記憶に残る敬老の日に ~喜ばれるお祝いの品 ベスト3
2018/09/11
みなさん、こんにちは。
トップマナーOJT インストラクターの 東 節子です。
今年も「敬老の日」が近づいてきました。敬老の日とは、9月第3月曜日、「多年にわたり社会に尽くしてきたお年寄りを敬愛し、長寿を祝う日」です。
皆様は、お祝いをしたいなと思う方が身近にいらっしゃいますか?
「敬老の日」は、「お孫さんが祖父母を祝う日」と捉える人が多いようですね。これは、子どもが親に感謝を示すのに「父の日」や「母の日」があるからかもしれません。
敬老の日には、祖父母を祝うことはもちろんですが、子どもが老齢となった父母を再度労っても構わないと思います。実際に敬老の日にプレゼントを贈るのは、「孫から祖父母に」より、「子どもから親に」の方がずっと多いようです(調査実施:ギフト総合研究所 2017年)。
今日は、小さなお子様を持つくらいの親世代が、敬老の日にご両親に贈ると喜ばれるプレゼントを3点ご紹介します。心や気持ちを形に表すことがマナーです。ちょっとしたプレゼントを添えて、お祝いしませんか。
ベスト1:お酒やスイーツなど、ワンランク上の“お好みの品”を!
お祝いの品は、お菓子を含めた「嗜好品」がいちばん人気です。食べ慣れた好みの食べ物や飲み物で、男性へはお酒、女性へは和・洋のスイーツが多く選ばれています。普段よりも少し高級な、少量でも美味しいものをお勧めいたします。
お酒好きには、日本酒でも焼酎でも、手に入りにくい銘柄が非常に喜ばれますし、まだ暑いので珍しいビールなどもOK。ボトルやラベルに名前を入れるサービスを利用して、オリジナルのワインを贈るのもよいですね。
スイーツは、結婚式の引き出物同様、バームクーヘンが人気ですが、「重なる年輪に長寿の願いを込めている」と一言添えると、きっと喜びが倍増するでしょう。男性も女性も、羊羹やカステラなど和菓子がお好きなご年配もたくさんいらっしゃいます。
いずれもお好みは事前に確認しておいてくださいね。
ちなみに、私の実家の町内では、毎年バームクーヘンを70歳以上の高齢者にお祝いとして配布します。一昨年は90近い母親が班長に当たり、約30個を近所に配りました。大変そうでしたが、毎年配布数が減らないことを地域で喜んでいます。こんなご近所のお祝いも嬉しいですね。
ベスト2:男性にも人気のお花!アレンジメントや盆栽はいかがですか?
女性には、老若問わず常に欲しいものの上位に入るお花ですが、最近は意外と男性にも好まれているようです。お洒落なアレンジメントやバスケットなど、そのまま飾れるものが便利ですが、テーブルに置けるミニ盆栽なども人気上昇中だそう。
画像は、縁起物の長寿梅の盆栽です。梅や桃、桜など花物盆栽は、毎年花が咲くたび明るい声が届きそうですよ。
ベスト3:孫の手紙や写真を手渡す団欒は、かけがえのない時間
「もうモノはいらない」と思う年代の方でも、お孫さんの写真や手紙や作品などは別格、何よりも嬉しい大切なモノとなるはずです。
初めてご両親の敬老の日を祝うのは、仕事のリタイヤが一つの基準となりますが、「孫」ができた時もいいタイミングです。「敬老の日なんて、年寄扱いされたくない」と思う人でも、お孫さんが絡むと抵抗がなくなるようです。
お孫さんの写真や手紙を用意し、食事会など団欒の時間をもうけて手渡すのも、喜びが重なる素敵なプレゼントです。
70年ほど前に兵庫県の村長が、「お年寄の知恵を借りて村づくりをしよう」と55歳以上の人を対象に「敬老会」を開催したのが、「敬老の日」の始まりと言われています。もっとさかのぼると、聖徳太子が大阪の四天王寺に身寄りのない老人を救う「悲田院(ひでんいん)」を設立したのが、9月15日だったとか。
敬老の日は、古来目上の人を敬い大切にしてきた日本人ならではの、世界でも日本にしかない祝日なのです。目上の人を敬う気持ち、いつまでも大切にしたいものですね。
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