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そばをいただく手元の写真

麺類をお箸でエレガントにいただく!目指せ食スタイルのマナーアップ

2021/06/04


みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクター・キッズマナーインストラクターの前澤 暢子(マエザワ マサコ)です。

今年は早い梅雨をむかえ、もう既に暑い日も多くなってきました。
冷たいのど越しの麺類が恋しい季節、夏はもうすぐですね!
暑いときこそ熱いスープと一緒にすするラーメン!という方もいらっしゃることでしょう。

冷たい麺も熱々のラーメンも。
どちらも素敵だけど、エレガントを心がけるあなたにとっては、その食べ方が気になりますよね。

そんなあなたにお勧めのコラムです。
今回は、お箸で麺類をいただくときにエレガンスも演出できる方法をお伝えします。

お箸で麺類を食す際の問題点を切り分け、それぞれの課題を日頃からの意識や練習で、対処すれば、難しいことはありません!

カジュアルな場面でも、高級中華レストランなどのゴージャスなシーンでも。
食べ方がエレガントだと、あなたの良さがよりたくさんの方に伝わりますよ。

和食の作法 とりわけ麺類の頂き方をおさえましょう

大切な方と外食なさるとき。
服装や髪形などの準備にも力が入ることと思います。
高級レストランや、ホテルでのお食事となると、ナイフやフォークを使っていただく姿が一番に思い浮かぶと思います。
お箸なら、会席料理を思い浮かべるのではないでしょうか。
そばをいただく手元の写真
一方、ラーメンや、そば、うどんなどの麺類は、比較的リラックスして召し上がられることが多いと思います。

気の置けないお友達や家族とだから、「服も髪型も気にしてなかった~!」では、エレガンスは演出できませんね。

カジュアルに麺類をいただく際、何に気を付ければ良いでしょう。

答えは、『髪型』と『跳ねや飛び対策』です。

髪が長い方は、片手でおさえながら食べる姿や、食べながら首を振って髪をなびかせる姿を客観的に想像しましょう。
あまりエレガントではありませんね。

髪型問題への対策には、バレッタやヘアゴム、お気に入りのヘアアクセサリーなどを予めバッグに常備しておくのが良いでしょう。

麺類の跳ねや飛び問題は、麺類の頂き方を知ることで幾分改善できます。

そもそも麺は、噛み切って食べるものではありません。
これは、昔から麺の長さに『長寿』の願いを込める風習があるからです。
年越しそばなどがお馴染みではないでしょうか。

習慣ですからこうしなければダメ!という決まったものではありません。
ですが、験をかつぐ意味で『麺類を頂く際には噛み切らない』ということは覚えておくとよいでしょう。

また、何故か世界的にも麺を噛み切って頂く習慣のある国はあまりありません。
イタリアのパスタも、食べられる分だけを巻き取り口に運びます。
後述しますが、多様な麺類がある中国でも噛み切ることはありません。

ですので、「今まで麺はすすって、適当なところで噛み切ってお皿に戻してた~。」という方は、これを機会に噛み切らない食べ方も意識してみましょう。

噛み切らないためには、一度ですすれる『許容量を自覚する』のがお勧めです。

そば、うどん、そうめん、それに、冷やし中華。
それぞれ麺の太さが違います。
ご自身の一口サイズはどれくらいの分量か、把握しておきましょう。

一口サイズが分かっていればその分量を箸ですくい取り、すすります。
ラーメンなら2、3本。おそばなら太めでも5本はいけるかも!といった具合に、ご自身の一口で食べられる量を意識して

それでも飛び散らしてしまったときには、懐紙やティッシュなどで拭き取るようにしましょう。
懐紙は、お気に入りの柄や、色合いのものを常に持ち歩くことをお勧めします。
ちょっとしたときに、サッと懐紙を出して拭き取ったり、同席者に差し出せたりするのも、エレガントですね。

器別麺類の頂き方 おそばの楽しみ方をおさえましょう

夏によく見るおそばは、盛られる器によって頂き方が違います。
これは、盛り方に差があるからです。

例えば『せいろそば』は、そばをこんもりと盛ってあります。
せいろそばを頂くときには、盛られているそばの一番高い位置から箸をつけます。
その際箸を少し傾けることにより、取りやすくなります。

四角い箱状になった板、へぎに盛り付ける『へぎそば』は、手前の一山から取ることでスマートにいただきましょう。
盛りそばの写真
ここで、ぜひ実践したい、おそばの楽しみ方。
一口目は、何もつけずにいただきましょう。
これは、そば本来の香りを楽しむことが目的です。

二口目からは、そばつゆをつけていただきます。
そのときもドボンと全てつけるのではなく、一口分をすくったら、その下から三分の一程度をつゆにつけてから頂きます。

そばつゆの濃さと、そばの香りを楽しめる、ちょうどよい加減をご自身の舌でみつけたら、三口目からは、あなたの感性でそばの香りとつゆのバランスを楽しみながら味わいましょう。

薬味の付け方も、これも絶対はありませんが、エレガントを目指すなら意識されるとよい方法をお伝えします。

わさびを頂くときは、一口分をまずそばに乗せ、そのそばをすくっていただきます。
好みで一味唐辛子や七味唐辛子を入れられる方は、蕎麦猪口に入れると良いでしょう。

このとき気を付けたいのは、蕎麦猪口の中を箸でグルグルかき混ぜないようにすることです。

おそばを頂く際は、地域によっては、『薬味を入れて混ぜるとき以外は、箸をつゆにつけてはいけない』という慣習があります。
これをマナーや決まりとして押し付け合うと、地域の文化を否定することにもつながります。食事の頂き方に、良い悪いはありません。

ですが、知識として『そういう地域もあるのだ』と知っておけば、この先旅行に行ったときも、習慣の違いなどにも比較的すんなりと馴染めますね。

蕎麦猪口は手でもてるため、ついつい薬味を入れた際などグルグルかき回したくなりますが…。
これは、見た目にも幼く見えるので、エレガントを目指されるなら、あまりお勧めはできませんね。

そばをすする音は豪快なほど、涼を感じ、粋だと受け止められることもあります。
その意見に首肯しつつ、ここではエレガントを目指す方へのお勧めの方法をお伝えします。

ご自身の一口サイズを、都度口に運び、飛び散らせない食し方を、エレガントなそばの頂き方として推奨いたします。

もちろん、場合によっては豪快なすすりで、おそばを、その音も含めて存分に堪能してくださいませ。

冷やし中華の頂き方 中華カトラリーの使い方もおさえましょう

夏の風物詩『冷やし中華』
酸味の効いたしょうゆだれ、豊かな甘みのゴマダレなどの他、バリエーションは様々ありますね。

中華麺の上に具材が乗ったものが一般的ですが、お店によっては具材と麺を別々に出すところもあります。

冷やし中華は、ハム、きくらげ、錦糸卵にお野菜もたっぷりいただけます。
暑い日に頂く冷やし中華は、程よい酸味が食欲をそそりますね。
前澤先生の冷やし中華
この冷やし中華をエレガントにいただくには。
『姿勢』と『食べ方』を意識しましょう。

たっぷり盛られたお皿は手にもつことが出来ません。
顔をお皿に近づける前傾姿勢で食べられますと、たれが飛び散りやすくなると同時に、姿勢も悪く見えます。

こんなときは、散蓮華(中華料理用のレンゲ)を添えていただきましょう。

数種類の具材全てを一緒に混ぜるのは、少し活発ですね。
エレガントを目指すここでは、お皿の手前の具材から順にいただくことをお勧めします。

もちろん、お好きなところから頂かれて構いません。料理はおいしくいただくのが最も大事です。

ですが、もし、気の張る方とご一緒の席でしたら、周囲の方からの見え方を意識して頂くと、よりスマートさと美しさをプラスした演出ができます。

食事の頂き方で、相手に快い印象も、不快な印象も与えることが出来ます。
このコラムでは、冷たい麺類のエレガントな頂き方を中心にお伝えしました。

普段の意識の積み重ねで簡単に身につくエレガント
お箸で麺類をエレガントにいただく方法の参考になさってください。

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このマナーについては、
#ソーシャルマナー #マナーOJTインストラクター養成講座

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクターの前澤 暢子

講師前澤暢子blog

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