服で損しない!初めて取引先に会うとき、一目置かれる女性の装いマナー
2020/05/22
みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの広瀬綾華です。近年、働き方改革の一環で「服装自由化」を積極的に推進する企業が増え、「オフィスカジュアル」「ビジネスカジュアル」など、ドレスコードをダウンした装いが増えています。今後、リモートワークが拡大されると、益々、世間はビジネスの装いについて寛容になるのではないでしょうか。だからこそ、実際に会う際の服装選びや着こなしのセンスが問われると感じます。
仕事は、多くの人と関わり信頼関係を深めていくことで広がっていきます。キャリアを積み新たなステージに立った女性は、周りに気品や知性を感じさせ、余裕ある雰囲気を魅せることも必要です。できる女性は立場に合った、その場に相応しい最適なドレスコードを求められます。装いは第一印象を左右する大きな要素でもあり、コミュニケーションツールのひとつです。外出の自粛要請が解除されるころには夏ですね。これからの季節、涼しげな顔で颯爽と歩けるように、服で損しない!
初めて取引先のお客様に会うとき、一目置かれる女性の装いマナー3つのポイントをお伝えします。
ビジネスに効果的なのは、やっぱりスーツスタイル
キャリアを積んだ女性は、可愛いというよりも堅いかっちりとしたイメージを求められます。
初めてお会いするお客様や大切な商談となればなおさらです。相手の年齢は関係ありません。
クールビズやスーパークールビズで軽装スタイルが推進されていても、必ず上下セットのスーツを着こなしましょう。言葉だけではなく装いというコミュニケーションツールで相手への敬意、感謝の気持ちを“見える化”します。
スーツは、業種、職種によって異なるものの、基本は、テーラードのジャケットにタイトシルエットのスカートスタイルを選ぶと間違いありません。
色は、リクルートスーツや制服に間違えられてしまいそうな黒色を避け、紺、グレー、ベージュを選ぶとワンランクアップの印象を与えます。素材は、これからの季節であればサマーウールがおすすめです。ウールもしくはウール混合素材あれば、座ってもしわになりにくく“きちんと感”を演出できます。麻や綿素材はしわになりやすく、カジュアルな印象を与えてしまいますので、初めてお目にかかるお客様や大切な商談のときには避けた方が無難です。
インナーには白色など明るい色を合わせ、足元には3㎝~5㎝のヒールのあるパンプスを選びます。そして、真夏でも肌色のストッキングは必須です。傷や荒れ、カサつきなど、足の難を隠してくれる魔法のアイテムです。色味は、自分の脚より1~2トーン濃い色を選ぶと全体の姿を引き締めてくれますよ。
すきを見せない丈&シルエットできちんと感
次にスカートスーツの選び方のポイントです。流行りに左右されない、自分に合うサイズ感のものを選びましょう。そして、甘すぎず、カジュアルでなく、野暮ったい印象を与えないことが大切です。
スーツ袖丈はひじが見えるとカジュアルになりがちです。真夏でも長袖もしくは、七分丈までのものを選び、着丈は、腰回りが隠れる長さがあれば落ち着いた印象となります。
スカートのシルエットは、ピッタリし過ぎないストレートタイプを選びましょう。ふんわりしたシルエットは、柔らかい印象を与えたいときには効果的ですが、可愛らしさを連想させてしまいます。そのため、堅いかっちりとしたイメージを求められ、信頼を得たい場面では不向きとなります。お取引先となるお客様と初めて会うとき、大切な面談、商談のときにはおすすめしないアイテムです。
着丈は、ひざが隠れるくらいを選びます。
ひざが見える着丈は相手に気を遣わせ、ひざから5㎝以上長くなると野暮ったくなります。
先日、お気に入りの店舗でスカートをフィッティングした際、着丈が長く、どうも野暮ったい・・・。
店員さん曰く、丈の長いスカートが流行っているため、スーツのスカートも比較的長めになっているということ。そう説明され、すすめられたのですが、きちんとした着こなしには程遠いと思い私は購入を断念しました。
ビジネスの装いには流行を取り入れない方が良いですし、何よりも人に惑わされない自分自身を見つめる目が必要だと感じた瞬間でした。
耳元にアクセサリーを品よくつけて気遣い美人
仕上げに、場に相応しいアクセサリーをつけてベーシックなスーツスタイルを華やかにします。とくに耳元にアクセサリーをつけることをおすすめします。
顔周りを明るくみせる見せる効果とお互いの緊張を和らげコミュニケーションを円滑にすすめるための配慮でもあります。男性と話すとき、ネクタイの結び目に目線を置くと話しやすいと言われていますが、女性ならイヤリングやピアスをつけることで、相手からの視線を目から耳元へ無意識に逃してもらうことができるからです。
ただ、ここで注意すべき点はデザイン。視線を逃してもらうために目立つものをと考えるのはNGです。
大きさは耳たぶに収まる程度で、ぶらぶら揺れないデザインのものを。
上品で知的な印象を引き出してくれるプラチナやパール、ダイヤモンドなど、上質できちんとしたものを選ぶことで、相手への敬意を示すことができます。
これから始まる暑い夏のシーズンには、プラチナをおすすめします。
プラチナは「白金(はっきん)」の名の通り、美しい白い輝きが特徴です。エアコンや日差しで疲れた表情を明るく魅せてくれますよ。
街で見かけるスーツ姿の女性の多くがアクセサリーをしていないため、いつも勿体ないなと思っています。
ぜひ、耳元を華やかに、気遣い美人になってくださいね。
このコラムでは、一目置かれるビジネスフォーマルをお伝えしました。会社のドレスコードを把握したうえで、相手を想いながら自身の立場に合った装いができると、きっと周囲からの反応が変わってくるに違いありません。あなたにあった相応しい夏のビジネスフォーマルで、円滑にコミュニケーションを図り信頼に繋げてくださいね。
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講師広瀬blog