はじめてでも安心!観劇のエレガントなマナーと楽しみ方のポイント
2018/09/28
みなさん、こんにちは。
マナーOJTインストラクターの前澤暢子(まえざわまさこ)です。
秋は何かを始めるのにとても良い季節ですね。おすすめの一つが観劇です。
はじめて生の舞台を鑑賞する場合は、劇場の雰囲気にドキドキワクワク、少し緊張すると思います。まずは基本のマナーを押さえておきましょう。
バレエ、オペラ、ミュージカル、歌舞伎や宝塚歌劇団などの舞台芸術は、その時間、その空間でしか味わえないというのが魅力の一つ。その分、演者も観客も舞台に集中しますから、妨げとなる音、光、行動を慎むのが基本的なマナーです。
携帯電話はOFFにする(マナーモードのバイブ音も気にされる場合があります)、スマートフォンは光が強いので操作しない、おしゃべりや音が出る行為はしない、撮影・録音をしない(違法行為です)など、劇場でも注意喚起されているマナーは必ず守りましょう。
さらに、思いやりの心が伝わるマナーと楽しみ方のポイントを3つ、お伝えしますね。
開場から開演までの時間に、ワンランクアップのマナー
劇場によって違いはありますが、国内では開演の30分前に開場されることが多いようです。開場前には軽食を取り、リラックスして楽しみたいですね。
早めに入場し、自分の座席がどの辺りかを調べておくと、周りの方への配慮もできます。席に着くまでの動きは人目につきますし、また着席している人にとっては前を通られることはわずらわしいもの。遅刻が厳禁なのはもちろんのこと、中央座席の方は早めに着席し、通路側の席の方は開演10分程前に座るようにすると、スマートですね。思いやりが見えるように行動できるのが、マナーの一つでもあります。
座席の座り方のマナーとお役立ちのアイテム
ほとんどの劇場は、背中をつけて座った時に舞台がちゃんと見えるように設計されています。座席には深く腰かけ、観劇中も前のめりにならないようにします。また、後ろの方の視界をさまたげそうなお団子ヘア、ボリュームのあるアップスタイルの髪型や帽子は避けましょう。
前回、「芸術の秋。美術館の展覧会を楽しむときのマナー&お得情報」で
ご紹介した「オペラグラス」は、とても頼もしいお供です。コンパクトで、倍率の調整もとても簡単。役者さんの汗まで見えます。
座席にはゆったりと座り、オペラグラスで舞台を細部まで味わってみてはいかがでしょう。
舞台を何倍も楽しくする、事前の過ごし方とは?
本番の舞台を見る以外にも、一歩踏み込んだ楽しみ方をしてみるのはいかがでしょう? 原作を読む、プログラムを楽しむ、ストーリーを予習して演出を楽しむ。舞台について調べることも、ぜひ楽しみに加えてみてください。
たとえば、ミュージカルの「キャッツ」の原作者、T.S.エリオット(Thomas Steams Eliot)は1948年にノーベル文学賞を受賞なさった方です。原作となった児童向けの詩「キャッツ・ポッサムおじさんの猫とつき合う法」は、読めば読むほど自分の中のイメージが変わり、ミュージカルの「キャッツ」になったのかと考えるとワクワクします。
宝塚歌劇団で上演される「ベルサイユのばら」は、池田理代子さんの漫画が原作です。1979年に全フランスロケで映画化もされました。観劇前に一歩踏み込んで調べておくと、感動が倍増するのでは?
秋は気候もよく、お出かけしやすい季節です。
はじめて観劇デビューする方も、その魅力の虜になった方も、マナーを知ってより深い感動体験を味わってください。
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このマナーについては、#ソーシャルマナー #マナーOJTインストラクター
日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJT インストラクター 前澤暢子
講師前澤暢子 blog