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手をつないで横断歩道を歩く女の子

新学期前に見直したい!交通安全 保護者としての伝え方

2021/08/27


みなさんこんにちは。
シニアマナーOJTインストラクター・キッズマナーインストラクターの加藤りん子です。
夏休みももう終わりに近づいてきました。
みなさん、宿題は大丈夫でしょうか?

小学1年生のお子さんには嬉しい初めての夏休みも、コロナ渦による自粛、自粛のお休みだったのではないでしょうか。
それでも、お家で一緒に料理を作ったり、オリンピック観戦に熱くなったりと、いつもと一味違う楽しい思い出もたくさんできたことでしょう。
遠くへ出かけられなくても、家族と一緒に過ごすことは子どもの心身の成長に最も良い影響を与えます。

またこの7歳という時期は、体の成長に比例して好奇心も強くなり、結果的に行動範囲も広がります。
お子さんの活動範囲が広がるにつれ、親としてあなたの心配も日増しに大きくなっているのではないでしょうか。

そして、いよいよ新学期ですね!
このコラムでは、新学期直前の今、家族で話し合ってほしい、あなたもお子さんも安心して過ごせるための暮らしの知恵について。
新学期を前に、交通ルールの確認と見直しについて家族でじっくり話し合ってみましょう。

子どもの視野を理解!見え方の違いを理解して伝え方の工夫を図りましょう。

まずは、子どもを取り巻く現実について正しい知識を仕入れておきましょう。
子どもの交通事故に関する分析 児童・生徒の交通事故(平成30年3月22日)|警視庁
によると、子どもの事故で一番多いのは、登下校時で、小学1年生の事故による死亡者数は、小学6年生の8倍にものぼるそうです。

保護者には少し衝撃的な情報ではありますね。
ですが、こうしたデータを真摯に受け止め、お子さんが事故に巻き込まれないように予め注意点を伝えるのも、保護者として大切なマナー、思いやりの行動と言えますね。

ちなみに、上記の『児童・生徒の交通事故』によると、小学生が事故に遭う地点で最も多いのは交差点で、全体の43.5%を占めています。
また、横断歩道を横断中など、道路横断中の事故が類型の中でも最も多く、全体のほとんどを占めています。

そうした事実を踏まえ、お子さんには、『交差点』や『道路の横断』には、ぜひ気を付けさせたいですね。
手をつないで横断歩道を歩く女の子
では、そんなあなたの思いを、お子さんに、どのように伝えればよいでしょう。
ポイントは、子どもの立場にたった伝え方です。

子どもの視野は大人と比べ大変狭く、水平方向、垂直方向ともに、大人の視野の70%程度しか見えてないといわれます。

大人のあなたの視線で「子どもにも見えているだろう」と思っているものでも、実際にはお子さんには、視野の外だったということがあります。

また、大人の高い目線からだと遠くから来る車も見えますが、子どもの低い目線だと、チラッと左右を確認した程度では、近づいてくるクルマが見えず、危険を察知するタイミングが遅くなることもあります。

子どもの視野を体験できるキットがあります。
お子さんと一緒に作って、体験してみるのもよいでしょう。
東京都版チャイルドビジョン(幼児視界体験メガネ)|東京都福祉保健局

大事なことは現場で伝える!具体的かつリアルに分からせる工夫を図りましょう。

お子さんと一緒に通学路を歩いてチェックをしてみましょう。

一緒に歩く時には、子ども自身に何が見えているかを尋ねながらチェックしてみてください。
子どもの視野のことも踏まえ質問してみれば、ご自身の見えている世界と違うことが実感できると思います。

横断歩道など特に注意してほしい場所では、「ここでは、後ろから来る車に注意しようね」や「頭を動かして遠くまで見て、安全確認をするんだよ」と、具体的な方法について声掛けしながら一緒に歩きましょう。

基本的なことですが、道路を渡る時はしっかり首を動かして左右を確認すること。
車が止まったら、手を挙げて運転手とアイコンタクトを取ってから渡ること。

そうした、通学路に応じた注意点を伝えながら、子どもがどういう目線でどういう行動をとっているかを観察しましょう。

あなたのお子さんの関心が向くものと、行動に関する傾向を把握することで、伝えるポイントは様々に変わってきます。

私は子ども達に「信号が青になってもすぐにわたらない」ということと、「交差点では歩道の内側に立って待つ」ということを厳しく伝えました。

最近も、ルールをきちんと守って歩いているところに車が突っ込んでくるという痛ましい事故も起きています。

また大人も、急いでいるからと信号が点滅しているのに走って渡るなどしていませんか?
そんな姿をお子さんには見せないように気を付けましょう。

大人がルールを守ることで、お子さんの意識にも『遵奉意識』は芽生えます。
子どもの自己判断が悲劇を招かないためにも。
ぜひあなたの立ち居振る舞いからも、お子さんに交通ルールを伝えましょう。

「言いました」では済みません!保護者の責任として子どもへの伝え方の工夫を図りましょう。

大切なことだから。守ってほしいからと、あれこれ情報を伝えても。
子どもの耳には『立て板に水』的に

子どもに大事なことを伝えるときは、目線を合わせるのは勿論、声を落として、感情を込めずにゆっくり淡々と伝えるのが効果的です。

「ちゃんと聞いてるの!」「しっかり覚えるのよ!」など感情的に伝えると、怖いと受け止めた子どもの記憶や思考がフリーズし、最悪の場合本当に大切なことが伝わらない。なんてことにもなりかねません。

私たちJAMOIのキッズマナーインストラクター講座では子どもへの伝え方や、公共でのマナーなどの教え方、伝え方のコツを学びます。

子どもに伝えるときに、決してやってはいけないことは「命令形」や「否定形」で伝えることと、子ども自身の過去の失敗を持ち出して伝えることです。

伝える側の大人であるあなたも、なぜ今お子さんにこれを伝えなければならないのかを十分理解した上で言葉を選びましょう。

愛する子どもの大切な命を守るために。絶対覚えておいてほしいし、毎日の中で実践してほしいからこそ交通安全のルールを守ってもらいたい。その思いを言葉にしてください。

「○○しなさい」より「○○しましょうね」あるいは「○○してね」など。
そして、「元気な笑顔でおうちに帰ってきてほしいから」「痛い思いをさせたくないから」と、あなたの思いも添えて伝えてみましょう。

伝え方は、環境やタイミングも大事ですが、子どもの成長度合いに合わせた言葉の選び方が重要なポイントになります。

小学1年生のお子さんには言葉だけでなく、絵を描きながら視覚で印象付ける方法が効果的です。
3、4年生にもなれば、なぜいけないか?の理由をきちんと伝えましょう。
そして、「ではどうしたらよいのか?」については、お子さん自身に考えさせてみましょう。

そうすることで自覚が芽生え、責任感を身に付けさせることが出来ます。

幼いころから社会のルールやマナーを大人が“正しく伝える”ということが子どもを事故や事件から守ってくれます。

緊急事態宣言で学校生活のリズムがつけにくく、子どものメンタルサポートに奮闘している保護者の方も少なくありません。

ほんの少しの時間と言葉がけで子どもを危険から守ることが出来ます。
大人のあなたが伝え続けることで、それは習慣としてお子さんの身に付きます。

思春期になるとなかなか聞いてくれなかったりしますからね。
素直に聞いてくれる今が伝えどきです!

命は代わってあげられない。
どんなに愛情をかけ、どんなに気を付けていても避けられないことはあります。
だからこそできること思いつくことを最大限伝えて続けていくことが大切です。

「ハンカチ持った?マスク持った?」ともう一言「気を付けてね!」との声掛けを毎朝
してください。
子どもを思う言葉は「言霊」として子どもを守ってくれるでしょう。

耳から目から。お子さんを思うあなたの愛情を、しっかり伝え続けてください。
新学期も、あなたのお子さんが、元気で楽しい学校生活を送れますように!

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このマナーについては、#キッズマナーインストラクター

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 加藤りん子

講師 加藤りん子 blog

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