて、購入もできる「瞬間オフライン音声翻訳機 ili(イリー)」を使うのもオススメです。
写真は私が購入したものですが、台湾に行ったときに使用しました。日本語から、英語・中国語に瞬時に音声で翻訳してくれます。
土産店や飲食店などでも導入されており、困ったときのコミュニケーションツールとして役立つアイテムです。
私たちの国、日本は、“おもてなし大国”と言われていますが、「本当にそうなのか?」と思うときがあります。
海外へ行った際に、現地の方々の温かさ、優しさに触れたとき、「私たちはどうだろう? こんなに優しくできるだろうか?」「こんなにフレンドリーに接することができるだろうか?」と考えることも多いからです。
英語や中国語が話せないからと言って、せっかく日本を選んでお越し下さった外国人観光客を避けていないでしょうか? 語学ができる、できないに関係なく、まずはあなたの笑顔から、グローバルコミュニケーションをスタートさせてみませんか?
そして、日頃から、何事にもアンテナをはっておくということ。
知っていることが多いことで、誰かを救えたり、ハッピーを与えることもできるのです。
あなたに対する印象が、外国人観光客の「日本の印象」に繋がる日は、明日かもしれませんね♪
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