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ピンクのバラとThank you

ビジネスシーンでの手土産マナー 相手の心をグッと掴む手土産選びのポイント!

2020/02/07


みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの広瀬綾華です。

相手に感謝の気持ちを伝えたいときに渡す手土産は、ビジネスシーンでも、取引先訪問や、会食や接待などさまざまな場面で渡す機会があります。
相手のことを思いながら、手土産を選ぶことはとても素敵なことです。
それゆえに、手土産を買いに行ってデパートをウロウロ……、相手のことを考えれば考えるほど、何を買えばよいのかわからなくなる……。そんなこともありますよね。

手土産選びに欠かせないことは、心遣いです。
相手を大切に思い、相手の立場に立って選べることができたら、包装紙を開けたときにきっと「私たちのことを考えて選んでくれている」と感じ、喜んでいただけるはず。

本日は、難しく考えなくてもできる、楽しく選んで相手の心をグッと掴む手土産選びのポイントを3つお伝えします。

相手が受け取ったあとの、手土産の行方を想像しよう!

手土産選びのポイントの1つめは、お渡しするシチュエーションを想像し、相手にとって負担にならない大きさ、個数、重さなどを考えることです。

会社訪問であれば、大きなものを1つ、「個包装」になったお菓子などを「人数分より少し多め」に詰め合わせたものを用意しましょう。
そうすれば、配り役の方に負担なく配っていただけますし、配られた方も好きなときに召し上がることができます。

接待や会食であれば、お帰りの際「荷物にならない持ち帰りやすいものであること」が相手への心遣い。いくら素敵なものを選んだとしても大きくて重すぎるものだと、困らせてしまいます。
複数人の場合は、ひとりひとりにお渡しできるように人数分を用意しましょう。
また、ご家族がいらっしゃるなどお相手のことをよく知っている場合であれば、ご家族で楽しんでいただけるものを選ぶのも、喜ばれるポイントです。

小瓶に入ったかわいいなにか

以前の職場で、切り分けの必要な手土産をいただいたことがあります。
切り分けを頼まれた私は、「洗い物をしなくては」と思い、「面倒だ」と感じてしまったのです。繁忙期で目の前の業務を優先したいという私の勝手な理由です。
きっとよかれと思って持ってきてくださったはずなのですが、その気持ちを素直に受け取ることができず、モヤモヤしたエピソードです。

事前準備や情報収集で、特別感や価値を感じてもらえるものを

2つめのポイントは、相手の心をグッと掴む、特別感が伝わるものや価値を感じてもらえるものを選ぶことです。お渡しする日が決まれば、その日から準備をスタートしましょう。
話題になっているものやパッケージが素敵なもの、〇〇でしか買えないものなど、情報を集めましょう。エピソードのあるものは、「わざわざ私たちのために時間を割いてくれた」と感じていただけるはず。定番のものを、季節限定のパッケージが素敵だったからと、あえて選ぶのもおすすめです。

ピンクの透明子豚の貯金箱

「今話題の○○、きっと皆さんが喜んでくださると思って」と、並ばないと手に入らない人気のお菓子を手土産としていただいたことがありました。お忙しい立場の人で並ぶ時間なんてないはずなのに、私たちにわざわざ時間を割いてくださったこと、心遣いに感動しました。

普段から会話の中で、先方の好みや部内の人数、女性と男性の比率など、手土産選びに必要な情報をリサーチしておくことも大切です。
情報に合わせた手土産選びも、特別感や価値が伝わりやすいです。

これは喜ばれにくい! 残念な手土産の4つの条件は?

最後に、ビジネスシーンでの手土産にはふさわしくないものをご紹介します。
訪問先の会社の近くのお店のもの、要冷蔵のもの、日持ちしないもの、高価すぎるものは、控えたほうがベターです。

会社近くのお店で選ぶのは、お店をご存知である可能性が高いですし、「急いで用意しました」と思われてしまうのは残念です。また、要冷蔵のものは、冷蔵庫がないと管理に困ります。すぐに食べていただけると限りませんので、日持ちしないものも避けましょう。

金額も悩むところですが、一般的に3000~5000円ぐらいがよいと言われています。取引先との関係性や部内の人数にも寄りますが、高価すぎるとかえって気を遣わせて、困らせてしまいます。

素直に喜べない、負担になる手土産と判断されてしまっては、形式だけのやりとりになってしまいますよね。
形式だけのやりとりだと感じると、なんだかその人の印象までも、マイナスになってしまいませんか。
私は、そんなふうに感じたことがありました。

月1回、半年間ほど、打ち合わせに来られる取引先の方が、いつも手土産を持ってきてくださっていましたが、毎回、同じもので会社近くのお店で購入したお菓子でした。お気持ちはとても嬉しかったのですが、事務的に思えてしまったのです。
せっかく時間と費用を費やして用意した手土産が、マイナスの印象を与えるものになっては悲しすぎますね。

ピンクのバラとThank you

相手のことを思い選んだ手土産は、品物以上の価値が生まれます。
そして、その思いがきちんと伝われば、あなたの素敵度も増すはずですよ。
合わせてこちらの記事も参考になさってください。

ビジネスシーンでの手土産マナー 感謝の気持ちとともに美しく手渡すためのポイント

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このマナーについては、#マナーOJTインストラクター

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 広瀬綾華

講師広瀬blog

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