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Kid and baby are talking secret story

入園・入学時に身につけておきたい、キッズマナーと母親の心構えとは?

2018/04/06


みなさん、こんにちは。
マナーOJT インストラクターの 東 節子です。

この春から、保育園や幼稚園、小学校に通い始めるお子様も多いと思います。大人にとっても子どもにとっても大きな環境の変化となりますが、戸惑ってはいらっしゃいませんか?

今日は、集団生活の第一歩となる入園・入学時に、お子様に身につけてほしい必須のキッズマナー2つと、お母さんの心構えをお伝えします。

キッズマナー:自分の名前が正しく言えて、笑顔で挨拶できる

挨拶は、人と人とを繋ぐ “金の鎖”。本サイトのビジネスマナーでも、またこのキッズマナーでも、「挨拶」は何度か取り上げました。「キッズマナーは、いつから身につける? 何から始める?」の記事でも、「お母さんの挨拶の声は、お腹の赤ちゃんにも届いていますよ」とお伝えしましたね。

子どもは、幼稚園に入る3歳頃には、先生やお友だちが認識できるようになってきます。それに伴いコミュニケーション能力も徐々に発達してきて、見つけたお友だちに自分から挨拶ができるようになるのもこの頃からです。

A kindergarten girl yelling.

中には、知らない人には何も言えなくなってしまい、お母さんに「ご挨拶は?」といつも促されている子もいます。でも、いつまでもそれでは困ります。家族以外の人と話をする機会を少しずつ増やし、お母さんの自然な挨拶を聞かせ、馴染ませましょう。小さな子どもは、大人の動きや言葉をすぐに真似します。

その場に応じてしっかりできると人生が変わるとまで言われる「挨拶」、集団生活が始まるときからぜひ習慣づけてください。

そして、忘れがちですが、自分の名前がフルネームで言えることも大切です。ぜひご確認を。

キッズマナー:人のお話が聞けて、自分のこともお話できる

私たちは、子どもの自立が社会へ出る第一歩、またマナーを身につける前提条件と考えています。なぜなら、自分のことができていないと、周りを見る余裕がなくなるからです。

入園・入学時に必要な自立は、「自分で洋服の着脱ができる、食事ができる、トイレに行ける」などたくさんあります。でも、集団生活ということを考えると、「人の話がしっかり聞けて、自分のことも言えるように」ということは、基本ながら重要度が高い項目です。

話が聞けるか聞けないかは、その子の言語能力に大きく左右されると言われます。自分の気持ちを言葉で上手く伝えられる子ほど、相手の言葉も大切にしてしっかり聞くものです。

Kid and baby are talking secret story

私は10年近く幼児教室の講師をしていますが、話が聞けない子は、お母さんのほとんどが「うるさい」とよく口にするという事実に、早い時期に気づきました。そりゃ、はたで常に指示をしたり、注意したり、叱ったりしていると、子どももつい耳をふさぎたくなりますよね。
ちなみに、うちの子も話が聞けない子でした…、反省しています。

言いたいことがあっても、グッと我慢し、本当に大切なことだけ伝え、あとはお子さまに考える時間を与えることが大切です。そして、目を見て話をゆっくり聞いてあげてください。

これから子どもは、会話や絵本などで触れた言葉をどんどん吸収していきます。大人が意識して上手く引き出すと、目に見えて変わってくるはずです。

母親の心構え:子どもが登園を嫌がったら?

最後に、この時期ありがちな「登園拒否」についてです。

初めての集団にもまったく物怖じせず平気で入っていく子もいれば、泣いてお母さんから離れようとしない子もいます。登園拒否は、躾の問題ではなく、お母さんと離れる不安(「母子分離不安」)から起こる場合が多いそうです。

親としても非常に辛いところですが、ほとんどが時間ともに解決していくので、焦らないでくださいね。
私にも、経験があります。泣きながら恨めしそうにこちらを見つつ幼稚園バスに乗る息子の顔は、30年ほど経った今も鮮明に覚えていますが、ある時期、嘘のように泣かなくなりました。

「幼稚園は楽しいところ」とお話しして、お母さんは笑顔で送り出してあげましょう。入園の数カ月前から、グッズなどを揃えて少しずつ「楽しみね」と言い聞かせておくのもいいですね。

でも、どうしても嫌がる子には、子どもが落ち着くまでお母さんが幼稚園にいるのも効果がありますし、またしばらく休ませる方が良い場合もあるようです。無理をせず、先生方に相談するのがいちばんかもしれません。

A Little girl crying and A woman listen to her

幼稚園や保育園を卒園して小学校に上がるタイミングでも、まったく同じことが言えます。子どもにとってはストレスフルな入園・入学も、正しいサポートがあれば、早くスムーズに慣れることができるでしょう。

今日お伝えした、「挨拶」や「お話が聞ける、自分から言える」などの基本的なマナー、そして「自分のことは自分でする」習慣は、いずれも子どもの将来を左右するほど大切なものです。この機会に家族全体で意識しましょう。今からでも決して遅くはありません。

心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップ マガジン)」 思いやりの心を行動で表したい方のお役に立てれば幸いです。

このマナーについては、#キッズマナーインストラクター

日本マナーOJTインストラクター協会
トップマナーOJTインストラクター 東 節子
講師東blog

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