安全を守るために、小さなお子様と電車に乗るときの“騒がない”マナーを教えるポイント
2020/04/10
みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの大縣 真弓です。
新型コロナウイルスの影響により、公共交通機関でのエチケットやマナーがより求められるようになっています。小さなお子さんを持つママは特に、お子さんの行動にも神経を使っているのではないでしょうか?
今回は、楽しく電車に乗るために、お子様が電車に乗る時に気をつける、ママとお子様とのマナーについてお伝えします。
乗る前に、子どもとママとで約束事を決めましょう
電車に乗るときにいちばん気になることは、子どもが大きな声で騒いだり、動き回ってしまうこと。
電車に乗ってから、「騒いじゃダメよ!」なんて言われても、子どもはいつもどおりなのに、なぜ怒られているのか理解できず、困惑してしまいます。最悪の場合は、さらにぐずって大変なことになってしまいます。
電車に乗ると決まったら、まずは、お子様とママとのお約束事を決めましょう!
電車に乗るときには、「ママとの約束事を覚えている?」と、約束事を思い出してもらうようにします。
電車に乗るときに教えるポイントは2つ。「周囲の人を思いやるため」と「子ども自身の危険防止」です。
この2つのポイントを説明し、「静かにして」「騒いではダメ」という命令ではなく、具体的にどのような行動をして欲しいかを伝えましょう。
「大きな声で話したり、はしゃぎ回ったりしないでね」「靴のまま座席の上に上がらないでね」「落ちる危険があるから、走らないでね」と、わかりやすく約束事を決めておくとよいですね。
余裕があれば、「靴のまま座席の上に立つのは、なぜダメだと思う?」と、お子様に理由を聞き出すと、お子様自身も納得できて、約束を守りやすくなります。
私自身、子どものときは母と一緒に出掛けるときにはいつも、約束事がありました。
電車に乗るときは、「電車では静かにして、お母さんと手を繋いでね」と言われました。幼い頃から約束を守る習慣を続けることで、電車に乗るときは静かにすることができました。
「褒める」と「叱る」を上手く活用しましょう
「褒める」と「叱る」を上手く使い分けるのは、子育てにおいても重要ですね。
約束事がきちんと守れたら、しっかり褒めてあげましょう。そうすると、お子様は達成感を感じることができます。次に電車に乗る時には、お子様が率先して約束を守ってくれるでしょう。
約束が守れなかった場合は、残念だった点を伝えましょう。守れなかったことの事実と、次に乗る時にどのようにすると良いかを教えます。
「あと一歩だった」「こうすると○○ちゃんスゴイのに!」など、お子様の気持ちが上がる注意の仕方で、「次こそは!」と、と感じさせるのがポイントです。
注意をしても騒ぐことを止めない場合は、次に停まった駅で電車から降り、約束事を破ると罰があることを、身をもって体験することが時には有効です。電車や駅では、危険を伴う場面もあります。ちょっとふざけていた、では済まされませんね。
以前、電車のドアが開くときに、ドアに手をつけたままにしていて腕を巻き込まれた子どもを見ました。
私も突然のことで大変驚きましたが、「痛い!」と泣きわめく子どもと、パニックになるお母さん。周りの方の助けもあり、すぐに助けることができましたが、ちょっとした油断が大ケガになってしまうので、注意が必要です。
お子様の行動に関心と責任を持ちましょう
お子様が騒いでも、ママや保護者がきちんと注意をしていたら、周りの人はある程度許容してくれます。騒いでも、注意をしない、無関心なママが、一番タブーです。
たとえば、スマホに夢中でお子様を見ていない光景を何度か見かけたことがあります。
ママからすると、子どもが騒ぐことは日常茶飯事で、騒いでも気にならない人も多いのかもしれません。
しかし、車内は公共の場です。ママは、子どもを見る責任を忘れてはいけません。
また、注意をするときに「あのおばちゃんに怒られるから」と、第三者のせいにするのもやってはいけないことです。
周囲の人のせいではなく、「電車は公共の場である」ことと、「騒がないことがマナーである」ことを教えて下さい。そのためには、お子様の行動を常に関心の目を持って、ママがお手本になる行動をしてくださいね。
つい最近、車内でお子様がママの気を引こうとグルグルと走り回っているのを見かけました。ママはゲームに夢中で知らんぷり。周囲の人は、子どもではなく、公共の場に相応しいママの行動をチェックしていますよ。
お出かけの自粛が続いていますが、どうしても必要な用があって、小さなお子様と一緒に電車に乗る機会は出てくるものです。
その機会をとらえて、現在の世の中の状況を伝え、マナーを教えることも大切です。
ママとのお約束事を決めて、ママがお手本となって、電車のマナーをお子様に身につけて楽しく電車に乗りましょう。
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