正しく理解して素敵なおうち時間を!バレンタインデーに思いやりの心を行動であらわせるマナー美人実践しませんか?
2022/02/11
みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクター・キッズマナーインストラクターの前澤 暢子(マエザワ マサコ)です。
「バレンタインデー」と聞くと、ドキドキワクワクなさる方も多いのではないでしょうか。
「年に一度、女性から男性へ愛の告白を!」
これは、1950年代後半に、バレンタインの文化を日本に紹介したお菓子メーカーがその際使ったキャッチフレーズで、一世を風靡しました。
その頃は、女性から男性に愛の告白するということが、とても新鮮で、驚くべき発想として受け止められていたことが伺えますね。
日本では一般的にバレンタインデー=チョコレートを贈るイベントの日として知られていますが、海外ではまた違った文化として大事に育まれています。
バレンタインデーの歴史は古いのです。
国によって違うバレンタインデーの捉え方、過ごし方を紹介します。
バレンタインデーの由来と楽しみ方を参考に、今年は一味違う過ごし方は如何ですか?
まずは歴史と成り立ちを知ろう!ローマ帝国とバレンタイン
バレンタインデーの歴史はとても古く、ローマ帝国時代までさかのぼると言われています。
ローマ帝国の時代、2月14日は、女性の家庭と結婚生活を守護する女神『ユーノ』の日とされていて祝日だったそうです。
翌15日には豊穣と繁栄を祈願する『ルペルカリア祭』が始まる日で、その祭りで一緒に過ごす相手を、くじ引きで決めるならわしがあったそうです。
一年に一度のこのくじ引きで出会った男女は祭りの期間を一緒に過ごすことで、恋愛、結婚に発展したそうです。
その当時、普段は男女別々に過ごしていたということで、出会いの場としても大変人気のあったイベントで、実に1000年に渡ってこのイベントは続けられたそうです。
また、ローマ帝国では、
「若者が戦争に行きたがらないのは、故郷に残る妻や恋人と離れたくないから、士気が下がる」からと考えた皇帝が兵士の結婚を禁止に。
結婚出来ず戦地に赴く若者を不憫に思った司祭が秘密裏に結婚式を執り行いました。
やがてその秘密の結婚が皇帝にみつかり、司祭は罪をとがめられるのですが、命令に背きます。
皇帝の命令に従わなかった司祭は、当時の若者たちが一番盛り上がる2月14日に処刑されます。
その処刑された司祭の名前が、ヴァレンティヌス(Valentinus)英語読みでバレンタインです。
宗教的に、キリスト教と国教の違いなどもあり、2月14日が恋人たちの日『バレンタインデー』と定められたのは200年ほど時代が下って、西暦496年のことでした。
その頃日本は古墳時代中期、古事記に記載が残る時代ですね。
この頃からバレンタインデーはあったのですね。
バレンタインデーを通して見た 異文化理解
私達が住む日本では、バレンタインデーは、女性から男性へチョコレートを贈る習慣が戦後、受け継がれてきました。
欧米諸国では男性から女性へプレゼントを贈ることが一般的です。
プレゼントを贈るのは恋人同士だけではなく、長年連れ添ってきたパートナーや家族間でもあります。
バレンタインデーは、「あなたの事を大切に思っていますよ」というメッセージを届ける日でもあります。
贈るものも、お花や、バルーンなど、カードを添えて贈ります。
お互いにプレゼントし合うこともあり、日本の様に女性から男性に愛を告白
する一方向だけのものという概念はないようです。
男性が高価な物を用意し「プロポーズ」をする。
カップルが旅行をする等二人でロマンティックな時間を過ごす日、愛ある時間を過ごす日が「バレンタインデー」です。
こうした欧米でのバレンタインデーの過ごし方を参考に、今年は特別な時間を過ごしてみるのもよいですね。
例えば、素敵なレストランでのお食事も良いですが、ステイホームなら、普段とはちょっとと違うスペシャルな食材をカップルで一緒に作る。
キッチンから一緒に過ごすその時間そのものを楽しむ。
そんな二人の時間、家族の時間を楽しむ、特別な一日にしてみてはいかがでしょう。
私は以前、航空会社に勤めておりました。
2月14日に、ホノルルから成田への飛んだときのことです。
初めて一緒に乗務した後輩が、テイクアウト用のコーヒーの入れ物に真っ赤な薔薇を一輪さして、乾燥しないようにとビニール袋をかけたものを両手で大切そうに包んで持ってきました。
「素敵な薔薇ね、どうしたの?」と聞くと
「ホノルルにいる彼が、バレンタインデーに赤い薔薇をプレゼントしてくれました!」と、素敵な笑顔で教えてくれました。
ゆっくり会う時間がない中でも、ふたりの愛を感じさせるエピソードだと思いませんか。
毎年バレンタインデーになると思い出す、素敵な思い出です。
日本はじめ東アジアに根付く思いやりの心を届けるバレンタインデーを知ろう!
コロナ禍の中この近年、私達の生活習慣の中で変わってきたことはたくさんあります。
その一つに、リモートワークの方が増えたということがあります。
先日デパートの催事場で伺ったのですが、日本特有の「有難うチョコ」「友チョコ」「義理チョコ」を購入しても、手渡しで贈ることができないと、残念がる方が多くいらっしゃるそうです。
そんな方たちのために、日頃のお礼やお気持ちを記せるカードと一緒にチョコレートを配達するサービスを用意している所もあるそうです。
ソーシャルディスタンスとなっても、心の距離までは離したくないですね。
3月14日の『ホワイトデー』は、贈り物を頂いたらお返しをするという日本社会ではなじみ深い『お返し』の風習です。
韓国をはじめ、中国、台湾など東アジアにも広まっています。
元々キリスト教圏でない国ですが。
バレンタインデーをはじめ、異文化の習慣を柔軟に取り入れ、自分たちの思いを込めて日常でも運用していく。
そうした、柔軟さは素晴らしいことだと私は思います。
今テレビからは、冬季北京オリンピックの様子が連日見られます。
いろんな国と地域の方々が一堂に会する様子を見ていると、「貴方の国のバレンタインはどんな過ごし方をしますか?誰に何を伝えますか?」と伺ってみたくなります。
バレンタインデーの過ごし方は、楽しむのが一番です。
私の友人は、バレンタインデーに恋人にチョコレートを渡したらプロポーズされ、一年後の2月14日に入籍しました。
ロマンティックな二人ですね。
私は毎年妹達と連名で父に「有難うチョコ」を贈ります。
昨年他界した義父も毎年楽しみにしてくれていました。
バレンタインデーは「愛を伝える、確かめ合う、感謝の気持ちを届ける」日です。
ぜひこの機会に、例えソーシャルディスタンスが叫ばれている中でも。
せめてチョコにメッセージをそえて、あなたの思う心を届けませんか?
思いやりの心をしっかり行動に移せる方はマナー美人の第一歩ですよ。
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このマナーについては、#キッズマナーインストラクター #ソーシャルマナー
日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクターの前澤 暢子
講師前澤暢子blog