この夏浴衣の日常使いを!好奇心を養う和のキッズマナーでお子さんの未来を広げるコツ
2021/08/06
みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクター・キッズマナーインストラクターの前澤 暢子(マエザワ マサコ)です。
感染症拡大防止のあおりを受け、夏休みの楽しみであるお祭りや花火大会、お出かけなどを制限されている方も多いと思います。
成長の速い子どもたちにとって、毎年の思い出はとても大切なもの。
今年こそ、おうちでがっかりステイホームさせないために!
そして、お子さんの大切な成長の機会損失を防ぐためにも!
浴衣の日常使いをお勧めいたします。
湯上りに浴衣を楽しむ他にも、お庭で涼むとき、今流行りのベランピング、ベランダピクニックを楽しむ際にも浴衣だと一味違った雰囲気で楽しめますね。
縮緬素材やサッカー生地など、洗濯しやすく汗を吸収しやすいものを選べば涼しく着られる浴衣で、お子さんに、この夏の思い出を作ってあげませんか?
もちろんその際には、キッズマナーインストラクターの精神もお忘れなく!
おうち時間を楽しい思い出に!浴衣でイベント気分を楽しみましょう
浴衣は小さなお子さんから、大人まで楽しめます。
特に子ども用であれば、腰上げ、肩上げがされており、付け紐が有るので短時間で簡単に着せてあげる事ができます。
お子さんの成長に合わせ腰上げ肩上げをほどくと、長い期間同じ浴衣を楽しめるのも嬉しいですね。
子どもは「可愛いね!」と声掛けされると、嬉しさと共に自分は承認されていると、自信がつくものです。
ぜひ、積極的にお子さんを承認する声掛けをしてあげて下さい。
夏祭り、花火大会、温泉旅行など、浴衣姿であればなお一層楽しめるのは、子どもから大人までみんな一緒です。
私の娘が小学生の頃は、私たち夫婦と娘の全員で浴衣に身を包み、夏祭りや親戚の家にお盆休みに出かけたものです。
娘の浴衣姿に今は亡き祖父母が、喜んでくれていたのも良い思い出です。
おうち時間が推奨される今年の夏も、「浴衣で出かけようか」は、ちょっと難しいかもしれませんが、諦めないでください。
日常使いでお子さんに浴衣に親しむ時間を設けてあげてください。
いつものベランピングの趣向を変えて、浴衣ピクニックにするのはいかがでしょう。
冷たいお茶やお菓子で、夏のお茶会を楽しんだり、お風呂上りにサッと羽織って、お夕飯を楽しんだり。
いつもと違う大きな袖のある浴衣で、テーブルの上のものをこぼさないようにきれいに食べるにはどうしたら良いか。
大股で歩けないけど、可愛らしい、かっこよい裾さばきはどうしたらいいかしら?など、洋服との違いや、その対処方法を楽しみながら探求してください。
浴衣の着付けも気づきのチャンス!客観視による『見え方』を伝えましょう
小さなお子さんがいらっしゃる方なら、保育園・幼稚園・小学校のお祭りや学芸会などで浴衣の着付けをお手伝いする機会があるかもしれません。
私も何度かお手伝いボランティアに参加したことがあります。
その際には、兵児帯の帯板になるように厚紙を切ったものを、クラスの人数分用意したこともありました。
子どもがよその方に着付けをしてもらう際に、ぜひあらかじめ教えておきたいポイントがあります。
それは、「ご挨拶に始まり、お話を聞き、感謝の挨拶に終わるのですよ」ということです。
「よろしくお願いいたします」に始まり、「腕を上げて」「空気をいっぱい吸ってお腹を出して」と指示された場合には、「はい!」と元気よく返事をすること。
「苦しくない?大丈夫?」と聞かれたときには、正直な感想を伝えること。
そして着付けが終わったら「ありがとうございます!」と元気よく挨拶することをお子さんに伝えておきましょう。
保護者の方とはいえ、自分では出来ないことをしていただくのです。
しっかり「お願いいたします」「ありがとうございます」「ちょっときついです」「大丈夫です」と、言葉で気持ちを伝えられるようになっておこうね。と事前に知らせておくとよいでしょう。
可愛らしい浴衣に着替え、髪も整え誇らしい笑顔でステージに上がっていく子ども達を送り出したときの感動を、今も昨日のことのように思い出します。
私自身も浴衣を着るのが大好きで、五人兄弟の一番上でしたので弟妹達に浴衣を着せるのも楽しみでした。
しかし一方で苦手意識をお持ちの方もいらっしゃいます。
あまり馴染みがないのに「イベントだから、保護者だから」と、着付けをさせられることがあるかもしれません。
慣れない着付けと、どう動いたらいいか分からない子どもの間で右往左往し、焦ってしまって涙目になられている方もこれまでお見受けすることがありました。
日常が戻り、イベントが行われるようになってからそうならないためにも、簡単に着られる浴衣の普段使いで、着付けを経験しておくのも、よいかもしれませんね。
子どもの世界をひろげてあげよう!視野を広る経験を積ませてあげましょう
お子さんが少し大きくなって、中学生、高校生になると文化祭などで浴衣を着たいと思うことがあるかもしれません。
仲良しメンバーと夏祭り、花火大会に浴衣で出かけたいと言い出すこともあるでしょうね。
全国各地の観光名所では、浴衣での散策を売りにしている所もあります。
浴衣は国籍を問わず、とても人気の和のアイテムです。
和装と一口に言っても、髪飾りに小物から下駄まで、それぞれ好みがあります。
お気に入りの浴衣を身につけることから始まって、着付けを自分で出来るようなればいいですね。
どんな風に着れば苦しくなく着崩れもしないかなども、経験を重ねることで学べます。
ぜひ、浴衣の日常使いから始めて、お子さんの好奇心を養ってあげてください。
私は10代の頃アメリカに留学したことがあります。
その際、着物の着かたを教えて欲しいと頼まれました。
用意されていたのは浴衣でした。
半幅帯をスルスルと結びましたら「日本を感じる」と言われたのが、印象的でした。
前職では、サービスの一環として、着物を着て業務にあたることがあり、飛行機の狭いトイレで着替えたものです。
今はもうないサービスですが、大変ご好評いただいておりました。
オリンピック・パラリンピックの開催で、日本の文化もまた世界に発信されています。
この先あなたのお子さんがどこで、どのように活躍するか。
それがどこであっても、あなたと過ごしたこの夏の思い出が良いきっかけとなって、誰かを笑顔にしたり、あなたのお子さんの素晴らしい能力として承認されたりすることになれば嬉しいですね。
暑い夏を涼しく過ごせる浴衣の日常使いで、ふたたびのおうち時間もお子さんの好奇心を刺激してあげてください。
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このマナーについては、
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講師前澤暢子blog