Menu ×

Manner Up Magazine > グローバルマナー > 外国人をポットラックパーティに招くには? 日本人同士でも参考にしたいホームパーティのコツ
アウトドアパーティーをしているテーブルの写真

外国人をポットラックパーティに招くには? 日本人同士でも参考にしたいホームパーティのコツ

2019/04/05


みなさん、こんにちは。
トップマナーOJTインストラクターの石井由美子です。

今回から2回に分けて、外国人を招くポットラックパーティについてお伝えします。ポットラックパーティとは、食べ物や飲み物などを参加者が持ち寄るホームパーティのことです。

外国人の職場の同僚や、ママ友などを、持ち寄りのホームパーティに招くときは、どこまで頼んでいいのか、ちょっととまどうかもしれませんね。
日本人は「何も持ってこなくてもいいから」と伝えがちですが、外国人ゲストが手土産なしでやってくるとがっかりしたり、驚いたり。「気持ちだけでいいから、何かもってきてくれればいいのに……」という考え方は、外国人には通用しないことがあります。

基本的には日本人と付き合うときと同じようにすればよいのですが、いくつかのポイントを押さえておくと、ストレスなくコミュニケーションを楽しむことができますよ。
わたしや友人の体験、また1日に100人もの外国人を招いて楽しく気軽なポットラックを開催する友人からのアドバイスを盛り込んでお伝えします。

外国人には、してほしいこと、持ってきてほしいものは遠慮せずに伝えましょう

外国人の多くは、「何も持ってこなくてよい」と言うと、本当に何も持ってこなくて良いのだと考えます。
「何か適当にお土産をもってきてくれるだろう」と考えるのは間違いのもと。
日本にちょっと慣れた外国人からは、「日本人は言っていることと望んでいることが違うから、悩ましい(面倒くさい?)」と聞いたこともあります。遠慮なく持ってきてほしいものを伝えましょう。
バランスよく持ってきてもらうために、こんなふうに分けて頼んでみてはいかがでしょう。

・軽いフィンガーフード: ピザ、サンドウイッチ、チーズ、クラッカー、ポテトチップなどのスナック
・サラダ: 野菜のスティック、ポテトサラダ
・メイン料理: 肉料理、チキン料理、魚料理などお料理が得意な人に
・ご飯もの: ちらし寿司、おにぎりなど
・デザート: フルーツやお手製のケーキ、ゼリーなど
・飲み物: 基本的に自分の飲み物は自分で持ってきてもらいます。

外国の人でも食べやすく工夫された料理の写真

手作りのお料理は楽しみの一つですが、仕事帰りに参加する人もいます。コンビニで買ってきた総菜やデザートでもいいのです。
交換留学生のお世話をしていて、多くの日本人、外国人を招く友人は、飲み物は、アルコールであれソフトドリンクであれ、基本的に自分や家族で飲みたいものを持ってくるよう頼むそうです。
大勢の立食パーティであれば、数か所に飲み物コーナーを作ります。その場合は一人ペットボトルを1本以上持ってくるようにお願いしておくと良いそうです。近くにカップなどを用意しておきます。

別の友人ですが、外国人を招き、腕を振るっておもてなしをしていたそうですが、ある日、なんのお返しもない外国人ゲストに対して、だんだん報われないような、気持ちの疲れを感じてきたそうです。あるとき、デザートを頼むと、喜んで持ってきてくれ、あらためて文化の違いを感じ、また肩の力が抜けたそうです。お料理上手の友人に対して、相手には相手の配慮があったのかもしれませんね。
わたしもある日のポットラックパーティで、思いきってデザートをお願いすると、カナダの家庭の味という、お米を使った甘いデザートを持ってきてくれました。初めて食べるものでしたし、とても嬉しかったです。

食事制限はあって普通と考え、材料の表示をしましょう

日本人でもアレルギーのある人はいますが、欧米人から見ると、日本人は食事制限が少なくて驚く、と言われることがたびたびあります。宗教上、健康上、ダイエット、ポリシーとしてさまざまな制限があります。
基本的には自分が食べられるものを持ってきておいてもらうと良いのですが、あらかじめ知っていたら、少し工夫をしてあげるといいですね。

ベジタリアンの人が多いので、野菜スープは喜ばれますが、ポークエキスやチキンストックが使われていてもだめな場合があります。お鍋や器の近くに、料理名と食材を書いた小さなカードを用意するといいですね。
アジアの国々はイスラム教の方も多いので、ポークやアルコールの入ったものは召し上がりません。ゼラチンも豚由来です。寒天だとOKです。
和食は良さそうに見えますが、みりんもアルコール入りですので、使用していると食べることができません。「No Pork、No Alcohol」と書いてあると安心です。
グルテンフリーの食事制限をしている人も多いですね。おにぎりは外国の方にも結構喜ばれますが、中身がわかるといいですね。

誰もが分かるように内容表示をつけたお料理の写真

中国系の方は、冷たい料理や飲み物を摂らないことがよくあります。冷たいウーロン茶は嫌われることもあり、日本人が飲むことにむしろ驚かれた経験が多いです。
香港の女性を招いたことがありますが、お茶も摂らず、お白湯を何度もリクエストしていました。また中国の方は、食事中にお茶を飲むと胃液が薄まり、健康に良くないとの考えもあるそうです。
わたしの中国語の先生は、子どもの頃、食事のときにお茶を飲もうとすると、お父さんに叱られたそうです。
当たり前と思っていることが違うことを発見すると、驚いたり、楽しかったりしますね。

わかりやすい招待状と、時間になったら終了!でストレスフリー

地域の外国人の友人を招く場合は、招待状(チラシ)を作っておくと、明確な情報を示すことができ、お互い気軽に安心してパーティを楽しむことができます。
内容としては、「日時(終了時間も明確に)、場所、電話番号、駐車場の有無、持ち物(持ち寄りの食べ物飲み物)アレルギーや食事制限の有無」を明記します。
また、猫や室内犬のいる家庭はそのことも明記しておくと安心です。パーティの間は、猫やワンちゃんは別の部屋に隔離したほうが、ペットの飛び出しも避けることができ、お互いにストレスがないでしょう。

ヘルプしてくれる友人も誘うことが大切です。一人で頑張りすぎないように。
ストレスは後片づけや残り物の始末にも起こりえます。時間はずるずると伸ばさず、予定どおり終了することが、またお互いに気軽に集まることのできるポイントでもあります。

先ほどの大勢を招く友人は、100円均一のお店で3個100円の容器などを用意し、余りものをお持ち帰りしてもらうそうです。
わたしは、自分が招かれたときは、器に移し替えなくていいように白いホーローの器に料理を入れて持っていきます。そのままポンと出すことができ、紙皿と違い、雰囲気もいいのです。

アウトドアパーティーをしているテーブルの写真

パーティの一番の目的は楽しいコミュニケーション。お互い負担になりすぎないようにしましょう。
なにか驚くような振舞いや出来事があったとしても、「異文化発見!」と、おおらかな気持ちで楽しみましょう。
もし珍しい手作りのものを持ってきてくれた場合は、感想も言って(もちろん誉めて)レシピを教えてもらうのもいいですね!

心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」
思いやりの心を行動で表すためのアイデアが詰まったウェブマガジンです。お役に立てれば幸いです。

このマナーについては、#ソーシャルマナー#インバウンドコーチⓇ#英語接遇ベーシック

日本マナーOJTインストラクター協会
トップマナーOJTインストラクター 石井 由美子

講師 石井 由美子blog

あなたにおすすめの記事