マナー美人を目指す貴女へ!歯科医院などを受診する際おさえておきたいマナー
2021/03/19
みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクター・キッズマナーインストラクターの前澤 暢子(マエザワ マサコ)です。
このコラムでは、笑顔のステキなマナー美人になるには、マスク必須の今こそ、お口のメンテナンスをお勧めしました。
そのコラムはこちら
今回のコラムでは、予約に関するマナー、目的を伝えるマナー、お薬情報開示のマナーなど、日々の通院についてのマナーをお伝えします。
“マナー”と書くと、何か決まりごとがあるのかしら。私はズレてるって言われるのかしらと不安になる方もいらっしゃるかもしれませんね。
そのような心配はご無用です。
マナーとは、思いやりの心を行動で示すことです。
コロナ禍の中、私は知り合いの歯科医院で受付業務の手伝いをしていました。
その際に思ったこと感じたことを踏まえ、歯科医院、歯医者さんでのマナーについてお伝えします。通う際にこのコラムについて思い出していただけると幸いです。
予約時間は大切にしよう。あなたのための時間を最大限に有効活用しましょう。
待ち時間解消と説明や治療に専念できるよう、ほとんどの歯科医院で予約制を導入しています。
予約をしたまま安心するのか、お越しになられない方も少なくありません。
歯科医院では、たいてい治療をスムーズに進められるよう計画を立てています。
急なお仕事や、用事でお越しになられない方がいらっしゃいます。
一度無断キャンセルをしてしまうと、その後来院しにくくなるのが人情でしょうか。そのまま長い間お越しになられず、結果悪くなってから来院されても、以前用意していた器材が使えなくなったり、合わなくなったりして、また一から治療を再開することにもなりかねません。
歯科医院も医療機関ですのでキャンセル料は発生しません。
もし急に行けなくなったとき、予約をすっかり忘れていたときなどは、遠慮せずに電話連絡しましょう。
電話連絡よりインターネットからの予約を推奨している医院でも、可能であるならば、お電話で連絡しましょう。その際、できるなら次回の予約も入れましょう。
予約のリスケ(リスケジュール、予約の取り直し)をすることで、その空いた時間に診察を受けられる方もいらっしゃるかもしれません。
ぜひ、思いやりの心を行動であらわすマナーをもって、あなたの治療計画の滞りない遂行と時間の有効活用をはかってみてはいかがでしょうか。
目的を言語化しよう。あなたの治癒、目的達成は医院にいる人全員の喜びです。
予約制をうたっていても、慌てて飛び込んでくる患者さん、急患対応を随時行っている歯科医院も多くあります。
そんな急なときにも、いきなり尋ねるのではなく、事前に電話連絡をすることで、無駄足となることを防げます。
先日、ちいさなお子さんを連れた親御さんが慌てた様子で、私がお手伝いしている歯科医院に来院されました。
お父さまは辛そうなご様子。それ以上に患者となった坊やも苦しそうな顔。
辺りは水を打ったようにシーンとなって、成り行きを見守りました。
事情を伺ってみると、「子どもの喉に、魚の骨が引っかかってしまった…」ということで、早速歯科医が、坊やの喉から魚の小骨を取り除きました。
小骨が取れたときには、固唾をのんで見守っていた他の患者さんからもほーッとしたため息が聞かれました。
普段からこうした、『魚の骨が喉に刺さった場合は、近所の○○耳鼻咽喉科をご案内する』というマニュアルが用意してあります。
その他にも、事前に電話で問い合わせていただければ、より適切な医療機関を案内することも可能です。
それ以外にも、急な痛みが出たが旅行中で、いつも通ってはいないが診て欲しいこと、差し歯がとれた、痛くて腫れているが午後のプレゼンテーション登壇までに何とかしてほしい、千歳飴を噛んだら歯が折れて血が止まらない…など、急を要する外来はたくさんあります。
歯科医院によっては他の医療機関と連携をとっているところもあります。
慌てて車を飛ばして来院する前に、適切な医療機関かどうかの確認にもなります。
慌てたときは、ホームドクターに確認するか、電話でお問い合わせするようにしましょう。
お薬の飲み合わせに注意しよう。お薬手帳を持参してしっかり伝えましょう。
医療機関を受診する際に忘れてならないのが保険証ですが、その保険証と同じくらい大切なのがおくすり手帳です。
歯科医院の治療では、服用されているお薬によっては、治療できないケースがあります。
どちらの治療が急を要するかによっては、そのお薬を処方している医師との検討も必要となります。
その他にも、薬へのアレルギーの有る無しなどの確認も必要となります。
情報を正しく伝えるためにも、服薬についての情報はすべてお薬手帳で管理し、いつでも提示できるように用意しておきましょう。
そして、処方されたお薬は、指示通りに服用しましょう。
お薬の飲み合わせから、治療段階に応じた変化まで、お薬手帳があれば、たとえ引っ越しや、旅行先での急な外来でも、あなたについての正しい情報をスムーズにお伝え出来ます。
食べ物を体の中に入れる関所『お口』
口腔ケアは、私たちが生きていく上で放置できない大切なメンテナンスです。
歯科診療で他の病気がみつかることもあります。
歯科健診(歯科健康診査の略称で、歯の健康状態を総合的に確認するプログラムのこと)を行っている自治体もありますが、健康保険で十分にカバーされないため、まだまだ普及は進んでいないそうです。
(歯科検診|厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト)
ぜひ意識して歯科健診を受けてください。その際は、こうした『マナー』について思い出していただけると幸いです。
心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」
思いやりの心を行動で表すためのアイデアが詰まったウェブマガジンです。お役に立てれば幸いです。
このマナーについては、
#ソーシャルマナー
日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター・キッズマナーインストラクターの前澤 暢子
講師前澤暢子blog