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7-5-3 Japanese Children's fes

七五三のお祝いはいつ?どのように? 準備万端!笑顔で迎えるための3つのポイント

2018/10/12


皆様、こんにちは。
マナーOJTインストラクターの赤名麻由子です。

七五三と聞くと「子どもの七歳、五歳、三歳を祝う行事だな」ということはわかっていても、「男の子は何歳と何歳?」「何をお祝いしているの?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。

神社本庁のウェブサイトによると、七五三は下記に由来すると言われています。
三歳「髪置(かみおき)」……男女児ともに行われ、この日を境に髪を伸ばし始めた。
五歳「袴着(はかまぎ)」……男児がはじめて袴を着つける儀式を行った。
七歳「帯解(おびとき)」……女児がそれまでの幼児用の付紐をやめ、大人の帯を締める儀式を行った。

内容が分かれば、自分の子どもが何歳に七五三を行うかが分かりますね。
数え年か、満年齢かで悩まれる方もいらっしゃいますが、どちらで行っても問題はありません。現在は満年齢で行う方が多いようです。私も子どもの七五三は満年齢で行いましたよ。

では実際に七五三のお参りをすると決めたら、まず何から準備をすればよいのでしょうか。今回は早めに決めておきたい事柄を3つお伝えいたします。

誰と(何人で)お参りに行きますか?

現在は、家族だけで神社へお参りに行くという方も増えているようです。日程やスケジュール、移動も考えると、少人数の方が効率はよいですよね。

けれども、七五三はこれまで子どもが成長できた感謝の気持ちを、神様とご先祖様、お世話になった方々に伝える行事でもあります。
お世話になっているご両家のおじいちゃんやおばあちゃんに、一言お誘いのお声をかけるのはいかがでしょうか。両家の日程を11月中で合わせようとするよりも、ある程度日程を絞ってから伝えると日にちが決めやすくなります。
「11月15日前後の土日で考えていますが、ご一緒に七五三の参拝いかがでしょうか。○○(名前)も来て下さったらきっと喜ぶと思うのですが」と、相手が出欠の選択をできるようにお誘いすること、子どもが喜ぶと伝えてあげることがポイントです。

おじいちゃん、おばあちゃんだって孫の晴れ姿は見たいもの。とはいえ、「お参りに一緒に行きたい」と言い出しにくい方もいらっしゃいます。
私は昨年七五三を行いましたが、お誘いすると両家のおじいちゃんおばあちゃんが一緒に参拝してくれました。おじいちゃん、おばあちゃんが勢ぞろいで子どもは大喜び。終始笑顔でご機嫌でしたし、その姿を見ているおじいちゃん、おばあちゃんもみんな笑顔でした。
いつもお世話になっている感謝の気持ちを直接伝えるよい機会にもなりますよ。

Children's grown make everybody happy

今回は参拝後に食事会をしましたが、当日の人数が早く分かると場所の確定や予約がスムーズに行えますので、当日のスケジュールが立てやすいというよい点もあります。
日程や距離、その他の理由で参加できないおじいちゃん、おばあちゃんには、後日写真と一緒に当日の様子を伝えるお手紙など差し上げると喜ばれます。

どこへお参りに行きますか?

参拝する人数が決まったら、どこへお参りするか考えます。お住まいの地域の氏神様にお参りし、ご祈祷される方が多いようです。
お参りのスタイルはその家それぞれですから、有名な神社、安産祈願をしてもらった神社、思い入れのある神社へ参拝するのもよいでしょう。

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私の場合、七五三は地元の神社ではない神社へ参拝しました。理由は3つ。
1.着物姿の子どもの移動に車を考えていたが、地元の神社には駐車場がなかった。
2.足を悪くした母、着物を着た子どもがいたので、境内までの長い階段は難しいと思った。
3.それぞれ別の地域から参加予定だったので中間の交通の便がよい神社にした。
というのが理由です。家族とよく話し合い、参拝する神社を決めましょう。

お参りする神社が決まったらご祈祷を行うか行わないか。行うのであれば何時に行っているのか、予約はできるのか、初穂料(祈祷料)の納め方はどうすればよいのかを事前に調べておきましょう。その時間に合わせて身支度ができますし、神社へ納める初穂料や持ち物も、余裕を持って用意ができます。

主役のお祝い着は何を着せますか?

ここがいちばんの楽しみであり、頭を悩ませることかもしれません。主役である子どもはどのような装いをすればよいのでしょうか。選ばれるお祝い着は着物が多いですが、洋服を選ばれる時はカジュアルではなくフォーマルな服装で参加します。

着物を着る場合は、女の子、男の子の年齢で決まりがあります。
3歳女の子……一般的な着物の上に「被布(ひふ)」という袖と襟のないベストのようなものを羽織り、浴衣で使用するへこ帯で着つけます。
7歳女の子……7歳は帯解き(帯解き)のお祝いなので、へこ帯で着つけていた着物を大人と同じ帯で着つけます。大人と同じ帯だと着付けも大変になるので既に形が出来ている帯や、芯のない帯を帯下に結んだりします。
3歳男の子……着物の場合は袴が正装になりますが、前述のとおり「髪置」のお祝いなので、子どもが袴を嫌がったり動きが活発すぎるようでしたらフォーマルなお洋服でもよいでしょう。
5歳男の子……初めて袴を着る「袴着」のお祝いなので、袴を着ます。羽織袴が正式なスタイルです。サイズに合ったものを着付けます。

着物を購入する、レンタルにする、どちらを選ばれてもいいでしょう。いずれにしても、人気の柄はすぐに売り切れ、レンタルは予約でいっぱいということも。早めに子どもと選び、手配することをお勧めします。
代々使用している着物があるという方は、この時期には子どもに試着させ、サイズの調整を行いましょう。直前に出したら飾りが取れていた、ということもあるので、一度チェックすることが必要です。
着物を着用するときは、草履で足が痛くなってしまった、という子どものために、履き慣れた運動靴を持参するとよいですよ。

sleeping baby

「七つまでは神の内(うち)」という言葉をご存知でしょうか?
七五三の時期になると、よく耳にする言葉です。意味は〝医療の発達していない時代に、子どもを七歳まで無事に育てるのは大変なことで、子どもの成長は神様にお任せするしかなかった。そのため七歳まで無事に成長できたことを感謝し、お祝いした”というものですが、医療が発達した現在であっても、やはり三歳、五歳、七歳と無事に成長させるのは大変なことです。我が子の七五三のお祝いができる幸せに心から感謝し、さらなる成長を願って七五三を迎えたいですね。

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このマナーについては、#キッズマナーインストラクター養成講座

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 赤名 麻由子

講師赤名 blog

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