年末大掃除を家族で片づけよう!キッズマナーで伝える感謝と協働のコツ
2021/12/03
みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクター・キッズマナーインストラクターの前澤 暢子(マエザワ マサコ)です。
毎年12月13日になりますと年末の風物詩として各地の神社や古刹の『煤払い』がテレビや新聞で伝えられますね。
これは、普段なかなか手の回らない天井や床下まで、すみずみまできれいにして、新年に歳神様をお迎えしようと昔から行われてきたもので、今では大掃除と名前を変えて残っていますね。
大勢で分担して、上から下に、奥から手前へと行うことで、無駄なく済ませ、きれいになれば達成感も共有できます!
今では”お受験”でも掃除が出てくることがあるそうですよ。
伝統にのっとった日々の暮らしをお子さんたちに体験させてあげたいとお考えの方のみならず、家族で分担、協力して大掃除を片づけたい保護者の方必見!
キッズマナーで『協働・協力』を子どもたちに伝えるタイミングとして大掃除をご活用ください♪
『お掃除箇所リスト』と体力に応じた役割分担の見える化を
ステイホームでおうちにお世話になった方多いと思います。
今年は例年以上に気合を入れて大掃除に取組みたいものです。
忙しい中での取り組みになります。
力持ちの男性陣がいる時間帯を狙って一緒に取組めるようにするためにも、まずは『お掃除箇所リスト』を作りましょう。
掃除をするにしても、家の外と中への意識が大切です。
例えばマンションなどの集合住宅にお住いの場合、上下両隣の方々に騒音やホコリなどで不快な思いをかけてしまわないように時間帯を考えましょう。
どうしてもその時間しか家族が集まれないという場合も、「おうちの中でも大きな声を出したり、壁にどんどんものをぶつけたりするとご近所さんが、落ち着かないからやめようね」と、理由を伝え、どう行動するのが良いかもお子さんに伝えておくとよいでしょう。
また家の中への意識とは?
例えば、掃除とは、『上から下へ、奥から点前に』するものと昔から言われています。
そうした、家の内外への意識をもって『お掃除箇所リスト』を、カレンダー形式でリスト化ましょう。
私の子供の頃は、襖の陰干し、障子の張替え、大掃除のついでに子供部屋の模様替え等、力仕事は父を中心に行っていたのをとても良く覚えています。
大きいものはみんなで運び、出来ないことは大人に任せ、仕上げの奥から手前への拭き掃除、掃き掃除などはまだ小さなお子さんでも主体的に参加できますね。
忙しい年末、大掃除を一緒にしてもらうためにも、掃除箇所と家族が集える時間、近所にご迷惑をおかけなしない時間などをリスト化することをお勧めします。
進捗具合が可視化できるので、達成感も得られます。
クリスマスに向けての日数を数えつつ、日めくりするごとにプレゼントが出てくるアドベントカレンダーというものがあります。
『お掃除箇所リスト』は終われば花まるをつけたり、お気に入りのシールを貼ったりしてお正月に向けて達成感を感じられるアドベントカレンダーのように作っておいても良いでしょうね。
『お掃除箇所リスト』作成と実行は、お子さんにとってスケジュール管理と、役割分担を学ぶ良い機会になるでしょう。
ゴミ収集日と出し方の確認で自治体のルールを知ろう
大掃除の時期はゴミ収集の日程がいつもと変わることがあります。
また、普段何気なく使ってゴミの始末は保護者の方に任せっきりということも多いと思います。
大掃除を機会に、「ゴミ捨てにもルールがあるのだよ」ということを、お子さんに教えておきましょう。
何が燃えるゴミで、何が燃えないゴミか。
これは大人でも住まいが違えば微妙に違っているなど、意外と難しいこともありますね。
スプレー缶は空気を抜いてから捨てること、蛍光灯はわれもの扱いじゃなかったり、年末だけ特別扱いで持って行ってくれたり。
ルールは様々だと思います。
ぜひお子さんと一緒に今一度確認して見ましょう。
その際、年内最終収集日や、持ち込みする場合のルールなどもしっかり確認しておきましょう。
いつもお願いしている電気屋さんに教えて頂いた事ですが、電池は使用済みであっても、微弱な電気が残っている場合もある為プラスとマイナスの両極にテープを貼っておくと、漏電による発火を防ぐことが出来るそうです。
まとめてお店に持ち込む際、破棄する際はテープを貼ると良いそうです。
空気も乾燥するシーズンです。
思いがけない事故を引き起こさないためにも、普段から必ず絶縁して保管、破棄するようにみなさんもぜひ気を付けてくださいね。
掃除する意味 心がけは日頃の伝え方次第
日々の生活の中で子どもは、身近な大人の姿を見て自分も出来る様になりたいと思います。
その『ああなりたい』と思う気持ちが子どもの成長の方向性を決定づけます。
そうした、新しいことにチャレンジしようとする子どもの様子を、大人は大きなケガなどに繋がらないように様子を見ながら、任せられるようになれれば、良いですね。
私のキッズマナー講座では、「おうちでお手伝いすることは、家族のみんなに感謝の気持ちを伝える行動ですよ」と伝えています。
いつもしてもらって嬉しいことを当たり前と思わず、出来ることからお返ししていく。
そういう気持ちが大事ですよ、行動であらわすことが大切ですよと教えています。
ぜひ、あなたも「あれやっといて、これやっといて」と点で指示を出すのでなく、家族で一緒に決めた箇所の大掃除を行い、体力に応じて頼ること、出来ることがあるということを、お子さんに体験的に学ばせてあげましょう。
外国では学校の掃除も子どもたちが行わず、掃除をする仕事の人がいます。
そうした国の中には、家の中の掃除も出稼ぎのメードさんがすることが当たり前で、片付けや掃除の習慣が身につかない子どもも少なくないそうです。
学校に掃除の時間がある日本や台湾をモデルに、掃除の時間を導入した国もあります。
自分たちが暮らす空間を、自分たちの手できれいにすることは、家や物を大切にすること、身の回りの環境をよくするのは自分次第という意識にもつながるでしょう。
また、大掃除というイベントで、一緒に活動することで親や、祖父母、近所の方など大人から学ぶこともたくさんあるでしょう。
ぜひ大掃除の機会を利用して、一緒に取組む姿勢や計画性などをお子さんに教えてあげましょう。
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日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクターの前澤 暢子
講師前澤暢子blog