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楽しい食卓を囲む家族のイメージ

大事なのは「味覚」よりも「視覚」!?お家ごはんの満足度を上げる簡単なテクニック

2021/06/11


みなさんこんにちは。
マナーOJTインストラクターの安徳 美妙です。

皆さんはこれまで、タレントさんが目隠しをした状態で料理を食べ、食材を当てるテレビ番組を見たことはありますか?
見ている側はさすがに、お肉とお魚の違いは分かるだろう…、と思っていますが。
実際にはなかなか区別がつかずに悩むタレントさんの様子が番組を盛り上げています。

人間は五感のなかでも『視覚』から最も多くの情報を収集していて、その割合は実に80%を占めると言われています。

そして聴覚、触覚、嗅覚と続き、味覚から得る情報はなんと1%にも満たないのです。
食事をするとき私たちは、味わい以上にその場の雰囲気やお料理の見た目を楽しんでいるということですね。

毎日のお家ごはん満足度向上に、食卓の雰囲気と料理の見た目は、とっても大事なポイントとなります!

外食の機会が少ない今こそ、お家ごはんを手軽に映えさせるポイントをおさえておきませんか?
家族に「美味しそう!」と思わせれば、それはもう、胃袋をつかんだも同然!?
皆さんもこのコラムで、家族の胃袋をつかんでください。

いつものおかずも美味しく感じる!?食事が美味しくなる食卓とは?

これまで外食をした際に、「味は悪くなかったけど、もうこの店には来なくていいかな」、なんて思った経験、ありませんか?

どんなに美味しくても食べる環境がよくなければ、「美味しい!満足!」とはなりません。

私たちがお店に対して期待するのは、食事の味だけではなく、サービスを含めたお店の雰囲気です。
そこには、店内の清潔感や適切な室内温度などの快適な空間も含まれ、そうしたものに対価を支払っているという潜在的な意識があります。

ご家庭では、レストランのような洗練された空間を整える必要は、そこまでないと思います。
ご家族が安心して心地よく食事をできる。清潔感のある空間で十分でしょう。

もちろん、みなさんお忙しい日々のなかでお掃除・除菌に励んできっと清潔にされているとは思います。
大事なのはあなたが、そしてご家族が“心地いいなぁ”と感じる「清潔感」を出すこと!
家族で楽しく!食事と台所のイメージ
それにはテーブルやオープンキッチンのカウンターには食事に関係のない『余計なもの』を置かず、すっきりとさせるのが最も簡単かつ効果的です。

そうと、分かってはいても。
家族が集まる食卓回りには、なぜか色んなものも集まってきてしまうものですよね…。

例えばダイレクトメールや学校からのお知らせプリントなど。
「とりあえず〜」と、置いたものが1週間たってもそのままだったりしませんか。

お弁当用の保冷バッグや水筒、お子様の水筒カバーなどは「明日も使うから…。」とついカウンターの上などに置きっ放しにしてしまいます。

とはいえ家族4人分の色やデザインの異なるものが集まると、見た目にはどうしてもごちゃっとしてしまいます。

食卓回りに生活感があふれていると、とってもきれいに盛り付けられた、美味しそうなお食事も、残念ながらあまり見栄えがしないかもしれません。

すぐに始められて、目に見えて効果アリ!食卓に「清潔感」を出す簡単なコツとは?

視覚からの情報をお料理に集中させるために、
食事を楽しむ空間は、すっきり片付けておいた方がよろしいでしょう。
そこで、今すぐ簡単にできる、食卓周りの片付け方法をお伝えしましょう。

まずは紙類。ペーパーレス化!がお勧めです。

カードの明細等はすでにWeb明細にされている方も多いですよね。
また、DMも、どうしても欲しいもの以外は止めてしまいます。

今は多くのお店がアプリ(またはWeb)での情報発信に移行しています。
お店側も環境保護やコストカットの観点からもアプリを利用してもらいたいものです。
紙媒体よりもアプリの方がポイント還元やクーポンなどでメリットが受けられることが多いですよ♪それに住所変更手続き等もとっても楽です。

学校のお知らせプリント等は、スマホで写真を撮って保存しておけば、いつでもどこでも確認できるので、むしろ使い勝手がよくなりますよ。

お弁当グッズなどはキッチンや食器棚の引き出しに、ほんのちょっとの「フリースペース」をつくっておきます。
収納するというより、とりあえずそこにポイッと入れておく。それくらいの気持ちなら毎日ストレスなく継続でき、生活感も隠せます。
スッキリ片付いた食卓のイメージ
「ものを置かない!」を実践し、すっきりとした空間にするだけでも清潔感は出せます。
そして心地よい食空間は「美味しい!」への近道です。
そしてそして、うれしいことにもお掃除ストレスも減ります!

私自身もテーブルやキッチンカウンターの上に置く物を減らし、スッキリさせるようにしてから、お掃除がすごく楽になりました!

スキマのホコリをとったり、物をどかして拭き掃除をしたりする手間が一切なくなり、ズボラな私でもおのずと清潔な空間をキープできます(笑)。

ご自身のためにも、ご家族に喜ばれるためにも「ものを置かない」この簡単なコツを継続してみましょう。

一歩間違うと台無しに!?見栄えがUPするテーブルウェアの選び方は?

器やカトラリーなどのテーブルウェアは、食卓に彩りを与える大事なツールです。でもご家庭で、たくさんの種類を揃えるのは収納スペースの関係で難しい場合もありますよね。

限られたテーブルウェアで食卓を映えさせるには、“統一感”がポイントになります。

例えば器。
すてきな器は世の中にたくさんあります。
洋食器、和食器、世界各地の個性あふれる伝統工芸品。
どれも魅力的で食卓に取り入れたくなるものです。

でもそれぞれは素敵な器でも一緒にテーブルに並べると個性がぶつかりあって、料理の魅力を引き出せないどころか、雑多な雰囲気になってしまうこともあります。

新しい器を買う際は、食卓の雰囲気に合うもの、既にお持ちの器と一緒にテーブルに並べた時に違和感がないものを選ぶと失敗がないでしょう。

上級センスの持ち主なら、個性的な器を上手く使いこなせるのでしょうが。
ちょっとそこまでは自信がないという方は、ご自身やご家族がよく作るお料理の、盛り付けたところを想像し、器をセレクトするのがよいでしょう。

私の場合は色を白かブルーと決めていて、他の色は差し色程度にしています。

私は、和食器が好きなのですが、洋食器と並べてもなじみやすいモダンなデザインのものを多数購入しています。
調和の取れた食卓のイメージ
また、ノベルティなどでいただくものは、ちょっともったいない気はしますが、自宅には迎え入れない、という妥協しない強い意志も統一感を維持するためには大切かな、と思います。

お料理の映えやすさを意識すると、どうしてもシンプルな器が多くなってしまいますが、
食卓に季節感を出したいとき、いつもと違った雰囲気で新鮮さを出したいときのために収納スペースを取らないランチョンマットや、箸置きをいくつか揃えておくと活用できますよ。
箸置きならサイズも小さいので、ちょっと冒険したデザインでもアクセントとして使えます。

ちなみに、食事をするときの快適なパーソナルスペースは
横45cm(大人の肩幅)×奥行35cm(無理なく手が伸びる範囲)
隣の人との間隔は15cmが適切です。
ランチョンマットを配置する際には、快適な距離感も居心地のよい食空間づくりのポイントのひとつとして意識してみてくださいね。

お家ごはんは見映えが悪くても美味しければいい!というと正論のようですが。
実は「美味しい!」には味だけでなく見た目も含まれているという事実を知ることで、あなたの暮らしを、気持ちの面から、見た目の面からも、ちょっとアップすることができるかもしれません。

毎日の食事の準備はとってもたいへんなことですが、視覚を意識した食卓づくりで、皆さんの手間と愛情が家族にさらに伝わることを応援しています♪

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マナーOJTインストラクター 安徳 美妙

講師 安徳 blog

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