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白いレストランの写真

心の距離をグッと縮める会食を開くために!外してはいけない3つのポイント

2020/04/17


みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの広瀬綾華です。
お客様との会食は、仕事のひとつであり、大切なコミュニケーションツールです。
ビジネスにおいては、お客様との信頼関係を深められる大きなチャンスともなります。
いつもと違うシチュエーションだからこそ、お客様の意外な一面を発見できたり、貴重なお話を聞けたりすることも。
そうは言っても、いざ、もてなす側になると、何をしたらよいのか分からなくなり過度なストレスとなっている方も多いのではないでしょうか。

会食の目的は、お客様に喜んでいただき、今後の仕事に繋げることです。この記事では「美味しかった~」だけでは終わらせない、心の距離をグッと縮める会食を開くための外してはいけないポイント3つをお伝えします。

まず重要なのはお店選び ポイントは『相手へのおもいやり度』です!

外してはいけない1つ目のポイントは、相手のこと思いやったお店選びです。

料理の好み、お好きなお酒、会社や、お客様の自宅からアクセスしやすい場所にあるかなどは、最初に思い浮かべていただきたい項目です。

また、そのお店に行くことでお客様にとってどういうメリットがあるのか。そこでの『出会い』で、お客様はどう喜ばれるか。そうしたことを考えるのもお店選びを楽しくするコツです。
喜ばれる姿を容易に想像するためには、日頃の会話からお客様の好みをリサーチしておくことも重要です。

上記に加え、一歩踏み込んだ質問『何かアレルギーはありますか?』と聞くことも必要です。
普段なら少しプライベートな質問として、聞くことも憚られる質問かもしれませんが、『ぜひ喜んで頂けるお店探しのために!』、こうした質問をすることも大切ですね。

また、お客様とのビジネス上の関係性によって、お店の雰囲気を選びましょう。
初めてご一緒する場合には、話しやすい落ち着いた静かなお店を選ぶことを。すでに何度かご一緒しているなら、これまでにない雰囲気のお店や、話題のお店を選ぶこともおススメです。
女性をもてなすときには、有機野菜や産地へのこだわりのあるヘルシーさが売りのお店や、お花を使ったプレートや効果的な照明などで“インスタ映え”するお店も喜ばれますね。見た目に色鮮やかで華やかさが売りのお店は、流行に敏感な方にうけること間違いなしです。
ワインをつぐソムリエの手元
「きっと〇〇さんがお好きだと思ったので、今日はこのお店を選びました」と、さりげなくお伝えできれば、あなたの好感度もグッとアップします。

お客様の喜ばれる顔を想像しながらお店選びをするといいですね!

会食と伝えて予約を ポイントは『お店との信頼度』です!

2つ目のポイントは、お店の方との信頼関係を築いておくことです。
そのためには予約の際に、必ず会食であることを伝えておきましょう。くれぐれもネットからの予約だけ、なんてことは控えましょう。
ネットでの評価が高いお店であっても、こちらの期待どおりのおもてなしをしてもらえるとは限りません。また、会食であることを伝えるのは、お店に対するマナーともなります。
白いレストランの写真
お店に伝える際、特に念入りに確認しておきたいのは、座席についてです。
どのような席に案内してもらえるのか、個室はあるか、個室でない場合は、隣のグループとの距離はどれくらいか。
体格のよいお客様が多い場合であれば、その旨を伝え、ゆったりとしたお席の用意をリクエストしましょう。

これは、私の経験ですが、ある会食のときのことです。
胃の調子が優れなかったため、事前にお店の人に「私の分だけお酒を薄めに作ってください」とお願いしました。お客様には、気を使わせたくないと思ったので、くれぐれもお客様に伝わらないように出してほしいとお店の方にはお願いしたのですが・・・。
給仕に来られた方は全員に聞こえる大きな声で「薄めのお客様は?」と尋ねられ、結局、お客様にも大変お気を使わせてしまう結果となりました。

会食のもてなしは、お店の人とのスムーズな連携も、評価に繋がるなと心得た出来事でした。

デートのつもりでプランニング ポイントは『想像力』です!

意中の方とデートをすると思ったら、自分が自分がというよりも、相手が何を喜ばれるかが、まず来ますね。
そんな風に、細かいことを思い浮かべてみてください。

料理のボリュームや出されるタイミング、お酒の種類は何があってどれくらいの種類が揃っているのか?それでお客様はどうあれば喜ばれるのか。
テーブルセット
例えば、とりあえず大枚はたいて、格式高いお座敷のある料亭に、カニ尽くしのコースを予約してはみたものの・・・。
相手はブーツで来ていて、靴の脱ぎ履きで手間を取らせてしまい、カニは美味しかったけど、殻付きのままだったので、食べるときは終始無言になり、最後の鍋では、良かれと思って取り分けたら、それがあまり歓迎されなかったりなど・・・。勝手なイメージ先行でのチョイスがことごとく裏目に出た悲しい結果となりました。

こんなときの気になる点も、どしどしお店の方に質問しましょう。話をしていると、お店の人がビジネスシーンの会食に慣れているか、また、良心的なお店かなどが分かります。ビジネスとしての利用が難しい場合は、正直に言ってくださいます。

可能なら事前に一度食事に行くことをおすすめします。

相手を思いやる気持ちも、伝えてこそ。思いやりの心をもって選んだお店なら、きっとお客様もご満足されるはず。まずは、お客様の好みや今どのようなことに興味をもたれているかなどのさりげないヒアリングからはじめてみてください。きっと誰よりも気遣い美人になれるはずです。

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このマナーについては、#ソーシャルマナー

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 広瀬綾華

講師広瀬blog

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