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楚々と咲く、百合の花の写真

だらしなくなりがちな夏こそ、凛とした美しい立居振舞いでイメージアップ!

2019/07/12


みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの広瀬綾華です。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
すらりとした茎に美しい花を咲かせる芍薬のように背筋を伸ばして立つ、丈低く華やかに咲く牡丹のように優雅に座る、風をうけて揺れる百合のように清楚に颯爽と歩く
美しい女性の立居振る舞いを花に例えた言葉です。

いつから言うようになったのか語源を調べたところ、由来自体は不明でしたが「江戸時代の滑稽本・洒落本に出ていた」ようです。
私たち日本人は、昔から「立居振舞い」にも美しさを見出す美意識があったのですね。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花のような女性ですね」と言われたら……。きっと多くの人が嬉しいと感じることでしょう。今も昔も日本人の美意識は変わらないということですね。

そこで本日は、誰からも美しいと感じてもらえる立居振舞いの3つのポイントをお伝えします。

背筋から頭頂部までピンと伸ばす

1つめは「背筋」です。
パソコン操作、スマートフォンの使用時、立つ、座る、お辞儀などあらゆる場面で、「背筋から頭頂部までまっすぐ伸ばす、一本の棒で支えられているようなイメージ」を意識した姿勢づくりをしましょう。

たとえば、長時間にわたってパソコンやスマートフォンを操作しているとき。気づけば肩が前に出て背中が丸くなり、首が前に突き出てしまっていませんか?

お辞儀をするときは、特に注意が必要です。なぜならば、せっかく美しい立ち姿勢だったとしても、お辞儀をするときに顔を上げたり、首だけ折ったり、背筋が丸くなる人が多いのです。そうなると、一瞬にして美しさが半減してしまいます。

お辞儀の注意点について

背筋から頭頂部までをまっすぐにするだけで、目線が少し高くなり、凛とした印象を与えることができます。
下腹部に力をいれると背筋が伸びやすくなりますよ。背筋をしっかり伸ばせば、腹筋や背筋などの筋肉を使うためダイエット効果にも繋がります。

前職の話ですが、暑い夏に会社を訪問してくださった営業マンの方のエピソードです。
長袖シャツにスーツ姿、きっと暑かったことでしょう。冷房の効きが悪く、申し訳なく思う私の気持ちをよそに、その営業マンは背筋をピンと伸ばし、美しいお辞儀で名刺交換をしてくださいました。
とても凛として感じが良く、印象に残っています。

両膝はつけ、足の甲を見せるように意識して

背筋から頭頂部までまっすぐに整えたら、2つめは「脚」です。
座るときは、膝裏の角度は90度、両膝とかかとをつけ、足先を正面に揃えます。このとき、かかとを少し上げて足の甲を見せるとより美しい印象を与えます。

歩くときには、両膝が離れないように意識しながら交互に脚を出しましょう。後ろ脚を伸ばすことを意識すると、背筋から脚が伸び、凛とした後ろ姿になります。
さらに前の脚を着地させるときに足の甲を見せるようにすると、エレガントさが増します。

座っている際の注意点

写真のように斜めに脚のラインをつくると、よりエレガントに見せることもできますが、両膝をつけていても、かかとが離れてしまうと姿勢が崩れやすくなり、残念な印象を与えてしまいます。

仕事で疲れてやっとの思いで座った電車の座席で、いつのまにか両膝がはなれてしまい、ハッと気づく瞬間……!! 皆さんありませんか?
これは恥ずかしながら私のことですが、その日はパンツスタイルで下半身を油断させてしまい……、「私のエレガントへの道のりは遠い」と自覚した日でした。

手の指先は揃え、気持ちを込める

最後は、「手」です。
お辞儀をするとき、方向を指し示すとき、なにかを持つとき、渡すときなど、手の動きは、あらゆる場面で相手に見られています。歩くときの指先も同じです。

ポイントは、手の指を揃えること。そして、指先まで気持ちを込めることです。そうすることで丁寧な印象を相手へ与えることができます。
手首をくねくねさせるのは落ち着きがないように見えるため注意が必要です。

それでは、たとえば、お辞儀をするときや座ったときの手はどうでしょうか?

手は指先まで気持ちを込める、の注意点

写真のように親指を隠して手を交差させ、4本の指先は気持ちを込めて揃えます。次は、指し示すときやコップを持つ手を見てみましょう。どちらも指先を揃えて持つと美しいですよね。

自身の立ち姿や座り方、歩き方は鏡で見ることができますが、日常の手の動きをチェックするのはなかなか難しい。ですが、一度チェックするとおもしろいかもしれません。
私は、講義中、徹底して行ったと思っていた指し示す手の指先が、途中からふわっと丸まった手になっていたのです。話すことに夢中になってしまったのですね。

また、コップを持ったり、物を掴んだりといった所作も、鏡の前でチェックしています。
客観的に見ることで自身の所作を見直すことができるのでおすすめですよ。

いかがでしたか?
3つの体の部位「背筋、脚、手」をほんの少し敏感にさせて、凛とした美しい雰囲気をつくってくださいね。
凛とした立居振舞は「きちんとした人」にうつり、やがてはビジネスシーンで信頼度アップに繋がるはずです。

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このマナーについては、#マナーコース

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 広瀬綾華

講師広瀬blog

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