ハイヒールなのに疲れない!! 痛みをなくす正しい歩き方の3つのポイント
2019/10/04
みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの広瀬綾華です。
スーツに合わせて履きこなしている自分をイメージしながら買ったハイヒール。
足に合ったハイヒールを選んで買ったはずなのに、いざ履いて歩くと足や腰が痛くなり、買ったことや今日履いてきたことを後悔する。
そして、ショーウインドウに映る、イメージとかけ離れた自分の姿に嫌気がさし、「私の足にはハイヒールが合わない、身体にも悪そうだから履くのはよそう」と考える。こんな経験ありませんか?
現在はウォーキング講師としても活動している私ですが、正しい歩き方を習得する以前に、ずっと私が感じていたことです。
正しい歩き方を習得した今は、私自身の経験をもとに、「正しい歩き方を身につけると、足や腰への痛みが軽減され、美しい姿勢が手に入ります。そして、シェイプアップ効果で女性の美しさを引き出し、颯爽と歩く脚長美人になれますよ」とお伝えしています。
気合を入れたい大切なプレゼンテーション、久しぶりに会う友人たちとのお食事会など、ここぞというときのために、自己流ではなく正しい歩き方を手に入れて、格好よくハイヒールを履きませんか?
今日は、正しい歩き方へ導く3つのポイントをお伝えします。
背筋を伸ばして目線、バスト、ウエストの位置をキープ
正しく歩くために最も大切なことは、美しい姿勢を保ったまま歩くことです。
美しい立ち姿勢は作れるけれど、ハイヒールを履いて歩いた途端、身体のバランスを取ろうとして身体を左右に動かしたり、前傾姿勢になったりする人は意外に多くいらっしゃいます。
不格好な歩き方は見た目の印象もよくありませんし、姿勢の乱れは足の痛み、腰痛などの原因となり、身体に大きな負担をかけています。姿勢を正しながら意識して歩くことは、自分の身体を労わりながら歩くことに繋がっているのです。
それでは、美しい姿勢をつくっていきましょう。
かかとをつけて足を伸ばし、下腹部とお尻にキュッと力を入れます。そして、おへそからみぞおちにかけて背筋を伸ばしていき、身体を引き上げることで、ウエストの位置が上がります。
次にバストを開き、肩甲骨を寄せることでバストの位置も上がってきます。このとき、肩を上げたり、肩甲骨を寄せすぎたりすると、身体に余分な力が入ったり、反り腰になったりするので注意が必要です。
最後に、顔は上げて顎は少し引き、目線をまっすぐ前に向けると、美しい姿勢が完成です。
美しい姿勢をつくる前とつくった後、目線、バスト、ウエストの位置が変わりませんか?
そして、この位置をキープしたまま前に進みましょう。いつもと少し違った景色が見えるはずですよ。
直線をイメージしてその上をまっすぐに歩こう
姿勢をつくれたら、次に目の前にまっすぐの線が一本伸びていることをイメージしましょう。
イメージした線の上にかかとをのせて歩いていきます。このとき膝の向きは正面に、つま先の向きは外側や内側に入りすぎないように気をつけましょう。
また、下腹部やお尻が緩んでしまうと、「目線、バスト、ウエストの位置」が下がってしまいます。美しい姿勢をキープして直線の上を歩くと、身体が安定してふらふらとしにくくなります。背筋が伸び、脚と脚の間に隙間がなくなると、堂々した雰囲気に見えませんか(写真左)。
一度、鏡を見ながら一歩、二歩と進んでみてください。もしかすると窮屈に感じられるかもしれません。
その場合、脚と脚の間を広げて歩いている可能性が高く、内側の太ももの筋肉「内転筋」が衰え始めているサイン。
正しい歩き方は「内転筋」をしっかり使います。内転筋が衰えると脚を閉じる力が弱まり、無意識に外側の筋肉ばかり使うようになってしまいます。
これが身体の歪みの原因になり、知らぬ間に腰や膝などに負担をかけることになるのです。
前から歩いてくる人を見ていると、脚を広げて歩いたり、姿勢が崩れて前かがみになったりして歩いている人がほとんどです。
私自身もウォーキング講師をする前は、何も意識せず歩いていましたから、きっと写真(NG)のような歩き方をして、だらしなく映っていたことでしょう。
直線の上を歩くことは、この内転筋を使って歩くことにも繋がります。「美しい姿勢を手に入れて、歩いて筋トレができる」忙しい方にとっても嬉しい効果です。
かかと&つま先ほぼ同時着地で、膝は伸ばして
美しい姿勢で直線の上を歩けるようになったら、最後は脚の運び方です。
ポイントは2点。「かかと&つま先ほぼ同時に着地させる(ほんの少しかかとが先)」ことと、「着地しようとする前脚と後方へ蹴りだそうとする後ろの脚は、膝が伸びている」ということです。
後ろ脚を地面から離し、前へ移動させるときだけ、膝を曲げた状態になります(写真左)。素早く膝を伸ばしてかかと&つま先を着地させます。
かかと&つま先を着地させたら、体重は前脚にのせましょう。このときの後ろの脚は、つま先だけ地面について、膝が伸び、ヒップがグッと上がっている状態です(写真右)。
レッスンの際、歩いている姿を撮影して見ていただくのですが、自分の姿を見てみなさん笑ったり驚かれたりします。
きっと思い描いていた歩き姿と違ったのでしょうね。
ほとんどの方が、常に膝を曲げて歩いています。膝を伸ばすことで、優雅さや脚長効果を演出することができますし、さらには身体にもいい影響を与え、ヒップアップ効果、ふくらはぎへの刺激で血行促進も期待できますよ。
これは、実際に、私がウォーキングを学び始めて半年がたったころ、「ヒップが上がった?」と言われたのです。
周りから言ってもらえると嬉しいですね。
いかがでしたか?
最初は、自宅から最寄り駅まで、オフィスを出てランチへ行くとき、会社訪問して帰社するまで…など、「一日のうちこの時間だけ」と決めて、3つのポイントを実践するのもおススメです。
そのときには、必ずショーウインドウに映る自分の姿をチェックしてみてくださいね。
きっと、素敵な自分が映っているはずですよ。
気合を入れたい日や大切な日を彩るハイヒール!! 正しい歩き方でよい一日になりますように。
心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」
思いやりの心を行動で表すためのアイデアが詰まったウェブマガジンです。お役に立てれば幸いです。
このマナーについては、#ソーシャルマナー #マナーOJTインストラクター
日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 広瀬綾華
講師広瀬blog