マナー講師がお伝えする『ハチミツ』 美しく健康に暮らすためのおススメ知識
2022/06/17
みなさんこんにちは。
マナーOJTインストラクターの本田奈保美です。
みなさんは、ハチミツがすごいパワーを秘めているということをご存知でしょうか?
「普段ハチミツはパンケーキやヨーグルトにかけるだけ」という方も多いのではないでしょうか。
甘味として食べるだけではもったいない!
美容と健康、これからの梅雨の時期には、殺菌できて長持ちさせる保存力にも!ハチミツは強い味方になってくれます。
私は以前、ふとしたきっかけでハチミツに興味を持ち、日本はちみつマイスター協会の『はちみつマイスター』の資格を取りました。
(日本はちみつマイスター協会)
はちみつマイスター取得のために勉強してからは、ハチミツの奥深さや、(私が)知らなかったハチミツのパワーについて知ることができ、日々の暮らしにハチミツを積極的に取り入れるようになりました。
今では、ミツバチ達に対する感謝の気持ちまで湧きました。
学びを深めることで、正しく理解し、有効的な扱い方を知り、暮らしを豊かにすることができる、『知を究める楽しさ』の一端も、みなさんにお伝えできると幸いです。
はちみつマイスターのテキストを参考にお伝えしますこのコラムを読んで、あなたもハチミツを生活の中に上手にとりいれて、『美パワーアップ』目指してみませんか?
知ることで納得性を高める ハチミツの健康パワー
ハチミツは、脳のエネルギー源となる糖質を中心にビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
古代、エジプトやギリシャ、中国などでハチミツは、医薬品として珍重されてきました。
中国最古の医薬書にはハチミツが『生命を養う主、無毒であり、長く服用すれば不老長寿をもたらす』と記されているそうです。
一方、西洋では、医学の父ともいわれているヒポクラテスが、ハチミツを使った治療法により人々を病から救った…という説もあります。
日本でもハチミツは不老長寿の秘薬として扱われてきた歴史があり、今も厚労省が定める日本薬局方にハチミツが、原料のままほとんど加工せずに使える薬、生薬として載っています。
(第十八改正日本薬局方 生薬等 医薬品各条生薬[PDF形式:4,598KB]|厚生労働省)
普段何気なく口にしているものも、その扱われてきた歴史などを紐解くと、有効成分などに対しての信頼性が高まりますね。
ハチミツには強い殺菌性、防腐性があり、外傷の治療など様々な治療に用いられています。喉を守る救世主とも言われ、咳止めとして活用されている方もおおいのではないでしょうか。
ハチミツの持つ便通作用、皮膚のただれを治す力などから、重大な病を手術せずに改善できたという話もあることを、はちみつマイスター取得の過程で知りました。
他にも、二日酔の防止、血圧を低下、貧血改善、やけどや口内炎の改善、抗酸化作用で若さを保つなどの健康効果が報告されているそうです。
ハチミツにはビタミンB2、B3、B6、Cが含まれていて、これらのビタミンは浸透性の高さにより真皮層まで染み込みます。
シミが薄くなったり、肌の艶が良くなったりするのも、ビタミンを肌の奥まで直接届けることが出来るからだそうです。
また殺菌作用によって皮膚の表面を清浄に保つ機能があるので、ニキビ肌も解消してくれます。
※注意1
1歳未満の乳児はボツリヌス症を発症する恐れがあるため、腸内環境が整う1歳になるまでは与えないようにしてください。
参考:はちみつマイスターテキスト|日本はちみつマイスター協会
歴史的背景の次は生成について理解 ハチミツの基礎知識
ハチミツと一口で言っても、種類はさまざまあります。
一切加工されていない純粋なものから、ハチミツ類と呼ばれるものにには、シロップが足されていたり、煮詰めて水分が飛ばされていたりするものがあります。
私のお勧めは、十分に熟成した花蜜の天然の純粋ハチミツです。
純粋なハチミツの味は格別です。
純粋ハチミツの中でも、1種類の花の蜜からなるものを単一蜜。
数種類の花の蜜からなるものは百花蜜と呼ばれます。
ハチミツの種類は、蜜源の種類によって決まります。
レンゲの花から蜜を集めればレンゲ蜜、アカシアの花から蜜を集めればアカシア蜜です。
100の蜜源があれば100種類の単一蜜ができるのです。
機会があれば、あれこれお試しになって、味と風味と香りでお気に入りの『マイベスト蜜』をみつけてください。
ハチミツは、その名の通りハチが体を使って植物から集めた蜜をさします。
ただ花を絞ればとれるというものでもありません。
そして、この蜜を集めるミツバチの一生も、なんとも儚いものです。
一つの巣を形成するのは、たった1匹の女王蜂と数百~数千のオス蜂。
それ以外の数万匹の働き蜂は全てメスです。
働きバチの寿命はわずか30日から60日と言われています。
オスは更に短いそうです。
そのハチたちが、春から夏、秋にかけて次々と生まれます。
巣に生まれたハチたちは、巣の掃除や、幼虫の世話(育児)に参加し、大人になると巣の外に出て蜜を集めます。
外勤蜂が花蜜を集め巣に持ち帰ると、内勤蜂が花粉と混ぜ合わせます。
さらに熱を出すハチと羽を震わせて風を送るハチたちの働きでハチミツが誕生します。
これはミツバチ達が太古の時代から受け継いできた秘法。どんな科学技術をもってしても真似することは出来ません。
1匹の働き蜂が一生のうちに集めるハチミツは、わずかティースプーン1杯。
ミツバチの短い一生を思えば、貴重な一さじをいただいているのだなと実感しますね。
知識を蓄えたら次は実践 体感して効果を知る ハチミツを使ったレシピ紹介
ここで、ハチミツの有効成分を活用したレシピを紹介いたします。
レシピと言っても語源に基づいた意味でのレシピを紹介いたします。
ハチミツ石鹸
ハチミツに含まれる糖分が皮膚に保護膜を作ることで肌がしっとりとし、ビタミンC・B6・ナイアシンには肌をつるつるにする効果があります。
オリジナルのハチミツ石鹸を作って、驚くほどのしっとり感を手に入れましょう。
☆材料
・市販の固形石鹸(無添加)1個 100g
・ローズマリーのハーブ(ドライ) 10g
・ハチミツ 50g
・エッセンシャルオイル(ローズマリー) 5滴~
・精製水(ミネラルウォーター不可) 300ml
注)ハチミツを入れすぎると石鹸として固まりにくくなります。
① 石鹸をできるだけ薄くスライスします。
② 鍋に精製水とハーブを入れて10分くらいおきます。その後2~3分煮出してハーブを取り出します。
③ ②の中に①を入れ、完全に溶けるまで火にかけながらよくかき混ぜます。
この時ジャガイモなどを潰すのに使うマッシャーを使って潰しながらまぜると溶けやすくなります。
④ 火からおろし60度以下になったらハチミツを加えて混ぜます。
好みに応じてエッセンシャルオイルを入れます。
⑤ 牛乳パックに④を流し入れ、ひと晩寝かせます。
翌日、ある程度固まっているのを確認したら、型から出し切り分けます。
この時点では、まだ水分を含む柔らかい状態です。
柔らかいうちがカットしやすいので、カットできる状態でカットして大丈夫です。
このまま乾燥させると体積が減るので厚めに切り分けましょう。
2週間ほど風通しの良い場所で乾燥させると出来上がりです。
ヨーグルトパック
ヨーグルトには角質をとる働きがあります。
肌に良いビタミンたっぷりのハチミツと一緒に使うことで、お肌がいきいきと蘇ります。
☆材料
・ハチミツ 小さじ2
・プレーンヨーグルト 小さじ1
・カモミールウォーター 小さじ1
カモミールウォーターは市販のものもありますが、自宅で簡単に作る方法もおつたえします。
熱湯10mlにドライカモミール小さじ1を入れて蒸らします。
成分が出きるまで浸しておいた方が良いので、ヨーグルトパックを作る前日までに作っておいてもよいですね。
もう、成分が出きったなと思ったら、カモミールは取り出しましょう。
ヨーグルトパックの作り方は簡単です。
ボウルにハチミツ、プレーンヨーグルト、カモミールウォーターを入れ、よく混ぜます。
以上です。
しっかり混ざったヨーグルトパックを顔や首などに塗り、5分から10分程おいたあとに洗い流します。
すべすべ感を実感してください。
毎日でも使えますよ。
かんたんハニードリンク
☆材料
・ハチミツ 大さじ1
・牛乳 160ml
・リンゴジュース 40ml
・レモン果汁 少々
牛乳にリンゴジュースを入れてかき混ぜてからハチミツを入れてよく混ぜます。
最後にレモン果汁を入れます。
牛乳とレモン果汁を先に混ぜ合わせてしまうと固まってしまうので、最後に入れましょう。
忙しい朝は、この1杯で栄養補給しています。
健康面、美容面で様々な嬉しい効果が期待できるハニードリンクを忙しい朝に飲んで、元気に行ってらっしゃい!
毎日をいきいきと健康的に過ごすために大活躍してくれるハチミツ。
生活に上手に取り入れて、体の内と外の両面の効果を期待できます。
お肌の調子が良く、殺菌効果も期待できるハチミツがあれば、梅雨のジメジメシーズンも楽しく乗り切れますね。
体が整うと自然と気持ちも晴れ、笑顔になれます。
笑顔は素敵な第一印象に欠かせないものですので、ぜひ意識して、ご自身の体を慈しみましょう。
今はお洒落な容器に入ったハチミツもたくさん売られています。
大切な方へのプレゼントにも素敵ですね。
まずはあなたがハチミツの魅力を体感し、これはいける!と実感したら、お手製のハチミツ石鹸をプレゼントすると良いですね。
調べて、実践してみて、良いと実感したものを周囲に広める。
このコラムでは、思いやりの心を行動であらわすマナー講師として、みなさんに私の感動したハチミツのパワーと活用方法をお伝えしました。
みなさんの心と体に潤いを与え、梅雨を乗り切るヒントにしていただければ幸いです。
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日本マナーOJTインストラクター協会
マナーOJTインストラクター 本田奈保美