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ニューノーマルウェディングのイメージ写真

コロナ禍でも安心・安全な結婚式、披露宴開催!素敵な記憶を残すためにおさえておきたい『マナー』のポイント

2022/04/22


みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクター・キッズマナーインストラクターの前澤 暢子(マエザワ マサコ)です。
withコロナで一変した生活が、少しずつ元に戻りつつあるのを感じております。
みなさんはいかがでしょうか。

2021年までは、密になることを避けるために私たちの所属する協会JAMOIでも、講師達の集まるフォーラムをオンラインに切り替えたり、様々な研修もオンライン型や、動画で自主学習するものに切り替えたりしてきました。

コロナ禍も2年を経た最近では、ようやく前の生活に戻りつつあるのを感じます。

結婚式や披露宴が盛んになるこれからの季節、安心、安全なパーティーを開くことで、参加者も主催者も満足できるためにぜひ確認しておきたいことは?

このコラムでは、これからブライダルセレモニー・パーティー、結婚式や披露宴の開催を計画されているあなたに、ゲストに安心して出席してもらえるために、おさえておきたいポイントをお伝えします。

今こそ心がけたい 式場スタッフとの打ち合わせのポイント

コロナ禍により対面で行っていた打ち合わせが、オンラインでの打ち合わせに切り替わることが増えているそうです。

オンライン打ち合わせなら、遠方からでも満足のいく説明を、じっくり聞くことができます。

打ち合わせでは、式場側がどのようなコロナ対策を行っているのか確認します。
「こんなこと聞くなんて、すこし細かいかしら?」等と尻込みしないで、少しでも気になることは遠慮せず尋ねましょう。

式場をはじめ、ブライダルに携わる方たちにはこのようなご案内がされています。
結婚式場業「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」について|公益社団法人日本ブライダル文化振興協会

新郎新婦が招待状を送付する際にそうした情報をあわせてお知らせしておけば、招待状を受け取った方も安心して『参加』に〇をつけてくださることでしょう。

本来であればお祝いで賑やであるべき披露宴の席も、様々な変化が訪れています。

例えば、コロナ以前であれば8人座れていた丸テーブルでも今では4人に。
透明のアクリル板などのパーテイションがあり、黙食をお願いする。
お酌はNG等もあります。
そうした、参列者にあらかじめお伝えした方が良いポイントなどは、プランナーから予めアドバイスを頂きましょう。
コロナ対策ウェディングのイメージ写真
また、キャンセル料についての打ち合わせも大事なポイントの一つです。

以前の日常が戻ったようだとはいえ、まだまだ急なキャンセルや、人数制限、アルコール提供時間の変更など、特殊な事態は起こることを想定しておく必要があります。
そうした事態に備えどのような取り決めがあるのか。
式を開く主催者として知っておいた方が良い『心づもり』についてもしっかり確認しておきましょう。

これは先日私の身近で起きたことですが、新郎の方が挙式の二日前に新型コロナウイルスの感染が確認され、大変辛い思いをされました。
実際につらい思いをされたご本人だけでなく、周囲のみなさんも気を揉み、対応に追われ大変だったと思います。

私の姪は、予定していた挙式をコロナ禍で断念しました。
入籍は先に行いましたが、まだまだ挙式を挙げる予定は立っておりません。
挙式や披露宴は、待ち望む新郎新婦はもちろんですが、ご家族や友人、ご親戚の方達にとっても、こうした晴れの日の集まりが順延になるのは大変心寂しいものですね。

ぜひ、プロの方への事前の確認をしっかりすることで、不安を解消しましょう。

思い込みとは違う 思いやりの気持ちでみんなハッピーに!

参列くださるゲストを不安にさせたくない心配り、思いやりの気持ち。
なかなか見えないからこそ、行動で可視化することが大切です。

私たちのJAMOIでも、『マナーとは思いやりの心を行動であらわすこと』とお伝えしています。
相手の立場に立ち、相手の目線に立って考え、最適だと思うことをする。
そうですね、それで相手も喜んでいただけると素晴らしいですね。

ですがここでは、行動にあらわすという意味で、ゲストの方に確認するという行動を起こすことをお勧めします。

私がリサーチしたところ、結婚式の招待状送付を迷う招待客にはある決まった属性があるそうです。

例えば高齢の方や幼いお子さんが身近にいる方。
ご本人もしくは同居の家族が妊娠中の方。
医療従事者や介護施設にお勤めの方等。
何かあったときのことを想定すると、ご家族や、お仕事での影響範囲を考えてしまい、招待状の送付に迷ってしまわれる…という方が多いそうです。

そんなときは、思い込みで決めつけるのではなく、いっそご本人に直接連絡を取りましょう。
招待状が届かないことを残念に思う方も中にはいらっしゃるかもしれません。

直接伺う際には、相手が断り易いように伝えることも大切です。
「状況的に難しい場合は遠慮なくおしえてくださいね。」の一言があることで、気遣いをさせない配慮が必要です。

故郷のお友達が遠方故に参加できないとの返事が想定される場合などは、少人数の食事会を別に開く計画を立てるのも楽しみの一つになるでしょう。
野外ウェディングでコロナ対策
コロナ禍を経て、挙式や披露宴、お祝いパーティーのあり方が変わってきました。

昨年私の身近で、こういうことがありました。
個人クリニックで働く女性スタッフが、結婚することになり、同僚達に招待状を出したいと院長に相談しましたところ、医療現場であるため、全員の参列は控えてくれと言われたそうです。

この様な経験をしなければならないことは、大変残念ですね。
だからといっていつ元に戻れるか分からない状況で、何事も先延ばしにしておけばいいというわけでもありません。

こんな時代だからこそ、知恵を絞って、切り抜けましょう。

参加するみなさんが安心、安全を実感できれば、お祝いされるあなたの喜びもひとしおでしょう。

もし、大勢の方が参加できなかったとしても、お祝いの気持ちを届けてくださった方には、お祝い返しと一緒にカードを送って、祝福に対する感謝の気持ちを伝えましょう。

コロナ禍のソーシャルディスタンスに負けない。
幸せなお式も、そこから始まる人間関係も。
思いやりの心を行動であらわすマナーがあればきっとハッピーなものになることでしょう。

おめでとうございます。
一生の記念になるお祝いで、関わる全ての方と幸せなお時間をお過ごしください。

心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」
思いやりの心を行動で表すためのアイデアが詰まったウェブマガジンです。お役に立てれば幸いです。

このマナーについては、#ソーシャルマナー

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクターの前澤 暢子

講師前澤暢子blog

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