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パソコンで調べものをする女性

しっかり調べるのが仕事のマナー講師が梅雨をシャキッと素敵に乗り切る3つのポイントをお伝えします

2022/06/03


皆さんこんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの加藤りん子です。

感染症対策の対応が、危機対応から収束、ニューノーマルに変わったのをひしひしと感じられるこの頃ですね。

気温も穏やかで過ごしやすい春から、日差しもだんだん厳しくなり始める初夏の頃を迎えました。
この時期に冬モードの体を、夏の気候に向けて変化させておかないと、「夏の盛りに夏バテになって全然楽しめなかった…」なんてことになりかねません。

これからやってくる梅雨時には、湿気や気温の急激な変動に体がついていけず、体調がいまいち優れなかったり、日照不足による精神的不調が現れたりすることもあります。

そこで今回は体質改善に効果があると言われる中医学と薬膳の知恵に注目し、梅雨時の不調を改善させる食材についてお伝えします。

フリーで活躍する私たちマナー講師も体調管理は、重要な仕事の一つです。
マナー講師が実践している体調管理をご参考に、ニューノーマルの久々出かけられる夏をおもいっきり楽しみましょう!
大切なポイントは、調べる、理解する、体験するの3つです。

 調べもの大好きな講師が辿り着いた『未病先防』による体調管理のススメ ポイントは納得するまで調べる

講師業を進めていると、『なんとなく…』『よくわからないけど…』と情報に飛びつくことがなくなります。

今回のテーマである『梅雨時の体調管理』を効果的にしたいと思ったら。
私はまず、「そもそもなぜ体調不良は起こるのだろう?」という視点で、ネットで調べものをします。
パソコンで調べものをする女性
インターネットで調べてみますと、西洋医学は病気そのものを対象とするのに対し、病気を持つ「人」を対象に自然治癒力を利用して治す中医学(中国に伝統的に伝わる医学)があるということを知りました。

例えば、肩こりや疲労感、胃もたれや体の冷え、イライラなど病院に行くほどではない程度の症状の場合でも、中医学では病気ではないが何らかの異常が起きている状態を『未病』と捉えます。

未病の段階で、病気に進行するのを未然に防ぐために、『薬膳』を活用するそうです。
薬膳とは、体質や体調に合わせ食材を選び作る食事のことです。

これは『未病先防(みびょうせんぼう)』という中医学で古くから提唱されている治療方法だそうです。

陰陽や五行の考えに基づき、季節や時間、人体の仕組みなど様々な事象を分類し、防ぎたい病気の対策に最適な対応方法を実践します。
体を中から改善し不調の未然防止につとめるのが中医学だそうです。
中医学の基本理論 | 薬膳・中医学について | 日本中医食養学会 (syokuyou.jp)

2000年ほど前に書かれた中国最古の医学書と言われる黄帝内経によると
『季節の法則に背くことなく養生すれば100歳まで生きることが可能だ』そうです。
(日本中医食養学会ホームページより)

人生100年時代と言われる現代。
体作りは食事からと言われるように、食物の特徴を知り、日々意識して摂取することで体調を整えたいものですね。

梅雨の鬱陶しさにまけないシャキッと講師像 ポイントはメカニズムしっかり理解して対処すること

中医学を調べていると『正気存内(せいきぞんない)、邪不可干(じゃふかかん) 』という言葉に出会いました。

これは、「正気が体内に充満していれば、邪気が干渉(侵入・影響)することはできない」という意味だそうです。

正気とは、普段正常に動いているときの体の機能や、本来ある自己調整力、環境への適応力、病原体への抵抗力などを意味する言葉で、病気から回復しようとする力も含めた健康を維持しようとする能力を総称したものだそうです。

普段見慣れない中医学の言葉をまとめた便利な資料も見つけました。
こうした信頼できる情報も利用することで、できるだけ正しい知識を仕入れるように私たち講師は努めています。
慶應義塾大学医学部漢方医学センター
東アジア伝統医学用語|慶應義塾大学医学部漢方医学センター
中医学のイメージ写真
自身の体に起こっている変化をどのように捉えればいいのかが分かれば、次に環境の何が、どう作用しているのかを調べます。

梅雨の時期は、低気圧が体に不調をもたらすそうです。
詳しいメカニズムの説明は、参考サイトに譲るとして、ここで得た気づきは『低気圧は自律神経を乱す』ということです。
梅雨の時期…低気圧襲来に伴う不調とその対策|Kampo View

自律神経が乱れるとホルモンバランスが崩れ、ストレスや睡眠不足を引き起こすというのはよく聞くはなしです。

ストレスや睡眠不足ですぐに体調不良とまではいかなくとも。
「何となくだるい」、「何となく眠い…」と、シャキッとしない『体のムード』をほっておくと、気がつけば生活のリズムがくるっていた…。
なんてことになりかねません。

生活のリズムが壊れ、日中シャッキ!と出来ないのは、フリーの講師としては致命的です。

この「何となく」が続いていると感じたら、私は生活習慣を見直し、食事や生活リズムを整えることを心掛けます。

生活のリズムを取り戻すために、
おすすめ取り組みその①、朝の光を1分以上浴びて体内時計をリセットする。
おすすめ取り組みその②、特に雨の日は室内が暗くなりがちなので、部屋を明るくするよう心がける。
朝起き抜けからできる生活のリズムを取り戻すための有効な作業は上記2つです。

そして、日中出来ること言えば、
おすすめ取り組みその③、朝食をキチンと摂って体を温める。
おすすめ取り組みその④、日中は意識的に体を動かすよう心がける。
この2つを心がけます。

そして一日の最後のは、
おすすめ取り組みその⑤、夜寝る前には、温めのお湯にゆっくりと入り心身をリラックスさせる。
おすすめ取り組みその⑥、睡眠を充分にとる。

以上の6つの取り組みを、意識して心掛けてみてください。
生活のリズムが取り戻せれば、梅雨の鬱陶しさに負けない、シャキッと素敵な講師でいられます。

ぐったり疲れた表情の講師と、溌剌と登壇している講師。
どちらの講師像が、説得力が増せるでしょう。

体験を受け止め 積み重ねる 事例の積み重ねも講師業に役立ちます!

世界各地から食材を輸入している現代では、スーパーの棚には一年中同じ野菜が売っています。
便利な一方で、季節感を忘れがちにもなります。

普段から見かける食材のどれが今の旬なのかを知ることで、健康に役立つこともあります。

私は、ちづかみゆき著 くらしの図鑑「薬膳」|株式会社翔泳社 などの書籍を参考に、効能から紐解き、どの野菜が今旬か、どのような食べ方が有効かなどをまずは調べます。

梅雨が明けると夏本番ですね。

夏野菜にはゴーヤ・トマト・キュウリ・ナスなどがあります。
こうした野菜は、カリウムと水分を多く含んでいるので利尿作用があることで、体の余分な熱もとってくれます。

さらにゴーヤの苦みには、血糖値や血圧を下げる作用があると言われます。
一方で食べ過ぎると胃に負担がかかり、お腹を下すという話もあります。
適量を美味しく頂きたいものです。

そこでゴーヤチャンプルなどはいかがでしょうか。
何でもごちゃ混ぜに炒めるという意味があるチャンプルーなら、冷蔵庫にあるもので、好きな味付けで作れます。
これなら私でも簡単に作れます。

昨年のコロナ禍真っただ中の頃、庭にゴーヤの苗を3本植えました。
ゴーヤは物凄い勢いで成長し、真夏はほぼ毎日食卓にのぼり、こども達からは「今日のおかずはゴーヤと何?」と聞かれるほどでした。

私は、デスクワークが多い仕事の為、毎年夏の、エアコンを使う季節には足がむくんでパンパンになります。

これまでの夏は、仕事帰りの信号待ちで、パンパンになった脚を一度ぎゅっと揉んでから歩き出していました。
それが、昨年の夏は、多少の浮腫みはありましたが、その信号までに到着する前にむくみは改善していました。

これは毎日のゴーヤのおかげだと今は思います。
だから私は、今年もゴーヤの苗を3本植えました。
今年も足の浮腫みが改善されていたら!
それはきっとゴーヤのおかげ…!
ゴーヤのグリーンカーテン
不調の原因は、ストレスや睡眠不足、食事や生活の不摂生など、生活習慣によるものが多くあります。

生活全般を整えることを『養生』と言います。

朝目覚めたら、カーテンを開けて朝日を浴び、昼間は適度に体を動かしストレスを抱えないように。
夜はゆっくりとお湯につかり十分な睡眠をとる。

そうした何気なく行ってきた習慣が私たちの免疫力を高め、いざという時にも立ち向かえる体を作りだしているのだなと、中医学について調べて実感しました。

3年ぶりに大手を振って出かけられるこの夏を、ステキにシャキッと過ごすために。
調べて、知識を積み重ね、実践して体験する。

マナー講師お勧めの中医学と日々の取り組みで今年の梅雨と夏を素敵にお過ごしください。

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日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 加藤りん子

講師 加藤りん子 blog

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