コンプライアンスは難しくない! コンプライアンスを考える3つのコツ
2019/06/14
みなさん、こんにちは。
マナーOJTインストラクターの赤名 麻由子です。
みなさんはコンプライアンス、という言葉を耳にされたことがありますか? ニュースを見ているとよく耳にされると思います。「なんだか大切なことみたい」「コン…プラ?なんだっけ?」と、耳にはしていてもなかなか口にすることは少ないので、覚えにくいかもしれませんね。
そもそも自分に関係があるのかしら?と思っているみなさん。コンプライアンスは働く方全員に関係があります。学生であっても、主婦であっても、アルバイトでもパートでも契約社員でも関係があるのです。
本日は働くみなさんに大切なコンプライアンスとは何か、ポイントを3つ紹介いたします。
コンプライアンスとは?言葉の意味とイメージをつかもう
まずは、コンプライアンスという言葉の意味を知っておきましょう。
たとえば、街頭インタビューなどで「コンプライアンス(Compliance)とは何か知っていますか?」と聞かれたら、「法令遵守(ほうれいじゅんしゅ)することです」、もしくは「法令を守ることです」と答えれば正解になります。
言葉の定義はそのとおりなのですがが、“法令”や“法律”という言葉が出てくるとなんだか難しく感じますよね。
そこで、コンプライアンスとして“守る”べきもの、まずは何を守ればいいのかを考えてみましょう。
みなさんが働くときに守ることを心がけるもの。それは、【(働いている会社の)イメージを守る】ことだと考えると、わかりやすいかもしれません。
たとえば、私が以前勤務していた会社はガス会社でした。みなさんが“ガス会社”に望むこと、もしくはガス会社のイメージはなんですか?
“いつでも安心・安全にガスが使えるようにガスを供給する会社”ではないでしょうか。お客様の「ガス会社はガスを安全に供給してくれるだろう」「ガス会社で働く人はガス器具の相談に親身に乗ってくれるだろう……」という要望やイメージを守ることを考える。
「ガス会社が、守るべき法令に従ってガスを供給するには…」と考えるより、ぐっとコンプライアンスが身近に感じられませんか?
私は何をしたらいいの? 心がけたい行動は2つ
先ほどもお伝えしたとおり、コンプライアンスは守るもの。お客様や世間が、みなさんの働いている会社に持つイメージを守ると同時に、イメージを壊してお客様をがっかりさせないようにすることも心がけましょう。
お客様が「イメージどおりだ!」と満足されるのはもちろんですが、さらに満足を超えて“感動”まで提供することができたらなおいいですね。みなさんだけでなく、みなさんを雇用している企業のイメージも良くなるからです。
ガス会社で考えると(どの会社も同じだと思いますが)、お客様の個人情報を多く扱います。その会社がお客様の情報を誤って漏らしてしまった、となったら、お客様はどう思うでしょうか。「ガス会社を信用していたのに」とガッカリ、もしくは怒りの気持ちをお持ちになるかもしれません。
そのようなことが無いよう「個人情報を扱うときには注意を払う」という行為そのものがコンプライアンスを遵守する(守る)ということに繋がります。
たとえば他にも、飲食店(例:〇〇屋)だったら、「安心・安全で美味しい食事を提供してくれるだろう」というお客様のイメージを守る(=コンプライアンスを守る)食事を提供する。さらにイメージを超える「笑顔で対応してくれた」「子どもに優しく接してくれた」などの感動がプラスされる接客をして、お客様がとても嬉しい気持ちになったとします。
するとお客様は、「やっぱり〇〇屋は素晴らしい」「〇〇屋にして良かった」「〇〇屋なら安心」という安心・信頼・イメージアップに繋がり、会社自体のイメージも良くなりますね。
「私一人が守っても……」と思いますか? 私一人が大事なんです
「でも、私一人が守ったところで会社のイメージなんて変わるのかしら…」、これはよく耳にする疑問でもあります。
答えは「イエス」。
「一人の行動で、良くも悪くも変わる」です。
悪い例になりますが、飲食店のアルバイトがふざけてSNSに投稿した動画の一件も、たった一人の行動が、お客様そして世間のイメージを壊し、会社に大きな損害を与えてしまいましたね。
反対に、みなさんがお客様と対応したときにお客様のイメージどおり、さらにはイメージを超える対応をされたとしましょう。お客様は「このような素晴らしい対応をされる方を採用する会社はきっといい会社に違いない」「きちんとしていて気持ちがいい」「この会社は安心・安全だ」「また利用したい」とみなさんのファンになるだけでなく、その行動によって、勤務している会社のファンになってくださるのです。
“コンプライアンスを遵守する”とだけ聞くとなんだか難しそうですが、みなさんが取り組めることがたくさんあります。
難しいことをするのではなく、お客様を想い、行動することを心がければ、自然とコンプライアンスを守っている自分に出会えますよ。
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日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 赤名 麻由子
講師赤名 blog